《解 説》
一 近年、東京都内等において会社の事務所荒らしが多発し、金庫等で保管されていた手形帳、印鑑、受取手形等が盗まれ、しかも受取手形には上場企業等の大手企業が振り出した手形が多数含まれていた場合が多く、新聞等でも報道されているところである。このような盗難手形について、受取人の裏書が偽...
《解 説》
一 患者Aは平成三年三月一九日、国立大学医学部付属病院で大腸癌精密検査として注腸造影検査を受けたが、そのフィルムに詳細不明の正常構造とは異なる陰影が存在し、これが癌である可能性を否定できなかったのに、担当医師は再検査が必要と判断しなかった。Aは約一年後の平成四年三月一八日、大腸...
《解 説》
一 訴外Aは、平成三年一二月、慢性腎不全と診断され、透析治療を継続していたが、早期に抜本的な治療をするため、生体腎移植手術を受けることになった。
そして、Xは、平成六年七月一四日、東京医科大学八王子医療センターにおいて、生体腎移植手術を受けたが、手術後に肺水腫を引き起こし、呼...
《解 説》
本件は、Xの妻AがX所有の車両(被害車両)を運転中、Bが運転する車両と衝突し被害車両が破損したという物損事故につき、Xが、Bの相続人であるY1、Y2、Bと保険契約を締結していた保険会社Y3に対し、損害賠償等を請求した事案である。
Xは、本件事故による車両損害の算定については被...
《解 説》
一 本件事案の概要は、以下のとおりである。被告人は、平成元年一二月の深夜に仕事帰りの本件被害者に声をかけるなどした後、同女を強姦し、その際全治約二週間を要する頚部縊創等の傷害を負わせた上、金品在中のショルダーバッグ一個を窃取し、更にその数日後、右事実を種に金員を喝取しようとした...
《解 説》
一 訴外Aは、平成五年当時、岩手県遠野市内の病院に看護婦として勤務していたものであるが、同年九月二〇日、Yの経営する遠野市のB病院で診察を受けて妊娠が確認され、その出産予定日が平成六年五月二五日であると告げられ、その後B病院に通院していた。
Aは、同年四月三〇日、三九・九度の...
《解 説》
一 訴外A(大正七年生)は、平成七年一〇月二八日、心原性ショック等のため、高岡市民病院に入院し、同年一一月二〇日、心臓カテーテル検査が行われたが、その際、左冠動脈に解離が発生したため、富山赤十字病院に転送されたが、急性心筋梗塞となり、同月二二日、同病院において死亡した。
そこ...
《解 説》
一 本件は、暴力団幹部、その配下の組員、漁業関係者らが、共謀の上、営利の目的で、覚せい剤を本邦に輸入しようと企て、公海上において、船籍不詳の船舶から覚せい剤を受け取って漁船に積載した上、これを本邦の領海内に搬入し、漁港の岸壁に接岸した後、陸揚げしようとしたが、警察官が漁港付近で...
《解 説》
X(控訴人)が、三重県紀伊長島町大字島原地内において産業廃棄物中間処理施設の建設を計画したところ、Y(被控訴人)が平成七年五月三一日、同施設は紀伊長島町水道水源保護条例二条五号所定の対象事業として、同号の「水源の枯渇をもたらし、又はそれらのおそれのある工場、その他の事業場」に当...
《解 説》
一 本件は、再審請求人が、共犯者らと共謀し韓国から大量の覚せい剤を密輸入し、あるいは密輸入の予備をなしたとする覚せい剤取締法違反・関税法違反等被告事件の第三次再審請求に関するもので、福岡地裁がした平8・3・31再審請求開始決定(判例集未登載)に対する即時抗告棄却決定である。
...
《解 説》
一 X(司法書士)は、Y(愛知県司法書士会)に対し、司法書士会会則に基づく事件数割会費(特別会費)の支払義務が存在しないことの確認及び既払の事件数割会費につき不当利得として返還を求めた。Xは、事件数割会費が平等原則に違反するものである旨主張した。
一審判決である名古屋地判平1...
《解 説》
一 本件は、エホバの証人の信者である患者Aが、医師に対して輸血を拒否する意思を明確に表示していたにもかかわらず、肝臓の腫瘍を摘出する手術を受けた際に輸血され、これによって精神的損害を被ったとして、右医師の勤務する病院を設置、運営しているY1(国)及び手術に携わった医師らを被告と...
《解 説》
第一 事案の概要
一1 亡Aは、「桃の新品種黄桃の育種増殖法」という名称の発明(以下「本件発明」という。)の特許権(以下「本件特許権」という。昭和五二年一〇月二四日出願)を有していた。
2 本件発明は、判決文にあるとおり、桃品種タスバーターを種子親とし、桃品種晩黄桃を交配せ...
《解 説》
一 本件は、著名なプロサッカー選手であるXの生立ちを著述した書籍について、Xが、パブリシティ権、プライバシー権並びに著作権(複製権)及び著作者人格権(公表権)に基づいて出版の差止め及び損害賠償を求めたのに対し、プライバシー権及び著作権の侵害のみを認め、Xの請求を一部認容した事案...