《解 説》
一 Xは、平成六年三月、体重減少の原因を精査、加療する目的で、Yの経営する病院に入院し、大腸ファイバースコープ検査を受けたところ、同検査を担当した医師の不注意によりS状結腸を穿孔されたため、Yに対し、民法七一五条一項により治療費、休業損害等総額一三六五万余円の損害賠償を請求した...
《解 説》
一 本件は、公園で野宿をする生活を送っていた被告人が、草野球を観戦していた際、誰もいないバックネット裏に置かれていたビデオカメラ等を見つけて盗んだという置き引きの事案であり、被告人は、平成二年、同七年、同八年に窃盗罪ないしはこれを含む罪により三回六月以上の懲役刑に処せられ、いず...
《解 説》
一 本件は、医薬品の製造方法に係る特許権に基づく損害賠償請求事件である。
X1(原告)は、医薬品の開発及び製造販売を業とする英国の法人であり、医薬品に関する特許権(本件特許権)を有している。また、X2は、X1の関連会社(日本法人)であり、X1の日本における独占的通常実施権者...
《解 説》
一 本件公訴事実は、石油売買仲介業等を営む被告人による、①三億三〇〇〇万円余りの所得税の過少申告ほ脱の事実、②関西国際空港施設の管理等の業務全般を統括するなどの職務に従事していた関西国際空港株式会社(以下「関空会社」という)の代表取締役社長に対し、空港のビルの清掃業務について被...
《解 説》
一 本件は、①被告人が、被害者の言動に自分の面子をつぶされたと憤激して同人に対して暴行を加えて傷害を負わせ、②これにより被害者が畏怖しているのに乗じて金員を喝取しようと思い立ち、約五分後、同じ場所で、被害者に対して暴行脅迫を加え、現金を喝取するとともに傷害を負わせたという事案で...
《解 説》
一 本件は、商品がA↓X↓Y↓Bと流れるコンピューター用品の転々売買取引に参加した中間介入商社であるXが、同様に中間介入業者であるYから、目的物を受領した旨の連絡を受けたことから、Aに代金を支払ったうえで、Yに代金の支払を求めたところ、Yが目的物の引渡を受けていないとして同時履...
《解 説》
一 遺産分割の審判の対象となった物件の一部について、その後の判決により遺産でないことが確認された。そこで、改めて相続人の一部から、遺産の範囲に変動が生じたとして、遺産分割の申立てがなされたのが本件である。
二 本決定は、右遺産分割の申立てを、不適法であるとして却下したが、その...
《解 説》
一 事案の概要
原告外三社は、社会保険庁が競争入札の方法で発注していた葉書用シールの入札につき、談合してあらかじめ受注予定者を決め不当な取引制限をするという本件カルテル行為を行った。被告は、原告外二社に対し、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(以下「法」という。)七...
《解 説》
本件は、税務署長の免許を受けないで、酒類を販売したという事案であり、被告人は、有限会社とその実質的経営者及び営業所の責任者の三名である。本件の主要な争点は二つあった。まず、第一は、酒税法九条一項の免許制度は憲法二二条一項に適合するかどうかということであり、第二は、本件の販売シス...
《解 説》
一 本件は、平成九年に、証券会社による一連の不祥事の一つとして、マスコミでも大きく取り上げられた事件である。本件の被告人は、法人としての証券会社と同社の副社長ら幹部六名である。
二 認定された事実の概要は、以下のとおりである。すなわち、右幹部六名の被告人は、共謀の上、被告会社...
《解 説》
原告の妻であるAは、昭和五九年から被告が経営するB大学病院で治療を受けていたが(ほぼ一貫してC医師が治療を担当していた)、その診療を受けている間の昭和六一年か昭和六二年に糖尿病を発症し、次第に悪化した。そして、平成元年八月二四日に、Aは、自宅で倒れ、B大学病院で治療を受けたもの...
《解 説》
一 本件は、Xの所有する本件建物(三階建て)の南側に隣接して、Yらが所有していた二階建ての建物が三階建てに増築されたために、Xに受忍限度を越える日照被害が発生したとして、Xは主位的にYら所有建物のうち高度制限違反部分の撤去を求め、予備的に慰謝料及び本件建物の財産的価値の低下につ...
《解 説》
一 抗告人X(本店長野県飯田市)は、相手方Y1(本店大阪市)が製造し、相手方Y2(本店新潟県白根市)が買い受けて使用している製袋機は、Xの有する製袋機に関するノウハウを不正に使用しているとして、不正競争防止法に基づく、製造、使用等の差止及び損害賠償請求を長野地裁飯田支部へ提起し...
《解 説》
一 本件の事案の概要は次のとおりである。
Xは、本件土地を所有しており、Aに対しこれを賃貸していた。Aは、本件土地上に本件建物を建築所有して本件土地を占有していた。Yは、本件建物を競落して所有権を取得した。Yは、法定期間内に借地借家法二〇条に基づく借地権設定者の承諾に代わる裁...
《解 説》
一 Xは、岡山県苫田郡所在の自宅(木造二階建居宅)に居住し、徳島県阿南市の産廃業者の手伝いをしていた者であるが、平成七年二月八日夕刻、同僚とともに自宅に帰り、居間のストーブに点火して仮眠した後、自動車で津山市内の麻雀店に向かい、同麻雀店で麻雀をしていた同日午後一〇時四五分ころ、...
《解 説》
一 本件は、被告(通産大臣)が自転車競技法(以下「法」という。)四条一項に基づき、S社に対してした場外車券売場設置許可処分について、その許可に係る場外車券売場の周辺住民等である原告らが、右許可処分は、被告が法及び法施行規則に違反し、その裁量権の範囲を逸脱して行った違法な処分であ...
《解 説》
一 原告1は平成二年八月二三日から全身倦怠感、吐気、発熱、頭痛の症状があり、二五日になっても治らないため、被告の経営するA病院で診察を受け、無菌性髄膜炎と診断された。原告1はA病院に入院し、同日夕刻から二七日朝まで当直医と看護婦二名が経過観察した。
入院当夜、原告1は悪寒や吐...