《解 説》
一 X会社(債権者)は、昭和四六年二月の設立以来平成六年三月まで、Y会社(債務者)の委託に基づき、Y会社の製造に係る冷菓製品等をY会社の工場から各地の物流倉庫まで大型車により運送してきた。X会社とY会社との間では、昭和五三年三月までは契約書が作成されずに運送委託が行われてきたが...
《解 説》
Y(土木事務所長)は、府知事から権限の委任を受け、A社が申請した砂防指定地内に果樹園を造成する工事の許可をした。これに対し、周辺住民であるXら六名が右工事は将来、土地を宅地化ないし墓地化するための脱法的準備行為であり、Yがこれを知りながら許可したのは違法であると主張して、その取...
《解 説》
本件は、精神分裂病の患者として入院中の者が外出し、投身自殺したことについて、当該病院を開設している原告が、患者の遺族に対して病院側の過失を認め、一〇〇〇万円余の金額を損害賠償として支払ったが、日本医師会医師賠償責任保険(「本件保険」という。)に基づく保険金の支払がされなかったこ...
《解 説》
本件は、二〇歳時に強盗殺人を犯して無期懲役に処され、一四年九か月間の服役の後仮出獄を許されていた被告人Aが、仮出獄の約二年六か月後に、相被告人Bと共謀して、一人暮らしの老女をドライブに誘い出し、山中で、被害者の後頭部を石で強打して失神させ、ビニール紐でその頚部を緊縛して絞殺し、...
《解 説》
事案の概要
一 Xは、深夜友人三名と共に原動機付自転車二台に各二人乗りで乗車(Xは先行車に乗車していた。)していた。停車後Xは、単車で道路を進行してきた警察官から、Xが無免許で原動機付自転車を運転していたとの嫌疑を受けて、質問をされた。Xは先行車の後部荷台に乗っていたこと、原...
《解 説》
一 本件は、債権者である抗告人が請求債権の支払に代えて仮登記上の権利(農地法五条の許可を条件とする条件付所有権移転仮登記に基づき債務者が第三債務者に対して有する所有権移転請求債権)の譲渡命令を申し立てたのに対し、執行裁判所が民事執行規則一四〇条一項に基づき、譲渡価格二四一〇万円...
《解 説》
本件は、広島県第一区の選挙人である原告らが被告広島県選挙管理委員会に対し、平成五年七月一八日に行われた衆議院議員総選挙の議員定数配分規定が憲法一四条一項に違反する旨主張して、右選挙における右選挙区の選挙の無効確認を求めた訴訟である。
本件選挙は、平成四年の改正法により改正され...
《解 説》
本件は、内縁の夫から独身と偽られて同居し、以来約一六年余り同棲を続けている重婚的内縁関係にある妻が内縁の夫の氏への変更を申し立てた事案である。内縁の夫婦の間には、中学生の男児と六才の女児が出生し、また、内縁の夫には正妻との間に、長男、二男が出生している。内縁の妻は、中学生の男児...
《解 説》
本件は、大手不動産会社系列のファイナンス会社代表取締役であるBが、自社の不良債権問題を解決するために、仕手筋であるAに対し、利益を出させる目的で資金を提供して特定の株式について人為的に株価を高騰させることを依頼し、ほか数名と共謀の上、東京証券取引所第一部上場の日本ユニシス株につ...
《解 説》
一 X1ないしX7は、妊娠の有無あるいは不正出血などについての診断、診察を受けるため、Yの経営する産婦人科病院に行ったところ、Yは、腹膜炎、卵管炎あるいは子宮筋腫等の診断をなし、診断内容に応じて、子宮、卵巣、卵管、虫垂等の摘出手術や入院治療等を施した。
しかし、Xらは、Yは、...
《解 説》
本件は、覚せい剤自己使用の事犯について、尿の採取過程における手続の違法性及び尿の鑑定書の証拠能力が争われ、一審(原判決)と二審(本判決)の判断が分かれた一事例である。
本件事実関係の詳細は判文によられたいが、概略すると、職務質問から警察署への任意同行、同署への留め置き、尿の任...
《解 説》
一 本件は、原告(在留外国人)らが、定住外国人にはその属する普通地方公共団体の長及び議会の議員の選挙権(以下「地方選挙権」という。)が憲法上保障されている旨の主張をし、したがって、選挙人の資格を日本国民に限定する地方自治法、公職選挙法の諸規定は憲法の諸規定に反するとして、被告国...
《解 説》
Xは、香港在住の大資産家Aを代表者とする投資顧問会社であり、国際的な規模での投資事業を営んでいた。Xらは、昭和五二年四月ないし五月ころ、日本の製紙会社Y2(代表者Y1)の株式取得を企図し、香港に駐在していた日本の証券会社を通じ、同年九月段階で発行済株式の約一三パーセントに当たる...
《解 説》
一 本件建物の賃貸人である反訴原告(本訴被告)は、敷地の使用借権を有していたが、建物の賃借人である反訴被告(本訴原告)側の失火により建物が全焼し、建物及び敷地の使用借権を喪失した(判文参照)。
本件建物は本件火災後一〇年程度は存続したものと推定される。賃貸人は火災保険金一三五...
《解 説》
一 本件は、近時目につくようになってきている保険金の不当請求事例である。
動物の剥製等を展示・興行することを主たる業務とする有限会社であるX1は、損保会社Yとの間で、昭63・1・5当時開設していた動物館に展示する剥製・骨格標本・アルコール標本を保険の目的とする火災保険契約を締...
《解 説》
一 本件は、特別縁故者に当たると主張する者の遺言無効確認の訴えの訴えの利益(原告適格)が問題となった事案である。
二 昭和六一年一月に死亡したAは、法定相続人がおらず、いとこであるY1とその妻Y2に対し全財産を遺贈する旨の自筆証書遺言をしていた。本件は、AのいとこでY1の弟で...
《解 説》
一 X(原告・控訴人)は、妻のY(被告・被控訴人)と五年以上別居していることなどにより婚姻関係が破綻しているとして、Yとの離婚を請求したが、一審で敗訴したので、一審判決を不服として控訴し、一審判決を取消したうえ、Yとの離婚と長女の親権者の指定を求めるとともに、XからYへの財産分...