《解 説》
一 事案の概要
1 本件は、川崎市川崎区及び幸区(以下「本件地域」という。)に居住又は勤務し、公害健康被害の補償等に関する法律(以下「公健法」という。)に定める指定疾病の認定を受けた患者ら又は死亡した患者の相続人らが、川崎市川崎区に事業所を有する企業一三社、本件地域内を走行す...
《解 説》
一 区分所有権の目的である甲建物と乙建物間の隔壁が除去されて一棟の丙建物となり、甲乙建物については滅失の登記が、丙建物については合体を原因とする表示登記がされた。本件は、右登記手続の結果、甲建物について移記されなかった抵当権の権利者であり、かつ丙建物を強制競売手続で買受けたXが...
《解 説》
登校中の学童A(当時小学校六年生)は、平成二年二月二四日午前七時五五分頃、登校中、県道大分太郎丸線の歩道工事現場内に立ち入り、仮設してあったクランク型コンクリート製歩道用ブロックの上をしばらく歩いた後、右歩道用ブロックのクランク型になっている先端部分に乗り、その下を流れる農業用...
《解 説》
一 Xは、Y1町の町議会Y2の議員であるが、Y2により、議会の議決を無視した行動があるとして一〇日間の出席停止の、議会の品位と秩序を乱したとして七日間の出席停止の各懲罰決議(以下「本件懲罰処分」という。)をされたため、本件懲罰処分が違法であるとして、県知事Y3に対してその取消し...
《解 説》
被告は、原告に店舗を賃貸し、その賃料及び損害金について公正証書を作成していたが、その後、原告が賃料を被告の銀行口座に振り込むのを拒絶した。右受領拒絶には正当な理由がなかったが、本件公正証書によれば、賃料の不払があると、以後高率の違約損害金を支払うべき約定になっており、被告はこの...
《解 説》
一 Xは、平成三(一九九一)年一月、長野県小諸市内の病院で出生したが、その母は行方不明となった。母は、入院時にセシリア・ロゼテと名乗り、生年月日は一九六五年一一月二一日とされていたが、国籍については不明であり、フィリピン人と見られた。Xの父は不明であった。Xについては、当初、国...
《解 説》
一 本件の事案は、次のとおりである。原告Xは、エールフランス日本支社(被告Y1)成田空港支店旅客課に所属する者である。Xの請求の第一は、昭和五九年から六〇年にかけて、職場の上司ないし所属組合の幹部であった被告Y3ないしY6らが、Xに対し、同人を退職に追い込むために、連日にわたり...
《解 説》
一 Zは、築地市場に運ばれた魚類を小揚と呼ばれる運搬人を使って競り場まで運搬し、競り場で魚類を並べ、競り落とさせた魚類を小揚を使って仲卸人に引き渡すことを業務とする会社である。YはZの従業員であり、小揚として業務に従事していた。Xは、仲卸人たるA会社の従業員であり、築地市場の魚...
《解 説》
本件は、新東京国際空港(成田空港)を設置するための工事実施計画の認可(以下「本件認可」という。)、その空港のための延長進入表面、円錐表面及び外側水平表面の指定(以下「本件指定」という。)並びに進入表面、転移表面及び水平表面の告示(以下「本件告示」という。)の取消が求められたもの...
《解 説》
一 本件はX(被控訴人)がY税務署長(控訴人)に対し、Y税務署長のなした更正処分、過少申告加算税の賦課決定、延滞税の賦課決定の取消を求めた事案であるが、その事実関係の概要は次のとおりのようである。
(1)Xは知人Aの経営するB社(実質上Aの個人会社)の取締役であったが、B社の...
《解 説》
X1は亡Aの子(六人兄弟の一人)、X2、X3は代襲相続人であるが、AがX1の弟Yに不動産を遺贈したことから、Xらは遺留分を侵害されたとして、遺留分減殺請求権に基づき、Yに対し、右不動産の遺留分相当の共有持分の移転登記手続を求めて出訴し、一審で勝訴した(なお、Xらは、遺贈に係る不...
《解 説》
一 ①事件のX(原告・被控訴人)と②事件のX(原告・被控訴人・控訴人)は同一人物であり、①、②判決において詳細に認定されているように、昭和五六年一一月自分の妻が銃撃された事件につき、悲劇の夫・美談の主として週刊誌等によって報道されたが、その後昭和五九年一月ころからは一転して右銃...
《解 説》
一 ①事件について
1 事案は複雑であるが、要約すると次のとおりである。
XはY2生命保険相互会社の募集人で変額保険の販売資格を有するY1の勧誘により、昭和六三年七月二五日A銀行から約三〇〇〇万円の融資を受け、その中から賃料徴取目的で買い受けた米国ロスアンジェルス市内のコン...
《解 説》
一 中国法人であるXは、日本法人であるYとの間の売買契約中に中国における仲裁条項を設けていたところ、Yに債務不履行があったため、中国の渉外仲裁機関である中国国際経済貿易仲裁委員会に仲裁を申し立て、Yに対して賠償金等の支払を命じた仲裁判断を得た上、右仲裁判断に基づき、外国仲裁判断...