《解 説》
債務者である四国旅客鉄道労働組合は、四国旅客鉄道株式会社及びその関連事業会社の従業員によって組織された法人格を有する労働組合であり、最高議決機関としての本部大会、これに次ぐ議決機関としての本部委員会及びこれらの決定の執行等を行う本部執行委員会が置かれている。債権者である四国旅客...
《解 説》
本件は、市立幼稚園長(係長級)であった控訴人が、市教育長の専決により受けた市立郷土資料館主幹補(係長級)に補する転任処分が違法であるとして、本件処分の取消し及び本件処分による精神的苦痛の慰謝料を請求した事案である。なお、訴訟係属後、控訴人は定年退職して市職員たる地位を失ったので...
《解 説》
一 Xは、平成三年八月、Yから一一〇万円を借り受けたが、その際、訴外A会社から所有権留保で買い受けた自動車を、Yに譲渡担保に供し、Yに引き渡した。
しかし、Xは、平成三年九月、Yに対し、元利金の支払いの申立をし、平成四年一〇月、元利合計一二九万五七三九円を供託したので、右譲渡...
《解 説》
一 本件三事件は、新聞社Y1が取材・編集し、発行する新聞紙上に掲載した新聞記事が、信徒多数を有する宗教法人であるXの名誉を毀損したとして、Xが、不法行為に基づく損害賠償等を求めた事案である。
このうち、①事件は、「Xが農地法等に違反して、農地にプレハブ棟を建設している疑いがあ...
《解 説》
一 はじめに
本件は、野村證券の取締役である被告らの行った損失補填の責任を追及する株主の代表訴訟である。本判決は、①いわゆる経営判断の法則を採用して取締役の善管注意義務、忠実義務違反は認められないとし、②当時の証券取引法は損失補填を禁止してはいなかったとするとともに、③本件損...
《解 説》
X男とY女は昭和五八年一〇月に結婚してXの両親と同居し、長女と長男をもうけた。Yは昭和六三年夏ころエホバの証人の信者との聖書研究会を始め、平成二年夏ころから集会に参加してその信者となった。Yは同三年四月、Xの父Aから行く先を聞かれて信仰を家族に知られるようになり、それ以来、Yと...
《解 説》
一 本件は、時価に比して低額の譲渡価額で代表者個人に株式が譲渡された場合に、譲渡価額と時価との差額に相当する金額が法人税法二二条二項にいう無償による資産の譲渡に係る収益に該当するか否かが争われた事案である。本判決は、この点に関し、資産譲渡に係る法人税は、資産が有償譲渡された場合...
《解 説》
一 本件は、薬品フェノバールの副作用によって患者が失明状態になったことにつき、右投与に関する担当医師の判断が争われた事例である。
昭和六一年二月、当時一八才で自衛隊員であったXは、精神障害で、Yら先代A医師及びその妻であるY1医師が運営する病院を受診し、同月一二日から四月二一...
《解 説》
Xは弁護士であり、マンションの管理組合の訴訟代理人としてマンション内で犬を飼育している者に対し、犬の飼育禁止と損害賠償を求める訴え(前訴)を提起した。Xは右訴えにおいてA裁判官から管理組合には当事者適格がないから、管理者を当事者とするように数回にわたり執拗に勧告されたり(建物の...
《解 説》
福岡地裁は、まず競売不動産の所有者に対し、売却前の保全処分として占有移転禁止命令及び執行官によるその公示命令を発し、執行官によるその執行もなされたが、所有者は競売不動産の管理を暴力団関係者の手に委ねて自らは放擲してしまい、その暴力団関係者は右保全処分執行後にこれを無視して、次々...
《解 説》
一 本件は、当初自己資金で株式運用をしていた被告人が、やがて口コミなどにより、他人の出資金を預かって、これを元手に運用をするようになり、投機的要素の強い仕手株にも手を染めるなどして多額かつ危険な取引を続けていくうち、いわゆるバブル経済の崩壊の影響もあって大損を出すところとなり、...
《解 説》
Aは昭和四三年二月、子のYに不動産五筆を贈与し、同六三年四月、死亡した。Yの兄弟のXら五名は、同年一〇月、遺留分減殺の調停を申し立てたが、不調となったので、Yに対し、不動産六筆について各一二分の一の共有持分権を有することの確認と更正登記手続を求めた。Yは、内一筆についてAが生前...
《解 説》
本件は、豊田商事株式会社(以下「豊田商事」という。)との間で金地金の売買及び預託契約「純金ファミリー契約」を締結していたXら五七名(本判決分は三〇名)が、同商事福岡支店の元支店長及び元営業担当従業員Yら二〇名(本判決分は一五名)に対し、詐欺的商法であることを知りながら同契約の勧...