《解 説》
一 本件の事案の概要は以下のとおりである。大手都市銀行Y2の支援を受けて急成長を遂げた北海道の大手建設・不動産業者であるXが、子会社Y1の株式を担保としてY2に提供していたところ、バブル経済の崩壊による不動産不況のあおりを受けて業績が悪化したことに伴い、Y2との関係がにわかに悪...
《解 説》
一 Xは、昭和六〇年一月から、訴外の製菓会社にパートタイム労働者として勤務し、平成二年六月、同会社に対して、三五〇万円の社内預金をしていたが、同会社が平成三年一月破産宣告を受けたため、右社内預金債権につき一般先取特権を有する債権として破産債権の届出をした。
しかし、同会社の破...
《解 説》
一 本件の概要
本件は、Xら(五〇九名)がY(日本中央競馬会)の設置しようとするいわゆる場外馬券売り場の設置差止(主位的)、当該売り場での馬券発売及び払戻金の交付禁止(予備的)の仮処分を求めたケースである。高松場外馬券売り場設置差止仮処分申請事件と呼んでよいであろう。
Xら...
《解 説》
大麻取締法一条は、「この法律で『大麻』とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。……」と定めている。
被告人及び弁護人は、第一審では大麻所持の事実を認め、懲役二年、五年間執行猶予の判決を受けたが、被告人から控訴がなされた。
弁護人の控訴趣意は、被告人が所...
《解 説》
本件は、被告人が深夜普通貨物自動車を運転中、前方不注視の過失により、対向してきた被害者運転の自転車と正面衝突し、被害者を死亡させたとして公判請求された業務上過失致死の事案である。
本判決までの経過は判決理由の冒頭に詳しく記されているが、その概要は次のとおりである。
すなわち...
《解 説》
刑訴法三二八条の証拠については、種々の議論があるが(学説の対立を要領よくまとめたものとして、津村政孝・刑事訴訟法の争点新版二二〇頁。主な文献もそこに掲げられている)、最も重要なのは、いわゆる自己矛盾の供述(現に証明力を争おうとしている供述をした者の他の場面における供述)に限られ...
《解 説》
一 本件は、東京電力株式会社(以下「被告会社」という。)群馬支店管内の従業員一六名(以下「原告ら」という。)が、被告会社から、日本共産党員又はその支持者であることを理由に、人事考課において実際の職務遂行能力及び業績に比して低い査定を受けたため、低賃金に据え置かれたと主張して、不...
《解 説》
一 Xは、昭和六二年一一月、Yに対し、東京都新宿区歌舞伎町所在の店舗を、期間三年、更新の場合は更新料として賃料の三か月分を支払う旨の約定で賃貸したところ、期間満了による法定更新後に更新料の支払を拒否するので、平成三年八月、更新料支払債務の不履行を理由として賃貸借契約を解除したう...
《解 説》
X及びA夫婦は、養子Yとの間の養親子関係を継続し難い重大な事由があると主張し、離縁請求訴訟を提起したところ(Aは訴訟継続中に死亡した)、第一審裁判所は養子縁組の破綻につきXらに主たる責任があったと認定し、Xの請求を棄却した(上告棄却により確定)。その後、Xは再度、Yとの養親子関...
《解 説》
一 原告は、平成二年二月、岡山大学の入学試験を受けた。その合格者に対しては、同年三月九日に同大学の発信する電子郵便で、その旨通知されることとなっていた。原告は、右電子郵便が同月一三日の入学手続締切期限までに届かなかったため、不合格になったと思い、第二志望の私立大学に入学手続をと...
《解 説》
一 本件は、抗てんかん剤アレビアチンの長期大量投与と小脳萎縮及びこれによる行動障害との間の因果関係が争われた事例である。
Xは、小児期からてんかんの発作を起こし、間欠的に治療を受けていたものであるが、昭和五七年六月から約三年半、被告病院に通院、後に入院して、Y1、Y2医師の主...
《解 説》
Aは販売業者Yからゴルフ会員権を七〇〇〇万円で買い受けたが、その際、頭金一〇〇〇万円を支払い、残金六〇〇〇万円については、X(信販会社)の信用保証のもとにB(保険会社)から借り受けてYに支払った。X・Y間の提携契約においては、Yが顧客に代わって融資金の支払を請求するに際し、Xに...
《解 説》
一 青色申告の承認を受けていた家電製品小売と電気工事を業とする原告が、確定申告をしたところ、被告税務署長は、税務調査の際原告が終始非協力的な態度をとって帳簿書類を提示しなかったとして、青色申告の承認を取り消した上、家電製品小売の仕入金額については反面調査により把握した金額とし、...
《解 説》
本件被告はノンバンクのようであるが、原告会社は平成二年二月、被告から、一一〇〇万円を、元金は一五年後一括返済、利息は当初約三月半分を借入日に前払いするほかは毎月一月分を前払いするという約定のもとに借り受けた。利率は、当初年九・九八%、但し「公定歩合の引き上げ等金融情勢の変化、そ...
《解 説》
X女とY男は昭和四四年一月に婚姻し、両名間に一男三女が生まれたが、同六三年一〇月に家庭裁判所の調停により離婚した。右調停において、長女、長男の親権者はYとするが、長女が成年に達するまで及び長男が高校を卒業するまで右二名の監護はXが行い、二女、三女の親権及び監護はXが行うこと、養...
《解 説》
一 Xは、「クラブ濱」の経営者であるが、昭和六〇年九月一五日、Y1の経営する「鳳凰ゴルフ場」においてプレーをし、一八番ホールの二打地点でショットの準備をしていたところ、後続組のY2の一八番ティー・グランドから打った第一打の打球を右肩甲骨付近に受け、右肩甲骨骨折の傷害を負った。
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