《解 説》
原告はミシンの販売、講習、集金等の業務に従事していたが、その業務としての外勤(一時期は通勤も)のために、昭和四二年から昭和五六年まで(ただし昭和五三年ころから使用頻度は少なくなっている)、排気量五〇ccの原動機付自転車(以下「バイク」という。)に乗務した。原告は、昭和四二年にバ...
貸倒債権の存在を認めた債権者・債務者間の裁判上の和解の存在にもかかわらず、右債権がなかったとした税務署長の更正処分を適法とした事例
水産加工団地の汚水管内で清掃工事をしていた作業員が汚水から発生した硫化水素ガスにより昏倒し、汚水により窒息死した事故につき、市の汚水管の管理に瑕疵があり、清掃工事を請け負った会社にも使用者責任があるとされた事例
1 甲車に衝突されて致命傷を受けた被害者がその直後後続の乙車に轢過されて死亡した事故につき、乙車の運転者は逸失利益を除いた損害についてのみ甲車の運転者と共同不法行為責任を負うとした事例 2 右事故に関し、甲車に付保されていた自賠責保険の保険金は、まず甲車の運転者のみが責任を負う逸失利益に係る損害に填補され、その余が乙車の運転者と連帯負担する損害について填補されるとした事例
自家用自動車保険普通保険約款第一章三条一項三号の「記名被保険者の承諾を得て被保険自動車を使用または管理中の者」に該当するとして保険金の請求を認めた事例
一、昭和五六年五月出生の未熟児(在胎二六週)が未熟児網膜症で失明した事案について、担当医の眼底検査不十分による光凝固法実施の逸機が債務不履行とされた事例 二、未熟児網膜症に対する治療方法としての光凝固法の有効性(積極)について判示した事例
1 宅地建物取引業法所定の免許基準に適合しない免許の付与ないし更新をした知事の行為と国家賠償法1条1項の違法性 2 宅地建物取引業者に対する知事の監督処分権限の不行使と国家賠償法1条1項の違法性
振込先の口座番号を誤ったために、正当な受取人でない者の預金口座へ振込金の入金処理がされた場合には、預金債権が成立しないとされた事例
市街化調整区域内に飲食店を建築して営業しようとした者が計画を断念したことが、県職員の行政指導によるものであったとしてもその行政指導には何ら違法性がないとした事例
贈賄容疑で捜査中の被疑者が新たな別の贈賄事実を供述した旨の新聞記事について、真実性の証明がなく、新聞社側に真実と信ずる相当の理由がないとされた事例