1 土地収用法133条に基づく損失補償の訴は、収用委員会の裁決によって定められた補償額の違法性の有無を審判の対象とするものであるとした事例 2 裁決による補償額が収用委員会の裁量の範囲内にあるとされた事例
公正証書遺言に際し、証人2名が公証人から7メートル離れた所にいて遺言者の口授の内容を十分聞き取れなかったとして右遺言を無効とした事例
交通事故の被害者が事故後自殺した場合、右自殺は交通事故ないし交通事故による傷害が直接の原因によるものと認められないとして、共済契約に基づく災害死亡共済金の請求が棄却された事例
1 被疑者以外の第三者に対する捜索差押において警察官の捜索差押許可状請求行為が適法であるとされた事例 2 裁判官の捜索差押許可状の発付行為について国賠法1条1項による請求を棄却した事例
ノンフィクション作品において実名を使用して約12年前の前科を公表したことがプライバシーの侵害にあたるとして、慰謝料請求が認められた事例
新株の発行が第三者に対し特に有利な発行価額でされるものとはいえず、また著しく不公正な方法によるものであるともいえないとして、新株発行差止仮処分の申請が却下された事例
1 ワンマンバスが停留所の標柱から約1メートル離れた場所に停車したため、バスからの降車した乗客が、バスと停留所の標柱との間を走行してきた自転車に衝突された事故について、バス運転手の過失が肯定された事例 2 11歳11か月の小学校6年生が自転車運転中に起こした人身事故について両親に責任無能力者の監督者義務としての責任が肯定された事例
昭和22年に締結され昭和27年に被担保債権の弁済期が到来した譲渡担保契約をめぐる紛争について判断をするにあたっては、その当時における判例法理が判断の基準とされるべきであるとの主張が排斥された事例
《解 説》
一、本件は、就業規則の退職金に関する規定が、退職金の支給は「支給時の退職金協定による」と定めている場合において、退職金協定が失効したのち新たな退職金協定が締結されるまでの間に退職した労働者の退職金の額は、何を基準にして確定すべきかという点が争われた退職金支払請求事件である。事案...
家族の居住のため、マンションを購入したが、そのマンションで6年前に縊首自殺があったことを理由として、瑕疵担保責任による売買契約の解除を認め、かつ、違約金条項に基づく損害賠償を認めた事例
組合活動家である従業員を他の従業員から隔離された職場環境に置き、かつ重要な仕事を与えず、無為に過すことを余儀なくさせておきながら、賃上げ、一時金の考課において社内最低の査定をしたことを不当労働行為に当たるとした地方労働委員会の命令が維持された事例
宗教団体内部においてされた懲戒処分の効力を前提問題とする具体的な権利義務ないし法律関係に関する訴訟と裁判所法3条にいう法律上の争訟