1 支払不能の状態にある破産者がその事実を告げないで新たに行った借入れは、たとえ積極的な欺罔行為が伴わなくとも、破産法366条の9第2号所定の詐術による財産の取得にあたる 2 破産者の更生を容易にするという免責制度の趣旨及び不誠実性の顕著な破産者を免責の対象から除外するという免責不許可事由の存在理由に照らすと、裁判所は、破産者に免責不許可事由がある場合でも、破産者の不誠実性が顕著でなく、かつ更生の見込みがある等の事情があるときは、裁量により免責を許可することができる 3 1千万円余の債務を有し、かつ破産宣告前1年内に、支払不能状態にあるにもかかわらず借入れを行っていた破産者について、諸般の事情を考慮して免責を許可した事例
1 地下鉄建設工事による騒音・振動・粉塵被害について、受忍限度を超えるものがあるとして住民の慰藉料請求が認められた事例 2 地下鉄建設工事から地盤沈下が生じ、家屋被害が発生したという因果関係が認められた事例 3 家屋被害による損害について、示談の効力の及ぶ範囲を限定し、慰藉料の補完的機能をも考慮して損害を認めた事例 4 公害紛争処理法36条の2の趣旨による消滅時効の中断が認められた事例 5 右時効中断の効力が他の共同不法行為者にも及ぶとされた事例
1 NTTが発行するテレホンカードは、刑法上の有価証券にあたるとされた事例 2 NTTが作成した利用可能度数50度の真正なテレホンカードの一部である磁気部分の磁気データのうちの利用可能度数を、権限なく1998度に改ざんすることは、有価証券の変造にあたるとされた事例 3 テレホンカードをカード式公衆電話機のカード差込み口に挿入して使用することは、有価証券の行使にあたるとされた事例
1 コンクリート塀に激突した車の助手席に同乗していた被害者が、右車の所有者の娘であって、事故時に運転者の道案内をしていた事実があっても、自賠法3条の「他人」に当たるとされた事例 2 視神経炎の既往症が存在するにもかかわらず、自動車事故と被害者の視神経萎縮に基づく視力低下との間に相当因果関係があり、既往症の寄与割合が3割とされた事例
1 自動車対人損害賠償保険契約の締結が認められなかった事例 2 自動車対人損害賠償保険契約が締結されなかったことについて保険会社の代理店に帰責事由がないとされた事例
児童福祉法24条による6か月の期限付保育所入所措置の期限到来に際しなされた従前保育所とは別の保育所へ入所措置する処分は、直前の保育所入所措置の期限の更新と入所措置実施方法(保育所)の変更処分であると解し、右処分の効力停止を求める申立の利益があるとされた事例
タクシー会社の賃金制度につき、割増賃金を、通常時間に対応する賃金と合わせて一定の賃率による歩合給として、これを一律に支払うという方法を採ったことが、労働基準法37条に違反するとされた事例
養子縁組前の養子の子が養親の実子の子でもあって養親の直系卑属になるときは、養親を被相続人とする相続において、右養子の子は、養親より先に死亡した養子を代襲して相続人になるとした事例
海外先物取引業者の従業員の顧客に対する勧誘行為及び受託業務の実施に違法性があったとして、先物取引業者・代表取締役・従業員に不法行為責任を肯定した事例
1 期間入札において法人である買受申出人の代表者の資格証明書が提出されない場合と売却不許可事由 2 売却決定期日後における資格証明書の追完の可否(消極)
1 幼稚園唱歌チューリップ、コヒノボリ等の歌詞の著作者が認定された事例 2 著作者人格権の氏名表示権の侵害が認められた事例
一、破傷風患者の死亡につき、順次その治療に当たった医師二名の創傷措置・抗毒素不投与に関する過失、及び抗毒素不投与・転医遅延と死亡との間の因果関係が否定された事例 二、カルテの改竄の有無が争われた事例
保険金詐欺を目的とした交通事犯において、保険会社が病院に対してなした債務引受契約に要素の錯誤があったとして、治療費の返還を認めた事例
1 町教育委員会は地教行法43条1項、45条1項により公立中学校教員に対し勤務場所及び勤務内容の変更を伴う研修命令を発する権限があるか(積極) 2 校長を助け校務を整理する教頭としての職務をほとんど行わなかった教員に対する「教育公務員の職務と責任の遂行のための研究と修養」を目的とした研修命令が違法でないとされた事例