夫運転の自動車に同乗中の交通事故により妻が死亡した場合、妻からの相続により承継した自賠法3条の損害賠償請求権は混同により消滅し、これにより保険会社に対する自賠法16条の損害賠償請求権が消滅するとされた事例
受送達者本人である妻と事実上の利害が相反する夫に対する支払命令の送達が、補充送達として有効であるとする一方、支払命令に対する異議申立ての追完を認めた事例
1 妻からの離婚請求に付帯する財産分与請求において、妻が別居時に持ち出した夫婦名義の預・貯金を考慮した事例
2 離婚の本訴に付帯する財産分与請求が、別居時に持ち出した夫婦名義の預・貯金を考慮したうえで認容される場合には、右預・貯金相当額の損害賠償を求める予備的反訴は排斥を免れないとした事例
旧地主と旧小作農間の土地の売買の成否について、売買契約書、売買代金領収証などがないまま長年経過した場合においてその売買が肯認された事例
第1順位の相続人が相続放棄をした場合、第2順位の相続人の相続放棄の熟慮期間はその事実を知ったときから進行するとして、相続開始から7年余後の相続放棄を有効とした事例
北海道原野の転売斡旋、不当な測量代金の支払契約が、依頼者の無知に乗じて暴利を博するもので、公序良俗に反して無効とされた事例
1 商法280条の2第2項の「特ニ有利ナル発行価額」とは、新株発行時における当該会社の資産状態、収益力等から総合的に判断されるものであって、第三者割当の新株発行価額については、新株発行決定時の株価のみを基準として判断するのは相当でなく、会社のあるべき市場価額と対比すべきであるとし、本件新株発行価額があながち不当なものとすることができず、「特ニ有利ナル発行価額」に当らないとした事例
2 株式会社に特定株主の株式保有を嫌って新株を発行したのではないかとの疑いを全く否定できないにせよ、新株発行につき資金調達という合理的理由が存する以上、本件新株発行は著しく不公正な方法によるものということはできないとした事例
1 ノンフィクション作品における実名使用により前科を公表したことがプライバシー侵害にあたるとして慰謝料請求が認められた事例
2 いったん国内の一部において報道された犯罪・前科も時の経過とともにプライバシー保護の対象となるとした事例
3 他人の実名を使用してその前科を明らかにするというプライバシーの侵害がノンフィクション作品の一部を構成する場合に、当該事実の公表が公の利益に関するものか、公共の利益を図る目的に出たものかという違法阻却事由の判断にあたって、当該作品自体の価値・目的との関係での判断方法を示した事例