1 「1回以上懲戒処分を受けながらなお改悛の見込みがないとき」には懲戒処分とする旨を定めた就業規則所定の懲戒処分事由が、1つの行為に対して二重に懲戒処分を課そうとするものであって一事不再理の原則に違反し無効とされた事例
2 会社の信用を害する街頭宣伝活動を行ったことを理由としてされた懲戒処分としての休職処分が、懲戒権の濫用であって無効とされた事例
タクシー会社従業員が7ヶ月間連日宣伝カーを運転して市内、社長宅、入院先等を廻り、スピーカーにより社長を個人攻撃する宣伝活動を行った行為が名誉毀損にあたるとされた事例
1 農地の取得時効につき無過失であったとはいえないとされた事例
2 農地につき売買予約を原因とする先順位の所有権移転請求権仮登記が経由されている場合に、その後当該農地につき抵当権設定契約及び代物弁済契約を締結しその旨の登記をしたことが詐害行為にあたらないとされた事例
1 刑法47条但書適用の遺脱が判決に影響を及ぼすことが明らかであるとされた事例
2 改正前の法律を適用すべきことを明示しない誤りと判決への影響
タクシーが、交差点で割込車との衝突を避けるため急ブレーキをかけたことによって乗客が負傷した事故について、タクシー会社の免責を認めなかった事例
持分3分の1を有する持分権者の建物が無断で取壊された場合において、その仲介をした弁護士に損害賠償責任が肯定された事例
殺人目的で、一酸化炭素を含まない都市ガス(天然ガス)を室内に漏出させた行為につき、不能犯ではなく、殺人罪の実行行為性があるとした事例
商社支店長誘拐事件に関し、抗議のため在日フィリピン大使館に押し入り、抗議ビラを撒布する等の行為に対し、建造物侵入・威力業務妨害・侮辱罪の成立を認めた事例
1 公職選挙法104条の引用する地方自治法142条にいう「主として同一の行為をする法人」の意義
2 村と取引関係を有する森林組合の組合長たる理事が当該村の村長選挙に当選した場合に同組合が公職選挙法104条の引用する地方自治法142条にいう「主として同一の行為をする法人」に当たらないとされた事例