1 農地の取得時効につき無過失であったとはいえないとされた事例
2 農地につき売買予約を原因とする先順位の所有権移転請求権仮登記が経由されている場合に、その後当該農地につき抵当権設定契約及び代物弁済契約を締結しその旨の登記をしたことが詐害行為にあたらないとされた事例
1 刑法47条但書適用の遺脱が判決に影響を及ぼすことが明らかであるとされた事例
2 改正前の法律を適用すべきことを明示しない誤りと判決への影響
タクシーが、交差点で割込車との衝突を避けるため急ブレーキをかけたことによって乗客が負傷した事故について、タクシー会社の免責を認めなかった事例
持分3分の1を有する持分権者の建物が無断で取壊された場合において、その仲介をした弁護士に損害賠償責任が肯定された事例
殺人目的で、一酸化炭素を含まない都市ガス(天然ガス)を室内に漏出させた行為につき、不能犯ではなく、殺人罪の実行行為性があるとした事例
商社支店長誘拐事件に関し、抗議のため在日フィリピン大使館に押し入り、抗議ビラを撒布する等の行為に対し、建造物侵入・威力業務妨害・侮辱罪の成立を認めた事例
1 公職選挙法104条の引用する地方自治法142条にいう「主として同一の行為をする法人」の意義
2 村と取引関係を有する森林組合の組合長たる理事が当該村の村長選挙に当選した場合に同組合が公職選挙法104条の引用する地方自治法142条にいう「主として同一の行為をする法人」に当たらないとされた事例
被告らが製造、販売、使用しているテーブルフィーダーは、原告の実用新案権に抵触しないとして、侵害差止請求を棄却した事例
1 自己の氏名類似の名称を著作者名として冒用した政界の内幕本を出版されたことにより氏名権及び名誉権が侵害されたとする元参議院議員秘書の請求が認められた事例
2 人格権としての氏名権及び名誉権に基づく書籍の出版差止請求が認められた事例
3 1の場合、当該政界の内幕本が出版企画会社が出版社に出版企画を持ち込んだものであっても、出版社は著作者とされる者に直接出版意思を確認すべき義務があるとされた事例
1 同意入院届が、長野県公文書公開条例6条1項2号本文の定める個人に関する情報で、特定の個人が識別されるものに該当し、原則として公開を拒むことができる文書であるとされた事例
2 同意入院届が原則非公開の例外を定めた同号但書に該当しないとされた事例
3 同号但書のウ後段「公益上公開することが必要と認められるもの」は、情報が個人の秘密にかかわるものであるときは、厳格になされなければならない
4 右公開条例は、県民が自己に関する情報を得るための制度を定めたものではないから、公開の可否は公開請求者が県民の誰れであるかを離れて判断する
建物賃借人が賃借建物から退去し、約半年間賃料の支払を怠り連絡がない場合に、賃貸人(住宅・都市整備公団)が、賃借人は賃借権を放棄し同建物内に放置されていた物品は無価値物でありかつ賃借人がその所有権を放棄したものと判断して、同建物の施錠を破壊し内部に立ち入って右残置物を廃棄処分したことについて、賃借人から賃貸人への慰藉料請求が一部認容された事例