共有者を相手として境界確定訴訟を提起した者が相手方共有者のひとりから持分22分の2を譲受けた場合において、自己以外の他の共有者全員が共同訴訟人になっている限り当事者適格及び訴の利益につき欠けるところがないとした事例
児の出産後の脳性麻痺が核黄疸によるとの証明がないとして、産婦人科開業医に帰責事由がないとしたが、児の母親に対する遺残胎盤の不始末につき、債務不履行による慰謝料を肯定した事例
1 企業施設内の組合事務所の貸与が無償であっても、使用者は、合理的理由がなければ、その返還を求めることができないとされた事例
2 使用者が無償で貸与した組合事務所について、使用者にその修繕義務がないとされた事例
3 組合事務所の使用権に基づく妨害排除請求について、弁護士費用の賠償が否定された事例
4 法人格のある労働組合の慰藉料請求権が否定された事例
1 戦死傷も一種の戦争損害であり、保証の範囲、程度は、国の立法政策にゆだねられており、軍人という危険な立場の特殊性又は軍属という法的地位に基づき当然に補償請求権を有するものではない
2 憲法の施行期日前の死傷による損害については、憲法の適用がなく、憲法に基づき、直接、補償請求をすることはできない
3 恩給法及び戦傷病者戦没者遺族等援護法が、その受給資格を日本国籍を有する者に限定しても、憲法14条に違反しない
真正権利者の真正な登記名義の回復を原因とする所有権移転登記手続請求の訴については、原告が登記義務者であるとする者に被告適格がある
住宅地の境界線上に築造された高さ約1メートルのブロック塀を5歳の子供が押して遊んでいるうち崩れ落ちてきたブロック片と駐車中の車に挟まれて死亡した事故につき、ブロックの占有者の損害賠償責任が認められた事例
候補者中に津越幸雄と北畑正七がいる場合において、「つごししょうしち」と記載された投票がいわゆる混記投票として無効とされた事例
1 共謀による共同不法行為と民法434条の適用の有無
2 継続性のない事務処理を目的とする委任契約の債務不履行による解除と民法652条の適用
漁船の場合、船籍港を出港したあとの外洋に泊しつつ漁獲に従事する、いわゆる漁獲操業の期間は商法842条6号の航海継続にあたると解すべきである。
市長職務代理者が市のごみ焼却炉建設工事の請負契約を随意契約の方法によって締結したことが違法であるとして、右代理者に対し損害賠償を請求した住民訴訟が認容された事例