動産売買の先取特権者は、債務者の破産宣告後であっても、破産管財人を相手方として、債務者の転売代金債権について、物上代位権を行使して差押・転付をすることができる(積極)
コピー業の業務所として使用することを目的とする貸室契約につき、右営業によって生ずる騒音及び悪臭が貸主の受忍限度を超えるものとはいえないとして賃貸借契約解約申入の正当事由の存在を否定した事例
商業地域内の飲食店街における隣家の3階建食堂が、4階建に建替されたことにより日照を阻害されたとして求めた損害賠償請求が棄却された事例
生命保険金の支払いについて持参払いの特約が成立したものと認めて、保険金受取人の住所地の管轄裁判所に民訴法5条による裁判籍を認めた事例
店舗委託契約につき会社更正法103条の適用を否定し相手方のなした同契約終了に伴う保証金返還請求権を自働債権とする相殺は許されないとされた事例
合板の一部に存する接着不良が商法526条1項後段の「直チニ発見スルコト能ハサル瑕疵」に該当するとされ、右不良品の正確な枚数を明示していない通知も同条項の瑕疵の通知として欠けるところはないとされた事例
高校の体操部のクラブ活動として、他高校の体育館において行われた校外練習に参加し、鉄棒の練習をしているうち、墜落をして傷害を負った事故につき、国家賠償法1条の責任が認められた事例
鋭利なあいくちにより腹部を突き刺した事案につき、検察官の確定的殺意ありとの主張を排斥しつつ、殺人の未必的故意ありとして殺人未遂罪の成立を認めた原判決をさらに破棄して、持凶器傷害の罪(暴力行為等処罰二関スル法律第1条の2第1項)の成立を認めた事例