営林署の常用または定期作業員に対する若干の不利益取扱事実とこれらの者に対する人事院規則12-0.3条に基づく減給処分の信義則違反等の成否(消極)
1 公労法40条1項の規定が新設された趣旨 2 国有林野事業に従事する定員外職員は、雇用期間、身分保障、賃金、休日等の労働条件において定員内職員より若干不利益な取扱を受けているが、労基法91条所定の制限を超える減給処分が処分権の濫用とはならないとされた事例
1 観念的競合の関係にある数個の業務上過失致死罪の一部につき時効が完成しているとして免訴の判断をした事例 2 胎児時に病変を生じ、出生後これが原因となって死亡した者も刑法211条の「人」に当るとして、これに対する業務上過失致死罪の成立を認めた事例
特許法38条但書による併合出願は複数の発明が一体となった1個の出願であり、二つ以上の発明は一体として取扱わねばならないから、そのうち一発明について拒絶理由があるときは、その併合出願全部について拒絶査定をしなければならない
塩化水素・窒素酸化物・ばいじん等の有害物質の排出により、健康上・財産上の損害を受けることを理由とするごみ焼却場建設差止仮処分申請が、認容された事例
1 信教の自由と私法上の人格権 2 退職自衛隊員らで構成する団体の宗教的活動と殉職自衛隊員の妻の信教の自由 3 殉職自衛隊員を護国神社に合祀したことが政教分離規定に違反した不法行為であるとして、自衛隊員の妻からの慰謝料請求が、認められた事例
1 薬事法12条にいう医療用具で同法2条4項、同法施行令1条別表第1の32に定める「医療用吸引器」の意義 2 薬事法12条にいう医療用具で同法2条4項、同法施行令1条別表第1の32に定める「医療用吸引器」にあたるとされた事例
1 民法915条1項の「自己のために相続の開始があったことを知った時」とは相続人が被相続人の死亡、自己が相続人であることを知ることに加えて積極財産の一部または消極財産の存在を確知した時であることを要するか(積極) 2 行方不明であった被相続人の着衣、身回り品、僅かな所持金、遺体などの引渡を所轄警察署から受けても民法921条1号の、相続財産の一部を処分した」ものといえないとされた事例
1 国は社寺等の国有境内地の時価売払申請に応ずる義務があるか(消極) 2 国が社寺等の国有境内地の時価売払申請に応じない旨の通知は行訴法3条にいう処分といえるか(消極)
地目を畑とする土地の現況が宅地であるとの当事者間に争いのない事実につき公益上の見地から自白としての拘束力を否定し得るか(積極)
1 作業賞与金の法的性質 2 作業賞与金の基準額の改訂について法務大臣に裁量権を濫用した違法性が認められないとした事例