強制競売における競落許可決定に対する即時抗告申立後の弁済供託書(写)の提出が民訴法550条4号の書面の提出にあたるとされた事例
仮換地(変更)指定処分について審査請求を経たうえ取消訴訟を提起しても、換地処分に対する審査請求に対する裁決を経ないでその処分の取消訴訟を提起することができないとされた事例
頚腕症候群に罹患したとする労災給付申請につき、業務上の事由によるものとは認められないとして不支給決定をした労基署長の処分が適法であるとされた事例
1 「小倉」が氏姓としてありふれているとしても、標章「小倉屋」「をぐらや」は、昆布加工業界においては、十分な出所識別機能を備えているものとし、「小倉屋」の文字を含んだ商標を、称呼・観念を同一にする類似のものであるから、無効にすべきであるとした事例(審決取消) 2 旧商法(大正10年法)第2条2項の権利不要求は、いわゆる禁止権放棄の意思表示としての私法上の効力に関するものにすぎず、登録商標と牴触する商標の登録を排除する効力を放棄したものではないから、その申出に基き登録されても、商標の類似判断に当たっては、商標を全体として比較検討すべきである
一実施例によって発明の内容を限定してはならないが、特許請求の範囲が極めて機能的・抽象的にしか記載されていない場合には、元来そこに開示されていない技術思想を排除するためにも、図面及び明細書全体の記載を参照して、権利範囲を合理的に確定しなければならないとして、主として実施例を参酌して、構成要件を限定的に解釈した事例(侵害否定の原判決維持)
願書添付の図面にのみ表現された特定の事項が補正により考案構成の要件となる余地はあるとしても、一般に図面に示された事項が考案の要旨を限界づけるものとはいえない(拒絶審決維持)
1 共同相続人の1人によって相続権を侵害された共同相続人のその侵害の排除を求める請求と民法884条の適用 2 共同相続人の1人によって相続権を侵害された共同相続人のその侵害の排除を求める請求について民法884条の適用が排除される場合
相続開始前に一部が改造された4階建ビルの価額を固定資産税評価額の4分の1に、増価分として改造費の7割を加え、減価分として固定資産税評価額の8分の1を減ずるのが相当とされた事例
1 破産者の土地賃貸人に対する土地明渡義務を承継した破産管財人の当該義務免脱方法 2 破産者の土地賃貸人に対する建物収去土地明渡義務及び土地明渡済までの損害賠償義務を承継したことが破産管財人の当該建物賃借人に対する解約申入れの正当事由にならないとされた
1 民訴法198条2項の損害賠償義務と民法509条にいう「不法行為二因リテ生シタ」債務 2 民訴法198条2項の原状回復及び損害賠償が別訴で請求された場合にその債務者が前訴請求債権と請求の基礎を同じくする債権をもってする相殺