脳手術の結果、患者に右半身不全麻痺及び小脳性運動失調等の後遺症を発生せしめた事故につき、手術を決定し担当した医師の過失を認めた事例
アスファルト舗装の校庭でハードル走実技の授業中、中学2年の女子生徒が転倒死亡した事故について、右舗装と事故の発生の間に因果関係がないとした事例
非堅固建物所有目的で土地を賃借しながら10年間建物の建築に着手しなかった借地人による堅固建物所有目的への借地条件変更の申立が認容された事例
1 出願商標が登録要件を具備するかどうかの判断にあたって、過去における同種の商標登録出願について示された審査官の判断に拘束されるものではない 2 欧文字「NIPPON」と「Mer-cury」と図形とを組合せた商標からは「マーキユリー」の称呼を生ずるから、欧文字「MER-CURY」と図形とを組合せた引用登録商標と、それから生ずる 「マーキユリー」の称呼において共通し類似する(登録拒絶審決維持)
飲食店経営による事業所得の推計課税をする場合に、従業員の消費した米飯類の消費分を売上金額に算入しないのが相当とされた事例
会社の営業部長の名称を使用することを許された従業員が締結した契約につき商法43条の適用を否定し、民法109条の表見代理を認めた事例
1 無効審判において、実体的審理に入らず、特許法135条のいわゆる不適法を理由とする審決についても、この取消訴訟の被告は、特許法179条但書で定められた通り、審判の被請求人である 2 審判請求後約1年7月間請求の理由を全く補充しなかったことは、特許法131条1項3号の請求の理由を欠く方式違背となるが、この不備は補正可能なもので、135条にいう「補正のできないもの」には当らない。したがって133条1項により補正を命ずべきで、その手続を経ずしてただちに審判請求を却下するのは違法である