1 所得金額をことさら過少に記載した内容虚偽の所得税確定申告書を税務署長に提出する行為と所得税法(昭和40年法律第33号による改正前ののもの)69条1項にいう「詐偽その他不正の行為」 2 刑訴法402条に違反しないとされた事例
1 化学公害訴訟における因果関係肯定の一事例 2 化学工場における排水処理上の注意義務と過失責任 3 いわゆる見舞金契約の効力 4 損害賠償請求権の消滅時効 5 企業公害による損害額の算定例
道路右側の石油スタンドから自車進路上に後退進出して来た大型貨物自動車との衝突事故につき、後退車の誘導者の不手際に事故発生の原因があるとして被告人車の過失責任を否定した事例
1 学生集会と憲法23条の関係 2 併合罪の関係にある2個の公訴事実についてされた原判決につき上告審が主文においてこれを破棄差し戻す旨を示しその理由中において右公訴事実の一部のみ関係のある破棄理由を示すにとどまる判決を言い渡した場合における右破棄判決の効果
自動車運転者に私人の赤旗による停止の合図を無視し交差点に進入してくる車両のありうることまでを予想して徐行しなければならない業務上の注意義務はないとされた事例
1 入院手続をとって部屋の使用を開始した後1週間後に入院したのに、診断書に入院手続をとった日を入院日と記載した場合診断書虚偽記載罪が成立するか(消極) 2 患者が無断で外出、外泊し病院に殆んどおらず、診断も治療も受けていないのに診断書に「入院加療中」と記載した場合診断書虚偽記載罪が成立するか(消極)
1 使用者は試用期間の定めある労働者に対し試用期間中就業規則所定の解雇理由手続に拘束されない広い裁量にもとづく解雇権を留保していると判断した事例 2 試用中の生コンクリートミキサー車運転手が過失によりこれを損傷した場合、この者を解雇しても権利濫用とされなかった事例
宅地建物取引業者が目的物件に都市計画法上の制限あることを調査説明しなかったため、債務不履行ありとして、その報酬請求が棄却された事例
控訴審の終局判決言渡後判決正本の送達前における訴訟当事者の死亡による訴訟手続の中断と受継決定のみの破棄を求める新当事者の上告の適否
1 労働協約につき有利原則を否定した事例((2)事件) 2 男子55才、女子50才定年制の効力につき相反する裁判例(本訴イ事件、仮処分ロ事件) 3 雇用関係確認と雇用中の使用者による違法差別待遇を理由とする損害賠償請求とが請求の基礎の同一性を有するとした事例(イ事件) 4 違法差別待遇を理由とする労働者から使用者への損害賠償請求が認められた事例(イ事件)
1 法内超勤義務を発生せしめる法的根拠 2 時間外労働協約に規範的効力を認めなかった事例 3 超勤拒否が権利濫用とならない事例 4 超勤拒否による口頭注意が違法であるとして使用者たる国に慰藉料5000円の支払いを命じた事例
金融業者が父名義の裏書を偽造した長男の持参した手形を割引きもしくは手形貸付をした場合につき、手形裏書の真否を調査することを怠った過失があるとして、損害賠償額の算定について斟酌した事例