認定事実に対する適条が混乱している場合につき、それが理由不備に当らず、訴訟手続の法令違反であって、判決に影響を及ぼすことが明らかでないとされた事例
1 労働組合は規約に定めがあっても、使用者に対し組合員の雇用関係確認を求める適格も利益もないとした事例 2 公労法17条は合憲であると判断した事例 3 国鉄職員の争議行為中禁止されるものの範囲につき基準を示した事例 4 動力車乗務員の争議行為中禁止されるものの範囲につき具体的基準を示した事例 5 争議行為の共謀、あおり、そそのかしが禁止される範囲につき争議行為に通常随伴するか否かを問わないとした事例 6 10割休暇闘争が争議行為にあたるとされた事例 7 動労幹部が合理化事前協議制の獲得等のため全国4拠点で実施した4時間休暇闘争が公労法の禁止する争議行為であって、これを理由とする解雇が正当とされた事例
精神病者の祈祷治療に当った祈祷者の傷害致死事案につき、祈祷者が祈祷性精神病にかかっていたことを理由に、その責任能力が否定された事例
交差点での出会い頭の衝突事故につき、事故が両当事者のいずれの信号無視によるものか明らかでなく、加害車の運転者の過失の立証がないとして同人への請求および保有者への物損請求を棄却し、反面右運転者の無過失および被害者の有過失の立証もないとして保有者への人損請求を全額認容した事例
精肉店経営者と独立開店した元従業員との間に、経営者が開業資金を貸付け、名称使用を黙認し、肉の仕入に便宜を図る等の援助をし、それに対して元従業員も閑な時などに店舗の手伝、自己所有車(事故車)を使用しての配達をするという関係にある場合、元従業員が手伝の帰途に起した事故について、経営者に運行供用者責任を認めた事例
巾員約50メートルで、片側四通行帯よりなり、第二、第三通行帯は信号待ちの車輌が連なって停止している道路(甲道路)と巾員6.5メートルの道路(乙道路)が交差する交差点内において、乙道路より交差点に進入して停止車輌の間を進行して来た自動二輪車と甲道路第四通行帯を進行して来た乗用車が衝突した事故について、過失割合を自動二輪車6、乗用車4とした事例
級友(高校生)に依頼し、その運転する原付自転車の後部荷台に同乗して、放課後家まで送って貰う途中、級友の過失(一時停止義務違反)も加わって、普通貨物自動車と衝突した事故について、被害者にも、運転者に対して指示・助言等をなす義務を怠った過失があるとして1割の過失相殺をしたが、運転者である級友の過失は被害者側の過失とみるべきでないとした事例
1 抵当権設定物件である建物に設置されたエレベーター、配電盤に対し抵当権の効力が及ぶとされた事例 2 右エレベーター、配電盤の占有取得が占有改定によるときと民法192条の適用の有無