泥酔してグリーンベルト縁に坐り込んでいたが、立ち上ろうと中腰になったときにはねられた歩行者に3割の過殺がなされた事例
1 交差点を右折する車両の運転者に、右折開始にあたり安全を確認しなかった点に過失があると認めた事例 2 道交法37条の法意
1 労働協約の拡張的効力を認めた事例 2 労働協約につき有利原則を否定した事例 3 男子55才、女子50才定年制が公序良俗に反しないとされた事例
土地の所有権移転登記手続を命ずる判決の確定前に被告から同土地の所有権移転登記を受けた者に、右確定判決の既判力が及ぶと認められた事例
1 国が農地の売渡処分の当然無効を訴訟上主張することと禁反言の原則の適用の有無 2 民法162条2項の「善意」の意義
夫婦が離婚後過去の生活費を婚姻費用として一方に請求しうるかについては、民法が離婚後財産分与の請求を認めていることからして、過去の生活費の清算未了分についても、その一部として分担を求めるものと解する
保険金受領の際差し入れられた「後日保険者に保険金支払の義務のないことが判明したときは、いっさいの責任を負い、保険者に迷惑をかけない」旨の誓約文言の効力
1 政治ストの使用者に対する関係での違法性を肯定した事例 2 時間外就労拒否が争議行為にあたるにされた事例 3 違法争議の幹部責任を肯定した事例 4 団体交渉を申入れずにした争議行為の違法性
民法752条の夫婦間の同居義務は、円満な婚姻共同生活を営むことが目的であるから、夫婦の一方が具体的に同居を求めるには、右目的が達成されうる状況にあることが前提となると解されるところ、申立人と相手方との性格の相違は顕著であり、生活の処し方にも調和点が見出しがたいなどの事情から、夫婦として円満な共同生活を営むことは期待しがたいから同居を命ずることは相当でない
1 婚姻費用分担の審判変更の申立においては、さきになされた審判確定後に生じた事情の変更を主張することを要する 2 別居中の夫婦間における子の監護に関する事項については、当事者間に協議が調わず協議をすることができないときは、民法766条、家事審判法9条1項乙類4号を類推適用して家事審判の対象となしうる
1 民法711条所定の者以外の近親者に固有の慰藉料を認めるべき範囲 2 中間利息の控除につき、ライプニッツ方式を採用すべきでないとした例
家事審判法9条1項乙類10号所定の遺産分割の審判は遺産を各共同相続人に分割することを趣旨とするものであり、ある特定の財産が共同相続人の一部の者の固有の財産であることを確認することは民事訴訟において決せられるべきことであって、遺産分割の審判の主文においてこれを宣言することは許されない