1 被告人の検察官に対する供述調書が虚偽の自白を誘発するおそれのある状況のもとで作成されたものとして、任意性に疑があるとされた事例 2 傷害致死罪において暴行を加えた結果仮死状態に陥った被害者を死亡したものと過信して犯跡隠ぺいの目的で水中に投棄した場合に暴行と死亡との間には刑法上の因果関係があるとされた事例
「中空塑性製品を形成する方法」に関する特許出願につき、出願人の主張する作用効果が出願明細書からは導き出すことはできないとして拒絶相当とした審決の結論を是認した事例
1 親権者でない親は子との面接交渉権を親として当然有するばかりでなく、子との面接を通じて今後も保つことができる父親と子との愛情の交流は、未成年者の人格の円満な発達にとって必要なことと考えられ、家庭裁判所は家事審判法9条1項乙類4号による審判の対象とすることができる 2 申立人(父)と子との間には自然の愛情の交流が保たれているが、父母間に離婚以来の心理的わだかまりが尾を引いており、養育料の支払との関係でふたたびその間の感情が緊張することが予測できる等判示事情のもとにおいては、右面接交渉権を明確にしておくことが相当であるとして、その回数、時期、方法等を指定した事例
1 昭和40年3月改正前の旧法人税法違反事件につき、簿外固定資産の減価償却費の損金算入を認容した事例 2 第三者名義による所得税確定申告の許否(否定) 3 第三者名義による所得税納税申告に基く納付税額部分につき、故意あるものとして逋脱税額の算定上除算すべきでないとされた事例 4 一罪の成立する入場税法違反の事実につき、公訴時効が完成したことを理由として口頭による起訴状訂正の申立がなされたのに対し、公訴の取消にあたり要式性を欠くとして許さず免訴の言い渡しをした事例
1 特許庁長官に対し、特許登録を命ずる判決を求める訴は不適法として却下すべきである 2 出願人が特許庁に書類を差出した受付日の変更を命ずる判決を求める訴も不適法として却下すべきである
「滑り止片付靴底」に関する登録実用新案の登録を無効とした審決の取消請求訴訟において、引用例に関する審決の認定に誤りありとしながら、審決が登山家の常識に属する事項として例証に挙げた文献の記載から容易に推認しうるとして審決の結論を是認した事例
「池田物産株式会社」という商標登録の出願につき他人の名称を含む商標であるとして登録を拒絶するのが相当であるとした事例