1 準禁治産宣告の審判は、右宣告の対象となる者が審判の趣旨を理解する能力を具備することに鑑みれば、右審判の効力を受ける事件本人に告知することを要する。 2 事件本人が記録を閲覧した結果、自己に対し準禁治産宣告審判があったことを確知した場合には、記録閲覧の日をもって審判が事件本人に告知されたと同様にみることができる。
1 家事審判・調停申立前に要扶養者の生活に要した費用を、現在及び将来の扶養料の請求から分離した独立の純粋に過去の扶養料として請求する場合には、通常の民事上の履行遅滞による損害賠償請求権として、地方裁判所の裁判事項に属する 2 扶養義務者の1人が扶養権利者に対し、自己の負担すべき額を超えて支出し、他の扶養義務者が十分な扶養の余力がありながら負担すべき額に満つるまで支出しない関係にある場合には、別段の事由がなければ、右負担の公平を是正するに足る不当利得返還ないし事務管理費用の償還請求権を扶養義務者の一方又は双方が取得する
申立人および利害関係人に異議がない場合には、戸籍法114条による許可審判によって婚姻二重届出による複本籍の状態を訂正することができる
1 砂山の裾を掘り崩して砂を採取する工事中、砂が崩壊して人夫に死傷を与えた場合に、業務上の過失責任ありとした事例 2 砂山崩落の危険性の認識があるとして労働安全衛生規則116条1号・117条、女子年少者労働基準規則8条23号にそれぞれ該当するとした事例
「写真平版法の改良」に関する発明について、引用例について示されたと同じ材料でも、その用い方を異にし、拒絶理由にはならないとして、審決が取り消された事例
1 任意に支払われた法定の制限をこえる利息・損害金と弁済充当の順序に関する特約がある場合の充当関係 2 法定の制限をこえて支払われた利息・損害金を残存元本等に充当するには債務者からその旨の抗弁が提出されることを要するか 3 法定の制限を越える利息を支払った連帯債務者は他の連帯債務者に対して制限超過の利息相当金を求償することができるか