道路交通法42条違反事件の現場が、同条にいう「交通整理の行なわれていない交差点で左右の見とおしのきかないもの」であり、その速度も同条の「徐行」に当らないものと認められた事例
「肩パット」という名称の実用新案登録出願に関し、特許庁の手続において「周知技術」を拒絶理由とし、特定の文献を挙げなかった場合、その審決取消訴訟の手続中に、特許庁から提出された証拠に基づいて、右「周知技術」の存在を認定した事例
詐害行為たる売買契約当時目的不動産に設定されていた他の債権者の抵当権が抹消されたのち、右売買を詐害行為として取消し所有権移転登記の抹消を求めることができるか
妻が夫名義で賦課された所得税および夫婦の居住する家屋の固定資産税を納付するための資金を抵当権等を設定して借受ける行為は日常の家事に関する行為か(積極)
土地区画整理法第85条の定める権利申告の手続をしない借地権者から、仮換地上の建物を譲り受けた者は、賃貸人に対し建物買取請求権を行使することができるか
被告の紙面塗装機における、大小の差異ある3つのロールが、原告の登録実用新案の説明書における、従来の装置の欠陥として指摘している通りであり、これを改良してその大きさをほぼ等しくした点に、登録実用新案の優れた効果を発揮できる所以がある場合には、被告の装置は原告の登録実用新案の技術的範囲には属しないとした事例
既知の物質について除草法という新しい用途を発明し、除草剤組成物として特許された場合、その特許請求の範囲の記載にとくに限定はないが、除草の用に供する場合の有効成分は1アール当り約56.1グラムから約1.122グラムの割合であることをその限界とすると認定し、この下限をはるかに下廻る成分を含むにすぎない除草剤については、その技術的範囲に属しないとした事例
自動車の運転者の、(1)酒に酔い正常な運転ができないおそれがある状態で自動車を運転した罪と、(2)右酒酔いのため注意力が散漫になり、前方注視が困難な状態になったのに、かかる状態のもとにおける運転を中止して事故の発生を未然に防止すべき 業務上の注意義務に違背して、この状態のままで自動車の運転を継続したため、歩行者を負傷させた罪との関係
1 停止条件付代物弁済契約または代物弁済予約の形式を採った債権担保契約と債権者の清算義務 2 右契約上の権利者が目的不動産を債務者の所有物として差し押えた他の債権者に対して行使しうる権利の限度
競売法による不動産競売事件の記録に強制競売の申立てが添附され、競落許可決定確定後競落代金支払前に各債権者の債権が弁済された場合において、競落人は競落物件を取得するか(積極)
勾留請求を却下する裁判に対し,準抗告を申立て、執行停止を申請したまま、準抗告裁判所の裁判があるまでの間、被疑者の身柄拘束を継続した検察官の措置を違法とし、国家賠償を命じた事例