輸出貨物につき関税法第118条第2項にいう「その没収することができないもの又は没収しないものの犯罪が行われた時の価格」の意義
1 工場の操業によって発する騒音が違法と認定される基準 2 人格権または所有権の侵害にもとづく防害排除ないし予防請求権の発生行使の要件
1 労働者の私行に属する犯罪行為(ハガチー事件)が懲戒事由に該当しないとされた事例 2 被解雇者が所属労組から救援資金を受けること、又は所属労組の専従役員であることと、地位保全仮処分の必要性
借地非訟事件に関する決定5件(その1)1 土地賃貸人が自ら建物および借地権の譲渡を受ける場合の対価と、これを第三者に譲渡すべき場合の対価との間に差異を認めるべきか 2 土地賃貸人が自ら建物および借地権の譲渡を受くべき旨の申立が認容された事例 (その2)1 譲渡の対象となる建物所有権が借地権者の単独所有でない場合と借地法9条ノ2第1項の許可申立適格 2 建物の譲渡に伴なう土地賃借権の譲渡が許可された事例 (その3) 増改築の承諾に代わる許可の申立が不適法として却下された事例 (その4) 附近の土地の利用状況の変化、準防火地域の指定、その他の客観的事情の変更を理由に借地条件を変更した事例 (その5)1 附近の土地の利用状況の変化等により借地条件を変更した 2 借地人が防火地域の指定された土地であることを知らずに非堅固建物所有を目的とする借地権の設定をした後、堅固建物所有を目的とする借地条件変更の申立ができるか
信頼の原則に関する裁判例4件 (その1) 信頼の原則の適用により注意義務が否定された事例 (その2) 対向車両運転者の過失と信頼の原則 (その3) 歩行者の過失と信頼の原則 (その4) 歩行者の過失と車両運転者の注意義務
調停条項において、「ケロリン」という商標の使用を逐次縮少し、他の商標へ移行すべき旨を約し、その間の使用許諾を得たが、とくに期間を定めなかった場合に、10年以上も経過したのちにおいてもなお、使用許諾の抗弁を主張できるかについて消極に解した事例
1 不動産の二重譲渡において、一方の譲受人が登記を具備した場合、他方の譲受人は譲渡人に対する関係においても所有権を喪失する 2 右の場合、登記を有しない譲受人は譲渡人に対し所有権移転登記請求権を有するか
共犯者による殺害行為が終った直後に現場にかけつけた者について、未必的殺意が認められないとして、傷害致死をもって処断した事例
少年である被疑者に対する所在捜査のため、警察段階において必要やむを得ない限度を越えて捜査が遅延した場合と少年が成年に達した後になされた公訴提起の効力
1 渉外事件に適用すべき我が国際民事訴訟法 2 専属的裁判管轄の撰択にかかわらず我国の裁判管轄を認めた事例 3 英国普通法における金銭債権ならびに損害賠償請求とその利息の請求
商法494条1項1号及び2項の株主総会に於ける発言又は議決権の行使に関し不正の請託を受け財産上の利益を収受し又は供与することを禁止する立法趣旨
親告罪における告訴は訴訟条件にすぎないから、その行為をした少年について告訴がなくても、家庭裁判所は、少年法第3条第1項第1号にいう罪を犯した少年として審判権を有する