最も長い歴史をもつ判例実務誌
1 福岡県青少年保護育成条例10条1項、16条1項の規定と憲法31条
2 福岡県青少年保護育成条例10条1項の規定にいう「淫行」の意義
1 歌謡ショーにゲスト出演中セリに転落受傷したタレントの事故につきショーが上演された会館を運営しその職員が舞台装置を操作していた地方公共団体、ショーの主役である歌手およびそのプロダクションの各不法行為とショーを企画構成したプロモーターの債務不履行(出演契約に附随する安全配慮義務)とが各行為の関連性から不真正連帯責任となるとされた事例
2 後遺障害等級1級に該当する後遺症が残存したタレントにつき事故後の収入等を基礎として本人の努力の結果を除いても15パーセントの稼働能力が残されているとされた事例
1 先取特権者による物上代位権行使の目的となる債権について一般債権者が差押えまたは仮差押えの執行をした後に先取特権者が右債権に対し物上代位権を行使することの可否
2 優先権を有する債権者の得た転付命令が第三債務者に送達される時までに転付命令に係る金銭債権について他の債権者が差押え、仮差押えの執行または配当要求をした場合における転付命令の効力
3 差押命令の送達と転付命令の送達とを競合して受けた第三債務者が民事執行法156条2項に基づいてした供託の効力
4 差押命令の送達と転付命令の送達とを競合して受けた第三債務者のした供託に基づき転付命令が効力を生じないとの解釈のもとに配当表が作成された場合と効力の生じた転付命令を得た債権者の不服申立方法
賃借建物を暴力団事務所に供したことが建物の使用目的に反し賃貸人との信頼関係を破壊したとして賃貸借契約解除による明渡請求が認容された事例
船舶用エンジンの売買契約において、買主の信用不安を理由とする売主の納品拒否が債務不履行にあたり、かつ、右債務不履行により買主が倒産したと認めて、売主に対し6億円の損害賠償の支払いを命じた事例
労働能力喪失率算定の基礎となる後遺障害の等級に関し、自賠責保険調査事務所が9級該当と査定したのに対し、医学鑑定等を経ることなく、裁判所が情況事実によりこれを11級に該当するとした事例
次順位抵当権者(差押権者)が民法392条2項により先順位抵当権者の共同抵当の目的たる他の不動産につき代位する余地がある場合に民事執行法63条の無剰余執行となるか(積極)
公立小学校における同和教育等の行きすぎを是正しようとする団体(いわゆる全解連)と市教育委員会との話合の際に行われたとされる、よく似た状況での2回の有形力行使のうち、一方が肯定され他方が否定された事例
1 刑訴法96条1項4号、2項による保釈取消および保釈保証金没取の裁量権行使にあたり考慮すべき事項
2 刑訴法96条1項4号、2項により保釈を取り消し保釈保証金の一部を没取した原決定のうち、保釈保証金没取の部分が裁量を誤ったものとして取り消された事例
1 営利目的による覚せい剤約500グラムの所持等につき被告人を懲役7年および罰金100万円に処した原判決の量刑が、起訴されざる犯罪事実を余罪として認定し処罰する趣旨であるとの疑いを招きかねないはなはだ適切を欠く説示にもかかわらず、結論として是認できるとされた事例
2 覚せい剤取締法41条の2第2項の罰金併科の規定の趣旨