最も長い歴史をもつ判例実務誌
[目次]
はじめに
第1 主張立証すべき事実
第2 決議の取消事由(1)会社法831条1項1号
第3 決議の取消事由(2)会社法831条1項2号
第4 決議の取消事由(3)会社法831条1項3号
第5 決議の無効事由
第6 決議の不存在事由
第7 訴権の濫用等
第8 招集手続に関する瑕疵(各論)
第8-1 招集権限の瑕疵
第8-2 招集通知の瑕疵(1)招集通知の発信先
第8-3 招集通知の瑕疵(2)招集通知の方法
第8-4 招集通知の瑕疵(3)株主総会参考書類等
第8-5 招集時期の瑕疵
第8-6 開催場所の瑕疵
第8-7 招集手続の瑕疵の治癒
[目次]
はじめに
第1 鑑定結果が出された後の争点整理の在り方について
第2 鑑定人の尋問に向けた裁判所の関与の在り方について
債権譲渡の対価としてされた金銭の交付が貸金業法2条1項と出資の受入れ,預り金及び金利等の取締りに関する法律5条3項にいう「貸付け」に当たるとされた事例
1 児童相談所長による一時保護の開始が国家賠償法1条1項の適用上違法であるとはいえないとされた事例
2 児童相談所長による一時保護の継続の一部が国家賠償法1条1項の適用上違法であるとされた事例
3 児童相談所長による一時保護中の児童とその親権者との面会制限の一部が国家賠償法1条1項の適用上違法であるとされた事例
入国審査官が,難民不認定処分に対する司法審査の機会を実質的に奪うことを目的として,難民不認定処分に対する異議申立棄却決定の告知を遅延させたこと,及び,入国警備官が,同様の目的で,異議申立棄却決定の告知と送還の執行が同日に連続的に行われるように日程を調整したことは,いずれも憲法32条により保障される裁判を受ける権利を侵害するものであり,国家賠償法1条1項の適用上違法である,また,上記目的で調整された送還の執行は,その間に行われた入国警備官による有形力の行使を含め,全て違法であるとして,国に対する慰謝料請求が認容された事例
特別研究成果報告書を執筆した防衛研究所職員に「研究活動に係る不正行為」(盗用)に当たる行為があったと公表し,同職員を訓戒処分に付した同研究所長の行為につき国家賠償法1条1項の損害賠償責任が認められた事例
国立大学法人に対してその労働組合と誠実に団体交渉すべきことを命じた労働委員会の救済命令の取消しを求めた同法人の請求につき,差戻し後の控訴審が団体交渉の過程における同法人の誠実交渉義務違反の不当労働行為を認定し,同請求を棄却すべきものとした事例
面会交流に関する立法不作為が憲法13条,14条1項,24条2項に違反するなどとして,国に対し,国家賠償法1条1項に基づき慰謝料の支払が求められた事案において,立法不作為の違法性が否定された事例
1 審判に代わる決定に基づいてされた面会交流の実施を求める間接強制の申立てについて,上記決定が定めていた面会交流の条件がその後にされた決定の確定により失効したことから,当該確定の日以降の部分が不適法であるとされた事例
2 面会交流の実施を求めた間接強制の申立てが権利の濫用に当たらないとされた事例
侵入窃盗等の犯行現場に犯人が残した工具痕が被告人の所持する工具により形成されたと認められるとした工具痕鑑定の信用性が否定された事例
刑務所長が受刑者に対してした閉居10日の懲罰が,その裁量権の範囲を逸脱し又はこれを濫用したものであり,国家賠償法1条1項の適用上違法であるとされた事例
1 拘置所長が未決拘禁者に対してした,着色レンズの視力補正用眼鏡の使用を許さない措置が,弁護人との接見の際にその使用を許さない点において,国家賠償法上違法とされた事例
2 刑務所長が懲役受刑者に対してした,無色透明でないレンズの視力補正用眼鏡の使用を許さない措置が,国家賠償法上違法とされた事例
ゴルフ競技大会等を運営する法人がコミュニケーション能力や協調性の不足等を理由に行った従業員の解雇が違法・無効であるとされた事例
日本人客室乗務員とオランダの航空会社との間で日本法を準拠法として締結された有期労働契約の効力について,法の適用に関する通則法12条1項によりオランダ法の強行規定が適用される結果,無期転換が認められた事例
保険金請求につき主に因果関係を認めず(本訴),他の保険金の誤払いにつき,法律上の原因がないことの悪意,不当利得返還請求権の行使の信義則違反等をいずれも認めなかった(反訴)事例
ミミヒゼンダニ及びジアルジアに感染していた犬を販売した第一種動物取扱業者が買主に対して債務不履行又は不法行為に基づく責任を負わないとされた事例
大学のテニスサークルの飲み会に参加した学生が多量の飲酒によって死亡したことにつき,同飲み会に参加した他の学生及び介抱役を担った一部の学生に救護義務違反があったとして不法行為責任が認められた事例
1 運転免許停止中に発生させた交通事故(人身)について,被告に対する損害賠償請求権が,破産法253条1項3号の非免責債権に該当しないと判断した事例
2 被告が,訴訟係属中に破産手続開始決定の申立てをしたときに,免責が許可されたときは,上記損害賠償請求権がいわゆる自然債務になるとしたうえで,当事者の意思を確認したうえで,給付保持力が存在することを確認する限度で質的一部認容をした事例
分娩中にアトニンの投与を受けた妊婦が子宮破裂を発症し,転送先の病院で死亡したことについて,助産師には,CTGの異常波形を医師に報告し,直ちにアトニンの投与の中止又は減量を行うべき注意義務に違反した過失があり,子宮破裂後に他院への救急搬送の受入れを一時的に断られていたという事情の下でも死亡との因果関係が肯定されるとして,損害賠償責任を認めた事例