最も長い歴史をもつ判例実務誌
教授会開催のため立入禁止中の大学構内へ、主張を訴える意図で立入った行為につき、いわゆる可罰的違法性が認められないとして無罪の言渡がなされた事例
1 原子炉の設置許可手続過程における関係文書が、民訴法312条3号後段の文書に該当するとされた事例(イ事件) 2 企業秘密を理由に文書の提出を拒否することができないとされた事例(イ事件) 3 原子炉の設置許可手続過程におけるいわゆる担当者メモと民訴法312条3号後段(ロ事件)
1 自創法5条5号にいう「近く土地使用の目的を変更することを相当とする」場合に該当しないとされた事例 2 農地法80条に基づく買収農地の売払請求とその売払価格
買収農地の旧所有者が農地法80条に基づき当該農地の売払いを訴求することができる場合と当該農地の売渡処分の無効確認を求める原告適格の有無
甲が乙に対し抵当権設定登記の抹消登記の回復登記の請求、丙に対し右回復登記の承諾の請求をする共同訴訟において、乙の抗弁主張の効果は丙に及ぶか
抵当権設定登記前にその目的物に設定された対抗力ある賃借権が抵当権の実行による差押の効力発生後に合意更新された場合と更新後の賃借権の抵当権者及び競落人に対する効力
代理人ないし代理人の承諾を得た者が、権限を超え、署名代理の方法により本人名義の契約書を作成して契約を締結した場合と民法110条の類推適用
交通事故に関する不起訴記録の送付嘱託を求められたにも拘わらず、一部拒絶をした検察官の措置を違法として、国に対し損害賠償を求めた事例(消極)
1 京都市公案条例に基づく集団示威運動の不許可処分により表現の自由が侵害された場合、損害賠償を請求しうる者の範囲 2 京都府公安委員会の不許可処分により、日米貿易経済合同会議の開催される京都国際会議場の周辺道路を通る集団示威運動ができなくなったことにより精神上の苦痛以外の無形の損害や社会的評価としての客観的名誉が毀損されたとして、主催団体がした京都府に対する損害賠償の請求が認められた事例
1 自筆証書による遺言の加除変更部分が法定の要件を欠くとして無効とされた事例 2 自筆証書による遺言の不適法な加除変更によって日附が判読できなくなった場合において右遺言が無効とされた事例
後遺症により労働能力が低下している被害者に、受傷時よりも労働収入が増加した場合について、労働能力喪失説を斟酌して逸失利益を肯定した事例
緊急逮捕が違法であって勾留をも違法ならしめ勾留中に録取された供述調書は証拠能力がない旨の団藤裁判官の意見が示された事例
国立大学の学生が大学側の退去要求に応じないで大学事務局庁舎内に滞留した所為につき、不退去罪の成立に必要な違法性があるとされた事例
最高裁昭和49年5月29日大法廷判決以後の道交法違反の罪数に関する若干の高裁判例(5件) イ 救護義務違反の罪と報告義務違反の罪との罪数関係 併合罪 ロ 救護義務違反の罪と報告義務違反の罪との罪数関係 併合罪 ハ 無免許運転の罪と積載制限違反の罪との罪数関係 観念的競合 ニ 無免許運転の罪と一時停止違反の罪との罪数関係 併合罪 ホ 救護義務違反の罪と報告義務違反の罪との罪数関係 併合罪
十字路交差点の入口手前で信号まちしていた自動車運転者が、青色信号に変った直後発進し同交差点出口の横断歩道上を通過する際、同横断歩道上を青色信号で横断を開始し途中赤色信号に変ったのちも横断を継続してきた歩行者に対してとるべき注意義務