判例タイムズ

最も長い歴史をもつ判例実務誌

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判例タイムズ No.968


  • <座談会>民事弁護研修の課題と展望

    加藤新太郎    山浦善樹    鈴木重勝    熊谷光喜    田辺雅延    松田政行   

    (司会)加藤新太郎

    引用形式で表示 総ページ数:37 開始ページ位置:4
  • 成年後見制度の改正に関する要綱試案について

    法務省民事局参事官室   

    引用形式で表示 総ページ数:23 開始ページ位置:41
  • <シミュレ-ション新民事訴訟9>第二回弁論準備手続に向けた準備(文書送付嘱託/電話会議/現地での進行協議期日)

  • 法律問題指摘義務違反による既判力の縮小

    山本和彦   

    最判平成9年3月14日(判タ937号104頁)を手掛かりとして

    引用形式で表示 総ページ数:15 開始ページ位置:78
  • 判決、取下げ、放棄・認諾、和解

    田中健治    土谷裕子    平松直嘉    瀬田正明   

    名古屋地裁における新民事訴訟法の運用について7

    引用形式で表示 総ページ数:17 開始ページ位置:93
  • <銀行実務と民事裁判394>リ-ス契約と会社更生手続き

    大西武士   

    最二小判平7・4・14金判973号3頁

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:110
  • <刑事証拠法に関する裁判例の研究25>我が国の捜査機関から米軍当局に嘱託して行われた捜索差押の結果取得された証拠物の証拠能力

    福吉貞人   

    東京高裁平成6年5月30日判決(高検速報平成6年63頁)

    引用形式で表示 総ページ数:13 開始ページ位置:116
  • 《解  説》
     保険契約者Aは、Yと生命保険契約を締結し、保険金受取人を「保険事故発生時の被保険者の法定相続人」と約定した。Aはその後、秘密証書遺言により保険金受取人を遺言執行者であるXに変更し、死亡保険金の分配を別に定める遺言執行合意書に従ってXにゆだねるものとした。Aがその後死亡したので、...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:129
  • 最高一小平9.6.5判決

    《解  説》
     一 本件は、土地建物に共同抵当権が設定された後、建て替えられた新建物に土地との共同抵当権が設定された場合に、競売による土地の売却代金のうち法定地上権の価額について新建物に対する抵当権の設定前に法定納期限が到来した国税と土地に対する抵当権の被担保債権との優先関係が争点になった配当...

    引用形式で表示 総ページ数:3 開始ページ位置:133
  • 《解  説》
     一 本件は、被告が、原告に対し、てんかんの治療のために入院してA養護学校の院内学級に在籍していた原告の子の甲が、「病弱者」(学校教育法七一条、七一条の二、同法施行令二二条の三)でなくなったとして、以降甲が就学すべき学校を一般校であるB中学校と指定する処分(同法施行令六条の二、六...

    引用形式で表示 総ページ数:7 開始ページ位置:136
  • 《解  説》
     一 本件は、大阪市民である原告らが、大阪市公文書条例(以下「本件条例」という。)に基づき、被告に対し、公文書である「大阪府公害審査会昭和四六年(調)第二号公害調停事件に弁護士を代理人として選任する必要性を示す文書、その選任により要した費用の支出関係書類」の公開を請求したところ、...

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:142
  • 《解  説》
     一 本件は、被告大阪府知事がゴルフ場の開発を計画していた訴外会社に対してした、①森林法一〇条の二に基づく林地開発行為の許可、②砂防法四条に基づく砂防指定地内行為の許可、③宅地造成等規制法八条に基づく宅地造成工事の許可、④都市計画法二九条に基づく開発行為の許可の取消訴訟における周...

    引用形式で表示 総ページ数:15 開始ページ位置:146
  • 《解  説》
     一 XらはAの両親であるが、Aは国立愛媛大学の一年生当時、所属していた同大学合気道部の春合宿において、組み手練習中、卒業生で合気道二段のBから「入り身投げ」という技を掛けられて頭部を打撲し、急性硬膜下血腫の傷害を負って死亡するに至った。
     Xらは、同大学合気道部では前年にも下級...

    引用形式で表示 総ページ数:9 開始ページ位置:160
  • 《解  説》
     本件は、国立大学教授である控訴人が、大学の承認をうけることなく海外旅行に出たため、被控訴人である国において、右旅行期間中は欠勤にあたるとして、右期間中に支払われた給与のうち、既に後の給与から相殺徴収した給与等を除く残額を不当利得として返還請求(本訴)したのに対し、控訴人はこれを...

    引用形式で表示 総ページ数:14 開始ページ位置:169
  • 《解  説》
     1 XとYの実父亡Aは、三筆の土地と三棟の建物をいずれも各持分二分の一の割合で共有していた。Aが死亡してYが相続によりAの持分を取得した結果、XとYが本件各不動産をその持分各二分の一の割合で共有することになった。
     本件三筆の土地の位置関係は本判決別紙分割目録の実測図のとおりで...

    引用形式で表示 総ページ数:7 開始ページ位置:183
  • 《解  説》
     一 Yの妻(甲)は、Yに無断で、乙をYであるかのように装わせて(つまり、乙を替え玉にして)Xから金銭を借り受けた。そして、その金銭の一部で、本件と同様に甲が乙を替え玉にしてY名義でAから借り受けた債務と、YのBに対する債務とを弁済した。
     Xは、主位的に不法行為に基づく損害賠償...

    引用形式で表示 総ページ数:7 開始ページ位置:189
  • 《解  説》
     一 本件は、顧客であるXが、商品取引員であるY1社の従業員Y2らから勧誘を受けて、三年間にわたり、同社に委託して小豆、米大豆等の先物取引を行い、多額の損失を被った事例において、Y1社が顧客Xに対し、本件取引のうち三年目の取引による差損金を清算金として請求したのに対し、Xが、Yら...

    引用形式で表示 総ページ数:16 開始ページ位置:195
  • 《解  説》
     一 Aは、身体の不調を訴え、開業医を訪れたところ、子宮癌と診断され、同病院の紹介により、Yの運営するB病院で診察を受け、同じく子宮癌と診断され、子宮摘出手術を受けた。Aは、術後治療として抗癌剤アクチノマイシンD及びシスプラチンの投与を受けたが、血小板減少症を原因とする出血性ショ...

    引用形式で表示 総ページ数:8 開始ページ位置:210
  • 《解  説》
     一 X1は、中学一年生であった昭和六三年八月(第一次治療)及び平成元年三月(第二次治療)、口腔右下顎部に腫れと痛みを覚え、一人で、開業医である歯科医Yの治療を受けたが、平成元年五月、X1は別の病院において「右下顎部エナメル上皮腫」との確定診断を受け、同年六月と平成四年八月に、右...

    引用形式で表示 総ページ数:8 開始ページ位置:217
  • 《解  説》
     一 Y市立中学校の三年生であったAは、平成三年一一月一五日の放課後、同中学校の校庭において、同級生四名から殴る蹴るの暴行を受け、同月二一日に死亡した。Aの両親は、右加害生徒四名に対して民法七〇九条の不法行為に基づく損害賠償を求めるとともに、加害生徒の親権者らに対しては、本件事故...

    引用形式で表示 総ページ数:16 開始ページ位置:224
  • 《解  説》
     Yは繊維製品の製造、加工、販売等を目的として昭和三九年四月設立された会社であり、XはYの創立者として設立時から平成七年六月に退職するまで代表取締役又は取締役の地位にあった。Yの定款には退職慰労金に関する規定はないが、役員退職慰労金規定には、役員の退職慰労金の額を最終報酬月額に役...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:239
  • 東京地八王子支平9.2.5判決

    《解  説》
     X(ジョルジオ・アルマーニ・エスピーエー)は、イタリア法人であり、わが国において被服等につき、EMPORIO ARMANIまたはGIORGIO ARMANI等の商標につき登録をしていたところ、日本法人YがXに無断でXの登録商標に酷似する商標を付けた紳士服、婦人服を販売していると...

    引用形式で表示 総ページ数:13 開始ページ位置:242
  • 《解  説》
     一 本件は、以下のような事案である。
     本件宗教法人Aは各地に支部をもち、会員数も十数万人を擁する宗教団体であり、債権者Xらはその一支部の会員、債務者Yらは本部又は当該支部の職員である。Aの会員は、所定の会費納入義務を負う一方、礼拝所、集会所等として使用されてきたA所有建物にお...

    引用形式で表示 総ページ数:8 開始ページ位置:254
  • 《解  説》
     一 本件は、JR池袋駅西口付近の木造二階建て建物の一階店舗部分の所有権を平成元年一一月に取得して賃貸人たる地位を承継したXが、右店舗部分を昭和三一年ころから賃借して飲食店を営んでいるYに対し、(一)建物の老朽化、(二)建物周辺の状況、高度な容積率の指定、不燃化建物への建替の必要...

    引用形式で表示 総ページ数:8 開始ページ位置:261
  • 《解  説》
     1 X(日本法人)は、従前、Y1(米国法人)及びY1が日本に設立した子会社A(日本法人)との三者間で、共同事業契約を締結し、日本において、Y1の開発した薬品等(以下「本件製品」という。)を製造販売してきた。また、Y2(米国法人)は、Y1の子会社で、アメリカにおいて本件製品を製造...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:268
  • 《解  説》
     一 事案の概要
     1① X(元請)は、A社(下請)に対し、マンション新築工事及び右マンションのモデルルーム工事を請け負わせ、代金の一部の二億七九〇〇万円余りを支払った。ところが、Aは、マンション新築工事を約二〇パーセント、モデルルーム工事を約八五パーセント完了した時点で破産宣告...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:271
  • 名古屋地平9.5.21判決

    《解  説》
     本件は、被告人両名が、異常な行動や言動を繰り返すアルコール依存症の被害者の頚部に電気コードを二回巻き付け、左右にそれぞれ引っ張ってその頚部を強く絞めつけ、被害者を絞頚による窒息のため死亡させて殺害したという事案である。
     本件では、犯行直前に被害者が自傷行為に及んでいたことから...

    引用形式で表示 総ページ数:3 開始ページ位置:277
  • 東京地八王子支平9.2.7決定

    《解  説》
     一 本決定は、司法警察員の差押処分についての準抗告に対するものである。
     本件は司法警察員が、申立人を被疑者とする詐欺被疑事件に関して、捜索差押許可状に基づき、申立人方において捜索差押を行ったが、その際、現実に押収した物を収容した容器と思われる段ボール箱などの記載しかない押収品...

    引用形式で表示 総ページ数:2 開始ページ位置:279
  • 《解  説》
     一 訴外Aは、昭和四六年八月当時、千葉県富津市内に農地を所有していたが、同月八日に死亡したので、その孫であるXら五名が右農地を共同相続したので、平成三年三月、相続を原因とする所有権移転登記を申請し、共有の登記がなされた。
     ところが、共有者のB、Cは、平成六年一一月、その相続持...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:281