最も長い歴史をもつ判例実務誌
1 仮処分の効力 2 登記申請手続をするとの和解調書の効力 3 不動産所有者でない債務者に対し処分禁止を命ずる仮処分の必要性
賃貸借の終了を原因とする建物収去、在地明渡請求訴訟係属中、第三者が不法に右土地を占有するに至った場合と訴訟引受申立の適否
既存債務の支払に関し約束手形の振出を受けるに当って領収証を交付し若しくは帳簿上入金の記載をしたからといって常に代物弁済の合意があったとはいえない。
1 審判の請求を受けない事件について判決をした違法がないとされた事例 2 関税逋脱の正犯であるとの訴因に対し、訴因変更の手続を経ないで、幇助犯と認定したことが違法でないとした事例
1 軽自動車による業務上過失傷害罪成立の一事例 (イ) 軽自動車による追突事故発生の一事例 (ロ) 軽自動車運転者の業務上の注意義務の具体的内容の一事例 2 道路交通取締法第24条、同法施行令第67条の注意
殺人の犯意の認定は被告人の自白を必要とするか 証拠によって認められる諸般の情況により殺人の故意があったものと認めた一事例
1 贓物牙保罪の客観的事実については証明があり知情の点についても被告人の自白があるにかかわらず公訴事実贓物牙保の客観的事実の存否には全然判断せずまた知情の点に関する自白の真実性の有無を検討せず無罪を言い渡したのは訴訟手続の法令違反があるとした事例 2 公訴事実について犯罪の証明があると認められるにもかかわらず、犯罪の証明がないとして無罪の言い渡をしたのは事実誤認の違法があるとした事例
窃盗未遂の事実を判示するに当り「窃盗の目的で他人の住居に侵入したが家人に発見されてその目的を遂げなかった」と判示したのは理由を附さない違法にあたるか 右の事実において犯人が金品物色にかかる以前に発見され逃走したものであるときは事実誤認の違法あるものとして原判決を破棄した例
選挙運動の報酬等として供与せられた金員と同額の金員が供与者に返戻された場合において供与者に対して追徴の言渡をするのは違法であるとした事例
法廷で宣告された上告棄却決定により原判決の刑が確定したものとして、原判決の刑の執行をなすべきときと、右執行指揮をなしうる時期
直接占有者である借主に対する占有移転禁止の仮処分の執行に対して貸主である間接占有者はその占有権に基いて第三者異議の主張をなしうるか