最も長い歴史をもつ判例実務誌
1 第一審判決後、敗訴の被告訴訟代理人から第一審に訴訟権放棄の申述がなされ、一方被告本人から控訴審に控訴の提起があった場合、右訴訟の適否 2 控訴権放棄は特別授権事項か
1 建物保護法第1条第1項と土地賃貸借関係の承継 2 地主の交替による土地賃貸借関係の承継があった後、善意の借地人が前地主に土地賃料を支払った場合、右借地人は新地主にたいする賃料不払の責任を免れるか
破産手続きにおいて、監査委員を置くかどうか、何名の委員を置くか、誰をそれに選任するかを債権者集会における1個の決議をもってすることの適否
1 被害者の反抗を抑圧するに足りる程度の脅迫行為があったものと認められる事例 2 強盗罪と罪数 3 強盗罪につき執行猶予を言い渡したのを量刑軽きに過ぎるものとした事例
賠償請求権を有する者がその権利を行使するものであると信じて、これと共謀して相手方を脅迫して金員を喝取した場合と恐喝罪の成立
1 包括一罪と認める要件 2 麻薬の譲受行為と譲渡行為、販売委託のための交付行為及び所持行為との牽漣性 3 憲法第14条を適用すべきではないのにこれを適用した場合と刑訴法第380条 4 被告人の公判廷における自白の外被告人の司法警察官に対する供述調書を証拠に引用した場合と補強証拠
他人所有の家屋について、その家屋所有者がこれを被告人のため担保に供することを承諾していないのにその承諾があったもののように装い、右家屋と真実被告人に帰属する借地権を併せて担保に供する旨申入れ相手方を欺罔して借用名義で金員を受け取った場合と詐欺罪の成立
1 担保のため預った株券を売却横領した事案において売却先を誤認した場合と刑訴法第382条 2 刑訴法第335条第2項の主張に該当しない事例
1 不動産の二重売買と横領罪の成立 原審が売買代金金額の支払を終えたのに所有権は移転しなかったものと認めたのを不当とした事例 2 無罪判決に対し検察官より控訴があり事実の取調をした上原審で取調べた証拠に基いて有罪と認定した例
1 欺罔方法の細部に多少の相違があっても訴因の変更があったものと認められない一事例 2 共同被告人の1人に対する関係においてのみ証拠調をされた証拠を、これと共同正犯の関係にある他の被告人の犯罪事実認定の証拠として掲げても違法と認められない場合 3 上級審が刑訴法第5条第1項に基づき、下級審に係属中の事件を併合審判する旨の決定をしたときは下級審は右係属事件につき何らかの裁判をする必要があるか
1 欺罔者が財物を騙取した後それに相当する金員の請求を受けてその支払を免れるため被欺罔者に暴行を加えて傷害におよんだ場合と強盗致傷罪の成否 2 刑法第236条第2項にいう不法利得には被害者の処分行為を要するか
会社の経理課長なる名称の使用を許されていた従業員が第三者の金融を図るため振出した約束手形に就て会社に対し所謂使用者責任を認めた事例
不動産仲介業者に過失ありとされた事例 不動産仲介業者に手数料を支払って仲介を委託した者は契約の相手方について自ら調査しなかったとしても過失ありとはいえない。