最も長い歴史をもつ判例実務誌
畑地と山林を同時に一括代金で売却したところ、農地調整法により右畑地の売買が無効とせられたが、山林の売買の効力には影響がないとした事例
不動産競売開始決定に対する異議申立てにつき決定をしないまま競売手続を進め競落許可決定をしたからといって、これを違法となすことはできない。
はじめ妻ある男と肉体関係に入った女が妻の死亡後もその男と内縁関係を続けていた場合、男が正当の事由なく右関係を破棄したときは、男に婚姻予約不履行による賠償義務がある。
1 民訴法第367条2項の要件を欠く控訴状とその補正 2 民訴法第71条の参加人が敗訴した場合の控訴に同法第62条を準用した事例
1 不動産仲介業者の業務上注意義務 2 不動産買受を仲介業者に依頼した買主が自ら売主の権利関係等を調査しなかったことがその過失といい得るかどうかの事例
1 中華民国に対する日本の民事裁判権 2 民事訴訟法第231条(二重起訴禁止)の裁判所と外国の裁判所 3 外国において国が訴訟を行う場合の代表者
抵当権実行による競売申立登記後に所有権取得登記をした者が抵当不動産の第三取得者として競買申出をし競落した場合、その者の取得する所有権の性質
1 刑事訴訟規則第210条の規定にいわゆる「被告人の権利」の意味とその具体的適用 2 一部伝聞を含む証言と証拠排除決定の要否
1 外国人登録令所定の登録証明書呈示拒否罪は、登録申請をしない場合にも成立するか 2 外国人登録令所定の登録証明書呈示拒否の訴因に、同令所定の登録不申請の訴因を予備的に追加することができるか
1 会社取締役営業部長甲がその個人名儀で製造たばこの小売人として指定を受けた場合に右会社の営業として製造たばこの小売をすることは許されるものと信じて製造たばこを販売した場合と法律の錯誤 2 共同被告人の一人を他の共同被告人の事件より分離して証人として尋問した上、先に分離された共同被告人の事件と併合し、右被告人が証人として供述した証言内容を同被告人の公訴事実の立証に用いることは憲法第38条第1項第37条第2項の規定に反するか
医療法に依拠して開設せられた診療所の所長が麻薬管理者又は麻薬施用者の免許を有しない場合における麻薬の自己服用と窃盗罪の成否
旧自創法第5条第5号の所定の「近く土地便用の目的を変更することを相当する農地」を買収したものとして買収処分を当然無効ならしめる瑕疵ありとする基準
同一の債権を担保する目的で、同一の不動産に売買予約と代物弁済の予約とが締結されている場合、完結権者がいずれの完結権を行使したかを判定するには、特に完結権者が一方の行使を固執する理由のない限り、単に表示上の文言のみにとらわれることなく、完結権者にとってより有利な結果をもたらす方を選択したと解すべきである。
1 和解調書により抵当権設定行為のされた不動産の譲受人は民訴201条の承継人に当るか 2 抵当権実行による競売手続に民訴221条552条2項の準用があるか 3 死亡による法定代理権の消滅の場合には民訴57条の適用はないか