最も長い歴史をもつ判例実務誌
1 地方公務員法61条4号のあおりの企ての罪を構成するとされた事例 2 地方公務員法61条4号のあおりの罪を構成するとされた事例 3 地方公務員法61条4号のあおりの企ての罪とあおりの罪の罪数関係
1 いわゆるチェック・オフと労働基準法(昭和62年法律第99号による改正前のもの)24条1項 2 いわゆるチェック・オフの中止が労働組合法7条3号の不当労働行為に該当しないとされた事例
土地の所有者において河川管理者が当該土地につき河川法上の処分をしてはならない義務があることの確認ないし同法上の処分権限がないことの確認及び当該土地が同法にいう河川区域でないことの確認を求める訴えが不適法であるとされた事例
1 宅地建物取引業法所定の免許基準に適合しない免許の付与ないし更新をした知事の行為と国家賠償法1条1項の違法性 2 宅地建物取引業者に対する知事の監督処分権限の不行使と国家賠償法1条1項の違法性
1 土地改良事業において、換地処分をした旨の公告をした後2年4か月以上経過して関係権利者に換地処分の通知書が到達した場合に、右公告の日に換地処分が成立したとされた事例 2 取消訴訟について、処分から1年以上経過して出訴されたとして不適法とされた事例
警察官が早朝乗車用ヘルメットを着用しないで自動二輪車を運転中の大学生に停止を求め、運転免許証の提示を求めてもこれに応じないで発進しようとするのを制止し、これに抵抗して有形力を行使した大学生を逮捕したことが、目的の正当性、手段の必要性・緊急性、手段の相当性に照らして適法とされた事例
1 地方税法417条1項により固定資産課税台帳登録価格を修正した処分を維持した固定資産評価審査委員会の審査決定を争う訴訟において主張できる実体上の違法事由は右修正にかかる事項に限られるとした事例 2 審査申出人が主張する審査決定の違法が訴訟において主張しえないものである場合には、審査の口頭審理において審査申出人に資料が提示されなかった手続上の違法があったとしても固定資産評価審査委員会の審査決定を取り消す理由とはならないとした事例
1 市長が青少年団体を主宰する者に対してした補助金交付決定を行政処分に当たらないとした事例 2 被告が補助金の交付を受けたか否かは住民訴訟において本案の問題であり、被告適格の有無と関わりがない 3 補助金額算出過程に誤りがあったとはいえないとされた事例
地代家賃統制令の適用があった建物賃貸借の賃料増額訴訟において、建物の老朽化の程度、期間が長期にわたること、継続賃料としての激変緩和の配慮等を考慮して、固定資産評価額及び相続税路線価に基づいて算定した賃料の中間値に近い従前の賃料額の2・5倍にあたる額とするのが相当であるとされた事例
売買契約に基づく債務不履行責任追及で弁護士費用の賠償を、不法行為に基づく損害賠償請求との取扱いの均衡及び今日の法的紛争解決の実態から、債務不履行と弁護士費用の損害は、相当因果関係にあるとした事例
1 建物内での喫煙による失火につき喫煙者に重過失があるとされた事例 2 建物の転貸人について転借人の選任監督に過失がなかったとはいえないとして原賃貸人に対する損害賠償責任が認められた事例
1 民事判決書の新しい様式の一例 2 タクシー会社従業員の自家用車による通勤途中の交通事故につき、使用者会社の運行供用者責任及び使用者責任が否定された事例
1 甲車に衝突されて致命傷を受けた被害者がその直後後続の乙車に轢過されて死亡した事故につき、乙車の運転者は逸失利益を除いた損害についてのみ甲車の運転者と共同不法行為責任を負うとした事例 2 右事故に関し、甲車に付保されていた自賠責保険の保険金は、まず甲車の運転者のみが責任を負う逸失利益に係る損害に填補され、その余が乙車の運転者と連帯負担する損害について填補されるとした事例
1 コンクリート塀に激突した車の助手席に同乗していた被害者が、右車の所有者の娘であって、事故時に運転者の道案内をしていた事実があっても、自賠法3条の「他人」に当たるとされた事例 2 視神経炎の既往症が存在するにもかかわらず、自動車事故と被害者の視神経萎縮に基づく視力低下との間に相当因果関係があり、既往症の寄与割合が3割とされた事例
帝王切開既往歴のある妊婦が分娩時に子宮破裂を起こし、胎児が脳性麻痺となった事故について、担当医師に陣痛促進剤の投与方法を誤った過失があったことを認めた事例
1 米国で発行されたタロットカードの解説書を翻訳販売した被告らについて、著作権者の許諾を得ていたとは認められず、また、カードの使用説明書については著作権者の許諾及び使用料の支払いなしに翻訳出版できるとの慣行の存在も認められないとされた事例 2 タロットカードの占い方法を解説した折り畳みシートに著作物性が認められるとされた事例
内因性うつ病に罹患した母親が、思春期前期の実子3名を殺害した事案につき、詳細な理由を付して、心神喪失による無罪を言い渡した事例
窃盗、強盗致傷事件について、覚せい剤の影響は否定できないものの、被告人は心神喪失はもとより心神耗弱の状態にもなかったとして責任能力を肯定した事例
1 いわゆる偽計による自白として、自白の証拠能力が否定された事例 2 留置人名簿、留置人出入簿及び留置人出入要請書中被疑者の各出入れ時刻に関する部分の証拠能力(積極) 3 夜間誘いに乗って長時間ドライブに応じた初対面の被害者を車内で強姦しようとしたという強姦未遂事件につき、自白を除く被告人の供述と被害者の供述等を対比し、その信用性を詳細に検討して、有罪と認めた事例