最も長い歴史をもつ判例実務誌
1 合名会社の業務の執行が多数派社員によって不公正かつ利己的に行われ少数派社員が恒常的な不利益を被っている場合と会社の解散についての商法112条1項にいう「已ムコトヲ得ザル事由」
2 合名会社の業務の執行が多数派社員によって不公正かつ利己的に行われ少数派社員が恒常的な不利益を被っている状態において会社の解散を請求した少数派社員の退社が右の状態を打開する公正かつ相当な手段とはいえないとされた事例
1 刑訴法323条2号にいう「業務の通常の過程において作成された書面」に当たることの判断資料
2 刑訴法323条2号にいう「業務の通常の過程において作成された書面」に当たるとされた事例
1 時季変更権行使の要件
2 時季変更権行為が違法とされ、無断欠勤を理由とする戒告処分の無効確認、損害賠償請求(弁護士費用)が容認された事例
1 アーチェリー玩具の矢による失明事故につき製造業者および卸売業者の双方に責任を認め、責任の割合を製造業者6、卸売業者4とした事例
2 債務不履行責任につき商法526条の適用がないとされた事例
子会社の取締役を兼務する農協の被用者が権限を濫用して子会社の融手を発行した行為につき農協の不法行為責任および使用者責任が認められなかった事例
石油製品の売買において、買主が第三者を形式上介在させ右第三者に対する不良債権と相殺したとして代金請求を免れる意図のもとにこれを買い受けた行為につき、買主の不法行為責任が認められた事例(過失相殺2割)
国鉄軌道上部に並行する県道からダンプカーが列車に激突して乗客を死傷させた場合に、県に県道の管理瑕疵、国鉄に鉄道施設の管理瑕疵による国賠法2条1項、民法719条に基づく損害賠償責任が連帯してあるとされた事例
脳血管撮影後の右眼網膜中心動脈閉塞症による失明の結果につき、医療水準上関与医師の義務違背を肯定することはできないとして請求が棄却された事例
登録自動車の売買による先取特権に基づく物上代位権を行使するためには、民事執行法181条1項1号ないし3号の文書をもって担保権の存在を証明することが必要であるとされた事例
債務者がその店舗において、カセットテープ、フロッピーディスクおよびロムカートリッジを有償で公衆に貸与することが債権者らのプログラム著作物複製の貸与権を侵害するものとして、立保証を条件に差止めの仮処分が認容された事例