最も長い歴史をもつ判例実務誌
1 公職選挙法15条7項ただし書の規定による人口比例原則緩和の限度
2 都議会議員の定数配分規定が公職選挙法15条7項に違反するものとされた事例
3 都議会議員の定数配分規定がその改正後においてもなお公職選挙法15条7項に違反するが都議会の自律的な是正にいま一度期待をかけるべきものとして事情判決がされた事例
会社の代表者の死亡後その妻が代表者として委任した代理人弁護士が会社所有の不動産を売却した場合、会社が右妻の代表権を否認することは信義則に照らし許されないとされた事例
債権の一部につき代位弁済した者がこれによって取得した根抵当権の順位を先順位の債権者に譲渡する旨の合意および順位譲渡の登記は有効なものと解された事例
慢性中耳炎等手術のためのキシロカインE注射液による局所麻酔後患者がショック死した事故につき、関与医師らに義務違背が認められないとして、病院設置者の賠償責任が否定された事例
特許出願後に特許を受ける権利を特定承継した者のなした審判請求は、審判請求期間内に特許庁長官に対し権利承継の届出がなされていないときには不適法なものとしてこれを却下すべきであるとした事例
医師の将来の診療報酬債権については、差押命令発令の時点から将来の1年分に限り、差押えの対象とすることができるとされた事例
1 勾留更新回数制限除外事由としての住居不詳の意義
2 勾留更新回数制限除外事由としての住居不詳には当たらないとされた事例
1 団体交渉権の法的性格 労働組合は使用者に対し団体交渉を求める法律上の地位を有し、使用者はこれに応ずべき地位にある
2 公労法8条の団体交渉対象事項の範囲
3 いわゆる国鉄無料パス改廃問題が団体交渉事項であるとし、国労が国鉄に対し同問題につき団体交渉を求める地位にあることを確認した事例
4 国鉄の国労に対する右問題についての団体交渉拒否が不法行為を構成するが、判決で命じなければならないほどの損害は存しないとされた事例