最も長い歴史をもつ判例実務誌
1 1年11か月の間に6回にわたり1回3万円ないし10万円合計40万円を借受けた場合に、6個の債務と認めず、第2回以後の借受時にその以前に生じた債務が残存していて、両者を合せて順次1個の消費貸借契約が成立したものと認められた事例
2 金銭消費貸借において、割賦返済を約し、支払い遅滞による期限の利益喪失約款があるにかかわらず、支払いを遅滞しながら期限の利益を喪失しなかったものと認められた事例
1 自称代理人からの不動産の買主と代理権の存否の調査義務(積極)
2 自称代理人から不動産を買受けた者が代理権の存否の調査を怠ったとしても、過失があるとはいえないとされた事例
公営住宅の不正入居者が住宅を住居として使用しないで全戸不在にしている場合、管理者が玄関扉表に通知の貼紙をしても名誉毀損にはあたらないとされた事例
薬疹に対する処置としてなされた薬物投与により患者がショック死した場合に、同薬剤の施用及びその方法につき医師らに過失がないと判断し控訴及び請求が棄却された事例
鼻炎治療としてのストマイ注射により患者がショック死した結果につき、開業医に問診等による安全確認業務の違反があるとし、賠償請求を認容した事例