最も長い歴史をもつ判例実務誌
[目次]
Ⅰ 本鼎談の趣旨と自己紹介
1 本鼎談の趣旨
2 自己紹介
Ⅱ これまでの迅速化の経緯
1 迅速化法制定前の状況について
2 第1回から第9回までの迅速化検証の概要について
3 第10回迅速化報告書の概要について
Ⅲ 迅速化検証の振り返りを踏まえて
1 迅速化検証の意義について
2 裁判の迅速化の課題について
(1)現状と原因について
(2)民事訴訟の手続的課題等について
3 裁判迅速化の将来とデジタル世代への期待について
[目次]
はじめに
第1 役員の地位を仮に定める仮処分命令の申立ての利用場面
第2 当事者
第3 被保全権利
第4 保全の必要性(1)
第5 保全の必要性(2)
第6 管轄
第7 審理
第8 担保
第9 役員の地位を仮に定める仮処分命令の発令後の手続
[目次]
第1 はじめに
第2 先行研究について
第3 アンケート結果の紹介と主観的併合の当否の見極め等
第4 アンケート結果等に基づく若干の検討
第5 おわりに
刑事施設に収容されている者が収容中に受けた診療に関する保有個人情報の全部を開示しない旨の決定につき国家賠償法1条1項にいう違法があったということはできないとされた事例
憲法53条後段の規定により国会の臨時会の召集を決定することの要求をした国会議員は内閣による上記の決定の遅滞を理由として国家賠償請求をすることができるか
建築基準法令に適合しない建物を建築して販売した者が当該建物の購入者から賃借した後に購入する者に対し賃貸事業を営むことができる建物を建築して提供すべき信義則上の義務を怠ったとの不法行為に基づく損害賠償責任を負うとされた事例
刑務作業中の受刑者が正常に印刷されていない紙を取り除こうとして印刷機内に手を差し入れていた時,他の受刑者が印刷機を作動させたため傷害を負った事故につき,刑務所職員らに安全指導義務違反があるとして国家賠償責任が認められた事例
控訴人(原告)が,預金を払い戻す権限がないのにこれを払い戻し領得したとして不法行為の成立を認め,被控訴人ら(参加人ら)の請求をいずれも認容した一審判決について,控訴人に預金を払い戻す権限がないとはいえないのではないかとの心証の下に審理が重ねられ,その結果,被控訴人らの不法行為に基づく請求をいずれも棄却する一方で,被控訴人らが附帯控訴の提起とともに予備的に追加した寄託金返還請求を認容した事例
特定少年である少年が,交際相手を殺害して自殺する目的で,包丁を突き付けるなどした殺人予備及び銃砲刀剣類所持等取締法違反保護事件において,比較的長期の処遇勧告を付して少年を第3種少年院に送致し,収容期間を3年間とした原決定について,その処分が著しく不当であるとはいえないとして,抗告を棄却した事例
特定少年である少年が,共犯者らと共謀の上,現金等を脅し取ったという恐喝保護事件において,試験観察を含む社会内処遇によって少年の改善更生を図ることは困難であるなどとして,短期間の処遇勧告を付して少年を第1種少年院に送致した原決定について,その処分が著しく不当であるとはいえないとして,抗告を棄却した事例
ブルーリボンバッジを着用している訴訟当事者及び傍聴人・傍聴券発行希望者に対して,同バッジを取り外すよう要請し,かつ,取り外さなければ入廷を認めないとした裁判長の措置が,国家賠償法上違法とはいえないとされた事例
1 いわゆる休車損害について民事訴訟法248条を適用して損害額を認定した事例
2 民事訴訟法248条の適用について,訴訟活動のコストも考慮したうえで適用することとし,争点整理手続において,当事者及び裁判所で一定の合意形成がなされた事例
現職の裁判官において刑事事件判決書が掲載されたウェブサイトのURL及び同事件に対するコメントをSNS上に投稿した行為等が,同刑事事件の被害者遺族に対する不法行為に当たるか否かが争われた事例
特許権者において販売等する製品が侵害品と市場において競合関係に立たない場合における特許法102条1項又は2項の適用の可否
施設送致申請事件において,遵守事項違反の内容,程度,本人の問題性,保護観察の経過等を考慮し,本人を第1種少年院送致とするとともに,必要な保護観察期間等を考慮して収容期間を定めた事例
特定少年である少年が,普通自動二輪車を無免許運転した道路交通法違反保護事件について,非行態様や同種非行による複数の保護処分歴があること等を考慮し,少年院送致を許容した上で,資質上の問題や保護環境等も踏まえ,少年を第1種少年院に送致し,収容期間を2年間とした事例