最も長い歴史をもつ判例実務誌
[目次]
第1 はじめに(問題意識)
第2 事例の設定
第3 既判力,形成的効力等に関する判例・裁判例,学説等の概観
1 判例の概観
2 裁判例の概観
3 学説の概観
第4 家事事件手続法の施行を踏まえた検討と設例への当てはめ
1 家事審判の既判力の有無
2 家事審判手続における審理の終結の意味
3 家事審判の形成的効力について
4 蒸し返し(信義則違反)について
5 検討(設例1ないし3への当てはめ)
第5 おわりに(筆者の結論等)
[目次]
第1 特許権侵害紛争における提訴前の証拠収集手続の位置づけ
第2 現行制度・運用の実情
1 証拠保全
2 提訴前証拠収集処分
第3 仏・独・英の提訴前証拠収集制度とその運用-日本の現行制度・運用の実情を比較法的に浮かび上がらせるために
1 フランス
2 ドイツ
3 イギリス
4 各国比較のまとめ
第4 提訴前証拠収集手続の強化を巡る政府の議論経過
1 内閣官房知財戦略本部検証・評価・企画委員会及び知財紛争処理タスクフォース
2 知財紛争処理システム検討委員会
3 産業構造審議会知的財産分科会特許制度小委員会
第5 今後の提訴前証拠収集処分
1 発令要件及び事前協議等
2 証拠収集の実施及び報告書等の提出
3 記録の閲覧謄写等
第三債務者が差押債務者に対する弁済後に差押債権者に対してした更なる弁済は,差押債務者が破産手続開始の決定を受けた場合,破産法162条1項の規定による否認権行使の対象となるか
理事長を建物の区分所有等に関する法律に定める管理者とし,役員である理事に理事長を含むものとした上,役員の選任及び解任について総会の決議を経なければならない旨の定めがある規約を有するマンション管理組合において,理事の互選により選任された理事長につき,理事の過半数の一致により理事長の職を解くことができるとされた事例
共犯者による欺罔行為後だまされたふり作戦開始を認識せずに共謀の上被害者から発送された荷物の受領行為に関与した者が詐欺未遂罪の共同正犯の責任を負うとされた事例
花火大会が実施された公園と最寄り駅とを結ぶ歩道橋で多数の参集者が折り重なって転倒して死傷者が発生した事故について,警察署副署長に同署地域官との業務上過失致死傷罪の共同正犯は成立しないとされた事例
1 課徴金減免申請者の従業員の供述の信用性は,一般的な供述証拠の信用性の評価手法に従って判断すべきであるとし,同供述は信用できるとして,独占禁止法2条6項所定の「不当な取引制限」に該当する本件合意の存在を認めた事例
2 原告において課徴金の算定対象とならない旨主張する各商品は,いずれも,本件違反行為の対象商品の範疇に属するものであり,本件違反行為である相互拘束から除外されていることを示す特段の事情も認められないとして,独占禁止法7条の2第1項第1号所定の「当該商品」に該当するとした事例
「かばん類」等を指定商品とし,「豊岡柳」の文字及び「Toyooka」の文字を上下2段に横書きするなどして構成された登録商標が,伝統的工芸品の指定を受け,地域団体商標として登録されている「豊岡杞柳細工」なる原告使用の引用商標との関係で,商標法4条1項15号にいう「混同を生ずるおそれがある商標」に当たるとされた事例
1 監査請求期間経過に正当な理由があるとされた事例
2 府知事が,府を代表して,防災拠点となるべき府庁舎として使用する目的で超高層ビルを購入する旨の契約を締結したことが,違法とはいえないとされた事例
3 地方自治法4条1項の「事務所」の意義
地方税法403条所定の価格の決定に当たり,評価対象の土地につき建築基準法(平成26年法律第39号による改正前のもの)57条の2の規定に基づく特例容積率の限度の指定がされた事実を考慮することの要否(積極)
カード購入品動産総合保険契約及び海外旅行傷害保険契約(携行品損害補償・担保条項付き)に基づく保険金請求が棄却された事例
弁護士が,刑事弁護の報酬請求にあたり依頼者に対する説明義務に違反したとして,弁護士の依頼者に対する損害賠償責任が認められた事例
日本舞踊の流派の名取として活動していた者が,当該流派の家元として活動していた者から除名処分を受け,当該処分の無効を理由に名取等の地位の確認を求めた訴えに係る請求が,法律上の争訟に当たり,当該処分は裁量権の範囲を超えて重きに失するもので無効であるとして,認容された事例
1 損害保険の被保険者の要件を「保険の対象の所有者」に加え「保険証券に記載されたもの」とする普通保険約款の定めが保険法2条4号イ,8条に違反するか
2 火災による損害保険金の請求につき,保険契約者の同居親族の「重大な過失」によって生じたという普通保険約款所定の免責事由があるとされた事例