判例タイムズ

最も長い歴史をもつ判例実務誌

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判例タイムズ No.1248


  • 証拠・デ-タ収集の方法と事実認定

    加藤新太郎    村田渉    須藤典明    馬橋隆紀    山浦善樹   

    山浦善樹(ゲスト)・加藤新太郎(司会)

    引用形式で表示 総ページ数:37 開始ページ位置:5
  • 取引開示義務をめぐる裁判例と問題点

    吉野内謙志   

    引用形式で表示 総ページ数:12 開始ページ位置:42
  • 当事者の特定と表示について

    小野寺健太    近藤壽邦    廣瀬洋子    長田淳   

    コメント/長田淳

    引用形式で表示 総ページ数:8 開始ページ位置:54
  • 保険金請求事件における故意等の立証責任に関する最高裁判例の系譜車両盗難に関する最高裁平成19 年4月17日判決及び同4月23日判決の位置づけについて

    豊浦伸隆   

    引用形式で表示 総ページ数:24 開始ページ位置:62
  • 類型証拠としての取調べ状況等報告書の開示最三小決平成18年11月14日判タ1222号102頁,判時1947号167頁

    松代剛枝   

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:86
  • 盗難株券の善意取得の可否とその売却の取次を受託した証券会社の不法行為責任の有無名古屋高裁平成16年11月1日判決,判例タイムズ1191号326頁

    田邊宏康   

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:92
  • 私の法律学研究⑴「所有・契約・社会」研究と「不当利得」研究を中心に

    加藤雅信   

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:96
  • 最高三小平19.5.29判決

    《解  説》
     1 事案の概要
      本件は,滋賀県警察本部(以下「滋賀県警」という。)が平成10年度ないし平成15年度に支出した捜査費等に係る個人名義の領収書のうち実名ではない名義で作成されたもの(以下「本件領収書」という。)について,滋賀県情報公開条例の定める非開示事由の存否が争われた事案で...

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:102
  • 最高三小平19.4.24判決

    《解  説》
     1 本件(①,②事件)は,自動継続特約付きの定期預金(以下「自動継続定期預金」という。)の預金契約における預金払戻請求権の消滅時効の起算点がいつかが問題となった事案である。
      ①事件の事案は,原告X1が,昭和62年2月23日にA信用組合に対し200万円を,期間1年,利息の利率...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:107
  • 最高一小平19.6.7判決

    《解  説》
     1 本件は,継続的な金銭消費貸借の借主が,貸主に対して,2つの基本契約に基づく債務の各弁済金のうち利息制限法所定の制限額を超えて利息として支払われた部分を元本に充当すると過払金が発生しているとして,不当利得返還請求権に基づき,過払金の支払等を求める事案である。
     2 本件の事案...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:113
  • 最高三小平19.5.29判決

    《解  説》
     1 本件は,国が日米安保条約に基づき米軍の使用する施設及び区域としてアメリカ合衆国に提供している横田飛行場の周辺住民である原告らが,米軍機による騒音等により受忍限度を超える被害を被っていると主張して,国に対し,米軍の航空機の飛行差止め等と過去及び将来の損害賠償を請求したいわゆる...

    引用形式で表示 総ページ数:10 開始ページ位置:117
  • 最高二小平19.6.19判決

    《解  説》
     1 本件は,事実に争いのない覚せい剤の自己使用の事案であったが,1審の単独裁判官が,判決宣告期日に検察官の出席がないまま判決を宣告したことから,その手続の適否が問題となったものである(刑訴法282条2項には,「公判廷は,裁判官及び裁判所書記が列席し,且つ検察官が出席してこれを開...

    引用形式で表示 総ページ数:3 開始ページ位置:127
  • 仙台高裁平19.2.26判決

    《解  説》
     1 昭和60年法律第34号による改正後の国民年金法は,老齢基礎年金のほか,被保険者(加入者)が障害状態に陥った場合,障害基礎年金を支給するとし,加入資格を有しない20歳未満の者が障害状態に陥った場合も医師又は歯科医師の診療を受けた日(初診日)において20歳未満である限り障害基礎...

    引用形式で表示 総ページ数:7 開始ページ位置:130
  • 名古屋地平16.3.18判決

    《解  説》
     1 本件は,アフガニスタン国籍の原告のした難民認定申請(本件難民申請)について,被告法務大臣が,原告は出入国管理及び難民認定法(以下「入管難民法」という。)上の難民に当たらないとして,難民認定をしないとの処分(本件不認定処分)及びこれに対する異議の申出を理由がないとの裁決(本件...

    引用形式で表示 総ページ数:25 開始ページ位置:137
  • 《解  説》
     1 本件は,確定申告に当たり,消費税額の計算方式の選択を誤ったとする場合,更正の請求ができるかが問題となった事案である。消費税額の計算については,本件の当時,①課税標準額に消費税法29条所定の税率を乗じた金額を消費税額とするいわゆる「総額計算方式」(消費税法45条1項)と,②事...

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:162
  • 《解  説》
     1 本件は,N市の住民であるXが,N市議会の議員により市議会内において結成された会派A,B及びC並びに会派に属さない議員Dが,市から交付を受けた政務調査費をその交付目的以外の使途に違法に支出し,市に損害を与えたなどと主張して,N市の市長であるYに対し,地方自治法242条の2第1...

    引用形式で表示 総ページ数:36 開始ページ位置:167
  • 新潟地平18.11.17判決

    《解  説》
     1 事案の概要
     原告は,新潟県情報公開条例(以下「本件条例」という。)5条に基づき,新潟県警察本部長に対して,「凶悪重大犯罪等に係る出所情報の活用について」(以下「本件文書」という。)と題する文書の公開請求を行ったが,同本部長は,本件文書のうち,①決裁欄中の「係長」の印影は,...

    引用形式で表示 総ページ数:8 開始ページ位置:203
  • 東京地平17.11.22判決

    《解  説》
     本件は,被告から懲戒解雇の通告をされた原告が,①懲戒解雇の無効確認,②被告を退職したとして退職金の支払い,③懲戒解雇の通告は不法行為に該当するとして,慰謝料及びストックオプションの権利行使ができなかったことによる損害の賠償,④厚生年金基金の積立金の返還,を請求した事案である。
    ...

    引用形式で表示 総ページ数:7 開始ページ位置:211
  • 《解  説》
     1 Xは,主位的に,Yが制作するアニメーションテレビ番組を放送するために,Yとの間で,Xの有する「放送枠」をYに対して売り渡す旨の売買契約(以下「本件売買契約」という。)が成立したとして,Yに対し,本件売買契約に基づき,放送実施分の売買代金及びYの代金不払を理由とする債務不履行...

    引用形式で表示 総ページ数:12 開始ページ位置:218
  • 《解  説》
     1 本件は,建設会社であるX(脱退原告と,その権利義務を承継した原告引受承継人を総称する)が,機械販売会社であるYに対し,Yから購入した土地には土壌汚染が生じていたとして,売買契約の錯誤無効による代金の返還,予備的に瑕疵担保責任ないし債務不履行責任に基づき土壌調査及び土壌浄化費...

    引用形式で表示 総ページ数:15 開始ページ位置:230
  • 《解  説》
     Xらは,マンション分譲業者であるYから,13階建てマンション(以下「本件マンション」という。)の6階の一室を代金3278万円にて購入した。本件マンションは,上記購入時,原告が購入した部屋からは毎年7月に行われる隅田川花火大会の花火を観覧することができた。Yは,本件マンションを分...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:245
  • 名古屋地平18.12.7判決

    《解  説》
     1 本件は,原告(本件当時未成年)が,いわゆる引きこもりの状態にあったところ,そのような者に対する矯正教育・指導を標榜する被告有限会社A学院(以下「被告会社」という。)の実質的主宰者である被告乙山春子(以下,被告会社と併せて表記する場合は「被告ら」とする。)及びその補助者によっ...

    引用形式で表示 総ページ数:11 開始ページ位置:251
  • 東京地平18.10.27判決

    《解  説》
     本件は,Yが,平成16年5月26日及び同月27日に放送した各テレビ番組において,バングラデシュ人民共和国の国籍を有するX1につき,国際的テロ組織であるアル・カイーダと関連があるとみられる組織の幹部Aの活動を支援し,その資金を調達している疑いがあることや,X1及びX1が代表取締役...

    引用形式で表示 総ページ数:9 開始ページ位置:262
  • 《解  説》
     1 本件は,公立中学の生徒が,同学年の生徒から集団的な暴行,侮蔑等の嫌がらせによるいじめ行為を受け,そのため統合失調症を発症したとして,被害生徒及びその両親が加害生徒及びその親に対し不法行為による慰謝料等の損害賠償を求め,さらに,教師が上記のいじめ行為を早期に認識してこれを防止...

    引用形式で表示 総ページ数:22 開始ページ位置:271
  • 《解  説》
     1 事案の概要
     原告は,セフジニルという化学物質の新規結晶(粉末X線回折パターンにおいて一定の回折角にピークを示すことを特徴とするA型結晶)に係る特許権を有している。原告は,セフジニルを有効成分とする抗生物質「セフゾンカプセル100㎎」を製造販売している。
     原告が従前有して...

    引用形式で表示 総ページ数:21 開始ページ位置:293
  • 《解  説》
     1 事案の概要
     本件は, 本訴において,X(有限会社)が,ア Xの取締役(代表取締役)であったY1に対し,主位的に,金銭寄託(ないし消費寄託)契約に基づく寄託金の返還又は同契約の解除に基づく不当利得の返還として,予備的に,取締役との間の委任関係に基づく金銭の引渡又は取締役の辞...

    引用形式で表示 総ページ数:30 開始ページ位置:314
  • 《解  説》
     1 本件事案の概要等
     被告人は,知人女性から,交際している男性とトラブルになっているという相談をたびたび受けていた。本件当日も,被告人は,同女から相談を受け,普通乗用自動車を運転して同女宅の様子を見に出かけた。その際,被告人は,同女の交際相手が乗車している普通乗用自動車を発見...

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:344