判例タイムズ

最も長い歴史をもつ判例実務誌

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判例タイムズ No.1183


  • 量刑判断過程の総論的検討【第1回】

    遠藤邦彦   

    引用形式で表示 総ページ数:31 開始ページ位置:4
  • 破産管財人の職務再考破産清算による社会正義の実現を求めて

    伊藤眞   

    引用形式で表示 総ページ数:12 開始ページ位置:35
  • 瀬木比呂志   

    引用形式で表示 総ページ数:18 開始ページ位置:47
  • 公的年金による損益相殺最高裁平成16年12月20日第二小法廷判決を契機として

    髙取真理子   

    引用形式で表示 総ページ数:10 開始ページ位置:65
  • 被保険者(加害者)の通知義務の懈怠と被害者の任意保険会社に対する直接請求権

    桃崎剛   

    引用形式で表示 総ページ数:10 開始ページ位置:75
  • 日照・日影事件その現状と課題

    髙田公輝   

    引用形式で表示 総ページ数:14 開始ページ位置:85
  • フランス契約法の最前線連帯主義の動向をめぐって

    金山直樹   

    引用形式で表示 総ページ数:21 開始ページ位置:99
  • 正義へのアクセス,その新たな波

    小島武司    堤淳一   

    小島武司(コメント/堤 淳一)

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:120
  • 太田勝造=野村美明編『交渉ケ-スブック』

    山田文   

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:125
  • 《解  説》
     1 本件は,原告(当時の商号は株式会社日本長期信用銀行)の平成10年3月期の決算配当(配当総額71億円余)とそれに先立つ平成9年9月期の中間配当(配当総額71億円余)が,商法290条1項(決算配当),もしくは商法293条ノ5第3項(中間配当)に違反しており,配当可能利益がないに...

    引用形式で表示 総ページ数:79 開始ページ位置:129
  • 最高二小平17.6.17判決

    《解  説》
     1 本件は,発明の名称を「生体高分子―リガンド分子の安定複合体構造の探索方法」とする本件特許の特許権者であるX1が,本件特許の専用実施権者であるX2とともに,ソフトウェアの輸出入等を業とするYに対し,本件特許権の侵害(間接侵害)を理由として,Yの輸入及び販売する分子モデリングシ...

    引用形式で表示 総ページ数:3 開始ページ位置:208
  • 《解  説》
     (1)有明海において漁業を営む漁業者106名は,国営諫早湾土地改良事業の工事により,漁業権,漁業行使権,人格権,環境権及び自然享受権が侵害されているとして,各権利に基づく妨害排除請求権を被保全権利とする工事差止めを求める仮処分を申し立てた。佐賀地方裁判所は,平成16年8月26日...

    引用形式で表示 総ページ数:20 開始ページ位置:211
  • 最高二小平17.6.3判決

    《解  説》
     1 Yは,関西医科大学附属病院を開設している学校法人である。X1とAとの間の子であるBは,平成10年3月に関西医科大学を卒業し,同年4月に医師国家試験に合格して,正規の医師になった者である。Bは,同年5月から関西医科大学附属病院の耳鼻咽喉科において見学生として研修を受けた後,同...

    引用形式で表示 総ページ数:3 開始ページ位置:231
  • 最高一小平17.6.2判決

    《解  説》
     1 本件は,交通事故により死亡した被害者の相続人であるXらが,加害車両が無保険であったことから,Y(国)に対し,自動車損害賠償保障法(以下「自賠法」という。)72条1項後段の規定に基づき,損害のてん補を求めた事案である。
     2 本判決は,損害のてん補額の支払義務に対する遅延損害...

    引用形式で表示 総ページ数:3 開始ページ位置:234
  • 《解  説》
     1 本件は,産業廃棄物処分業を営んでいたXが,平成12年3月21日にした廃棄物の処理及び清掃に関する法律14条の2第1項に基づく産業廃棄物の処分の事業範囲の変更(建設廃材の最終処分に建設汚泥及び汚水の脱水処理を追加するもの)の許可申請について,Yが何ら処分しないことの違法確認を...

    引用形式で表示 総ページ数:2 開始ページ位置:237
  • 《解  説》
     1 本件事案の概要は次のとおりである。Xは生命保険業等を目的とする会社であるが,平成15年8月から9月にかけて,4名の嘱託事務員を契約期間満了により雇い止めした。これに対し,4名の嘱託事務員が加盟する労働組合であるYは,Xに対し,4名に対する雇用継続を要求し,地労委に対し,不当...

    引用形式で表示 総ページ数:10 開始ページ位置:239
  • 《解  説》
     本件は,別件訴訟の第2審において初めて被控訴人(第1審原告)Aの訴訟代理人となった弁護士Xが,別件訴訟の被告Yに対し,Yが訴訟代理人を通じて別件訴訟において提出した準備書面の記載がXの名誉感情を害するとし,また,Y自ら弁護士会に申し立てたXに対する懲戒申立てがXの業務を妨害する...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:249
  • 《解  説》
     1 Xは,平成10年1月当時,××大学の教授であったが,同大学の副手であった訴外Aは,4月29日,Xから強姦されたと主張して,Xを相手方として損害賠償を請求する訴えを仙台地裁に提起した。
     Yら3名は,「仙台性暴力裁判原告支援者の会」発行の本件パンフレットの発行責任者であるが,...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:253
  • 《解  説》
     1 本件は,原告らが,自動二輪車で走行していた原告らの息子が,転倒して,ガードレール(以下「本件ガードレール」という。)の支柱のベースプレート上のボルト(判決別紙図面参照)に,ヘルメットの上から同人の後頭部が突き刺さって死亡した原因は,ガードレールの設置の瑕疵にあるとして,その...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:259
  • 大阪地平15.12.18判決

    《解  説》
     1 事案の概要等
     訴外Aは,腹痛や食欲不振等を訴えて,平成9年9月12日にYが設立・運営するY病院に入院したが,同年10月5日に退院し,その後はY病院で通院治療を受けていた。その間,Y1は,Aの主治医として,同病院放射線科に依頼するなどして,平成9年9月25日の腹部コンピュー...

    引用形式で表示 総ページ数:26 開始ページ位置:265
  • 東京地平13.10.31判決

    《解  説》
     1 Xは,平成3年6月当時,建設業を営んでいた者であるが,同月26日,交通事故に会って右大腿骨骨折等の傷害を受け,Yの経営するA病院に搬入され,同病院に入院した。
     そして,Xは,同年7月3日,A病院において,右大腿骨骨折について,骨折部を切開し,大腿骨の骨髄内にキュンチャー髄...

    引用形式で表示 総ページ数:15 開始ページ位置:291
  • さいたま地平13.9.26判決

    《解  説》
     1 訴外Aは,昭和62年に肺がんで手術を受けたことがあったが,平成7年7月からは,Y1が経営する「医療センター」に通院し,同センターにおいて,主治医のY2から治療を受けることになった。
     しかし,Aは,咳が続き,動悸,倦怠感が続くなど病状が改善しないため,平成9年10月,医療セ...

    引用形式で表示 総ページ数:8 開始ページ位置:306
  • 《解  説》
     1 X(昭和10年生)は,平成9年10月,上腹部痛を訴え,救急車でYの経営する「中央病院」に搬入され,同年11月,中央病院で,腹腔鏡下胆嚢摘出術(以下「本件手術」という。)を受けたが,術後,創部感染を併発し,発熱や創部の化膿が継続したため,入院の継続を余儀なくされ,平成10年1...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:314
  • 《解  説》
     1 本訴は,原告が特許権者である被告に対し,原告が製造販売するソフトウェア(以下「本件製品」という。)をインストールしたパソコンは被告の特許権を侵害しないとして,被告の原告に対する本件特許権に基づく差止請求権の不存在確認を請求するとともに,被告が本件製品をインストールしたパソコ...

    引用形式で表示 総ページ数:13 開始ページ位置:320
  • 大阪高平16.12.21判決

    《解  説》
     1 本件は,他人所有の不動産につき,その所有者に成りすまして融資金名下に金員をだまし取るという,いわゆる地面師詐欺事件等からなる事案の控訴審判決であり,①詐取金を他人名義の銀行口座に振込送金させた場合の詐欺罪の既遂時期,②他人名義の銀行口座から詐取金を払い戻すために行った払戻請...

    引用形式で表示 総ページ数:8 開始ページ位置:333
  • 《解  説》
     1 本件の事案の概要及びその訴訟経過は以下のとおりである。本件は,被告人が,義叔母への不満,将来への絶望感などから,義叔母と同居する二世帯住宅に放火して,建物を全焼させた現住建造物等放火及び3件の住居侵入窃盗,金品窃取目的の住居侵入未遂の事案である。被告人は自首し,捜査段階にお...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:341
  • 《解  説》
     1 被告人は,自動車ナンバー自動読取りシステム(いわゆる「Nシステム」)は国民のプライバシーの権利を侵害するものであると主張し,抗議行動として,東京都内及び千葉県内において,自動車登録番号標に赤外線を吸収するための物を取り付けて普通乗用自動車を運転したところを,道路交通法71条...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:345