賠償請求権を有する者がその権利を行使するものであると信じて、これと共謀して相手方を脅迫して金員を喝取した場合と恐喝罪の成立
1 欺罔方法の細部に多少の相違があっても訴因の変更があったものと認められない一事例 2 共同被告人の1人に対する関係においてのみ証拠調をされた証拠を、これと共同正犯の関係にある他の被告人の犯罪事実認定の証拠として掲げても違法と認められない場合 3 上級審が刑訴法第5条第1項に基づき、下級審に係属中の事件を併合審判する旨の決定をしたときは下級審は右係属事件につき何らかの裁判をする必要があるか
1 和解調書により抵当権設定行為のされた不動産の譲受人は民訴201条の承継人に当るか 2 抵当権実行による競売手続に民訴221条552条2項の準用があるか 3 死亡による法定代理権の消滅の場合には民訴57条の適用はないか
賃貸人が賃借人の賃借家屋の使用を妨害していながら、その前に生じた延滞賃料の不払を理由に賃貸借契約を解除することが、権利の濫用とされた事例
1 不動産の二重売買と横領罪の成立 原審が売買代金金額の支払を終えたのに所有権は移転しなかったものと認めたのを不当とした事例 2 無罪判決に対し検察官より控訴があり事実の取調をした上原審で取調べた証拠に基いて有罪と認定した例