数次の賃貸借がある場合において占有者全員が悪意となった後において、その悪意の占有者の一員たる転借人は同じく悪意の占有者たる転借人に対して賃料の請求をなし得ない。
自動車に対する仮差押の執行においてなされた自動車の監守保存処分に対する不服の申立については、民訴544条1項及び558条が準用され、執行裁判所が利害関係人を審尋しないでした執行処分に不服あるものは、先ず民訴544条1項により執行裁判所に異議の申立をし、その異議の裁判に不服あるとき同法558条により即時抗告をなすべきものである。
強制執行に対する第三者異議の訴において第一審裁判所が担保を供せしめて強制執行停止決定をしたが、原告敗訴したため控訴し、控訴審においてさらに担保を供せしめて強制執行停止決定がされた場合は、第一審の停止命令に基き供した担保は、担保の事由が止んだものとして相手方の同意を要せず還付を請求し得る。
宅地上で危険な営業又は附近で迷惑となるような営業等は一切しないという特約違反を理由として宅地賃貸借契約の解除を認めた一事例
仮処分異議訴訟において、債権者が2ケ以上の理由を並列択一的に主張した場合に、その理由の一つが認められて仮処分認可の判決を得た以上、他の理由が認められなかったことを理由として控訴することは許されない。
他人の債務につき不動産を以って担保とするということは特段の事情のない限り不動産に抵当権を設定することを指すので売渡担保とするには特にその旨の意思表示を必要とする