家屋賃貸借の期間満了の直前又は直後に賃貸人から賃借人に賃借意思の有無を確かめたのに賃借人が返答しなかったからとて、賃借しない意思を表示したとして法定更新の権利を放棄したものとなし得ない。
必要的弁護事件の控訴審において裁判所の定めた控訴趣意書差出期間内に控訴趣意書を提出しないときは、直ちに刑訴法第386条第1号により控訴棄却の決定をすることができるか、或はこの場合において、弁護人の選任又は選任の申出のないときでも、職権で国選弁護人を附しこの者に控訴趣意書を提出させねばならないか
民訴第546条の執行文付与に対する異議の訴においては執行文付与の形式的前提要件の欠缺すなわち執行文付与についての形式上の瑕疵を主張することは許されない。
金融業を営む株式会社が相手方から金員を受取りその金額相当の株券を作り金員は株金充当資金として受取る旨の形式を整えても、諸般の情況からみてその実質は消費貸借であると認めた事例
小切手の失効による利益償還請求権は失権当時小切手の所持人として小切手上の権利を行使し得た者に対してのみ与えられるべきものである。