1 厚生年金基金から私募不動産ファンド特化型 の単独運用指定金銭信託を受託した運用受託機 関につき,当該厚生年金基金の基金資産全体に 対する分散投資についての助言義務及びそれに 基づく受託拒絶義務がいずれも否定された事例
2 厚生年金基金から私募不動産ファンド特化 型の単独運用指定金銭信託を受託した運用受託 機関につき,当該厚生年金基金に対する私募不 動産ファンドに関するレバレッジリスクの説明 義務が否定された事例
被相続人名義の遺言書を偽造して相続財産を不 法に奪取しようとした者に特別縁故者として相 続財産を分与することは相当でないとした事例
〔解 説〕
1 本件は,繁華街に位置する地上4階・地下1階の建物(本件建物)を平成22年4月に譲り受けたXが,昭和39年頃から本件建物の地下1階部分(本件建物部分)でそば屋(本件店舗)を営み,かつ,1階の入口付近に看板,装飾及びショーケース(本件看板等)を設置しているYに対し,所有権に基づき...
傷害罪につき公訴事実中の暴行の一部を否定し て縮小認定した原判決に対し被告人のみが控訴した場合に,控訴審が職権調査により原判決が 否定した暴行を認定することが許されるとされ た事例
〔解 説〕
1 本件は,継続的な金銭消費貸借の借主であるXが,各弁済金のうち利息制限法所定の制限を超えて利息として支払った部分を元本に充当すると過払金が発生していると主張して,貸金業者であるYに対し,不当利得返還請求権に基づき,過払金及び民法704条前段所定の法定利息の支払を求める事案である...
〔解 説〕
1 本件は,Y会社が平成14年7月に厚生労働大臣の輸入承認を得て輸入販売した抗がん剤「イレッサ錠250」(以下「イレッサ」という。)を服用後,間質性肺炎を発症して死亡した末期の肺がん患者らの遺族であるXらが,イレッサは医薬品として有効性,有用性を欠く設計上の欠陥及び添付文書の副作...
〔解 説〕
1 本件は,被告人両名が,同乗していた車の運転者がアルコールの影響により正常な運転が困難な状態にあるにもかかわらず,同車を走行させることを了解,黙認し,走行中に同人が犯した2名死亡,4名負傷の危険運転致死傷の犯行を容易にしたという危険運転致死傷幇助の事案である。
本件では,運転...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,株式会社である原告が,株式会社Aに対し,原告の代表取締役Bを被保険者とする生命保険契約の契約者及び保険金受取人の地位を譲渡(本件譲渡)したが,本件譲渡は原告とAの代表取締役であるBがした利益相反行為(会社法356条1項2号,365条1項)であって無効であ...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,東日本大震災に伴い東京電力福島第一原子力発電所(以下「福島第一原子力発電所」という。)の事故が発生して以降,国内で唯一再稼働していた大飯原子力発電所3号機及び4号機(以下「本件発電所」という。)について,重大な原子炉事故が発生するおそれがあり,その場合,...
〔解 説〕
1 本件は,普通傷害保険契約の契約者兼被保険者Aが吐物を誤嚥して窒息し,死亡したことについて,保険金受取人であるXらが,保険者であるYに対し,死亡保険金の支払を求める事案である。Aの窒息死が,保険金の支払事由である「急激かつ偶然な外来の事故」,特に,外来の事故によるものであるかが...
〔解 説〕
1 本件は,弁護士であるYに債務整理を依頼した亡Aの相続人で,本件訴訟を提起したAが第1審係属中に死亡した後,本件訴訟に係るAの権利を承継した同人の妻であるXが,Yは債務整理の方針についての説明義務を怠ったなどと主張して,Yに対し,委任契約の債務不履行による損害賠償請求権に基づき...
〔解 説〕
1 事案の概要
担保不動産競売事件の対象となる物件について,順次,①実行根抵当権の設定登記,②滞納処分による差押え,③賃貸借契約に基づく占有者への引渡し,④競売開始決定・同決定による差押え,⑤競売の続行決定がされた。抗告人は,競売手続で対象物件を買い受けて代金を納付し,納付時か...
〔解 説〕
第1 事案の概要等
1 事案の概要
水俣湾周辺地域においては,昭和28年頃から原因不明の中枢神経疾患にり患した患者が散発的に現れていたところ,この疾病は,昭和31年に公に認知され,その後,水俣病と呼ばれるようになった。同疾病は,チッソ株式会社水俣工場のアセトアルデヒド製造施設内...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,覚せい剤密輸事件について,第1審の無罪判決を刑訴法382条に定める事実誤認を理由に破棄した控訴審判決に対する被告人からの上告に対し,控訴審判決には同条の解釈適用の誤りはないとして上告棄却決定をした事案である。最一小判平24.2.13刑集66巻4号482頁...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,2階建ての店舗併用住宅(本件建物)について抵当権を有する債権者が,抵当権に基づく物上代位権の行使として,本件建物を賃借してこれを転貸している抗告人の第三債務者に対する転貸賃料債権(管理費名目の金員を含む。)について差押命令(原決定)を得たところ,これに対...
〔解 説〕
1 事案の概要
Y社は,フランチャイズシステムによる飲食業等の事業活動を展開する純粋持株会社であったが,その創業者で代表取締役であったY1は,Aファンドの支援とY社の賛同意見表明(以下「本件賛同意見表明」という。)の下,Y社のMBO(以下「本件MBO」という。)を行った。
M...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,リーマン・ブラザーズ・ホールディングス(Y)の民事再生事件において,多額の民事再生債権を有していた三井住友銀行(X)への弁済額をいくらとすべきかが問題となった事案である。事案が錯綜しているので,判旨との関係で問題となる事実を,事案を簡略化して説明すること...
1 編集著作物における創作性は,素材の選択 又は配列に,何らかの形で人間の創作活動の成 果が表れ,編集者の個性が表れていることを もって足りる
2 控訴人の薬剤に係る書籍の漢方薬便覧部分 の薬剤の選択及び配列には,創作性があり,こ れと完全に同一の選択及び配列を行った被控訴 人の薬剤に係る書籍の漢方薬便覧部分の薬剤の 選択及び配列が,複製に当たるとされた事例
1 部分意匠の侵害が認められた事例
2 意匠法39条1項ただし書きで控除された数量分について,同条3 項を重畳適用することの可否(消極)
〔解 説〕
1 事案の概要
原告は,両股関節機能全廃等の身体障害を有しており,日常生活や通院のための移動手段として処分価値のない自動車を保有していた。福祉事務所長は,平成18年11月,原告に対して生活保護開始決定を行ったが,その後,上記自動車の保有が認められないことを理由に,自動車を処分...