〔解 説〕
1 事案の概要
Yは,詐欺被害に遭ったとするAから委任を受けた弁護士である。
Yは,B銀行におけるX名義の預金口座(以下「本件口座」という。)が詐欺に利用されていると考え,B銀行に対し,その旨の情報の提供をして本件口座に係る取引の停止等の措置を求めたところ,B銀行は,犯罪利用...
〔解 説〕
1 事案の概要等
被告に所属する司法書士であり,かつ,簡裁訴訟代理等関連業務を行うことができる原告が,訴訟代理人として訴訟を提起するにあたり被告とすべき会社を間違えて苦情を受けるなどしたために,被告は,原告に対し,司法書士法61条の定めにより,必要な調査確認を十分に行うことなど...
〔解 説〕
1 事案の概要
Xは,貸金業者であるYに対し,XY間の昭和63年12月20日から平成13年2月27日までの継続的な金銭消費貸借契約(以下「本件取引」という。)により過払金が発生したと主張して,不当利得返還請求権に基づき,過払金143万6816円及び利息の支払を求めた。
Yは,...
〔解 説〕
1 本件は,区検察庁所属の検察事務官が,休職の後に復職した際,従前受けていた検察官事務取扱の職務命令の発令を受けないまま,公訴提起及び略式命令請求をしていたことが判明し,確定した略式命令につき検事総長から非常上告が申し立てられた事案である。
同検察事務官がした公訴に基づき発付さ...
〔解 説〕
1 本件は,無期懲役の確定判決を受けて服役中の申立人についての再審請求事件において,再審開始決定をした裁判所が,刑訴法448条2項により刑の執行停止決定(原々決定)をしたところ,検察官から再審開始決定に対する即時抗告のほかに,刑の執行停止決定に対する抗告がされ,その抗告の可否が争...
〔解 説〕
1 事案の概要
Xは,弁護士業を営んで事業所得を得ている者であり,弁護士会,弁護士会連合会及び日弁連(以下,併せて「弁護士会等」という。)の役員等を務めていたところ,これらの役員等としての活動に伴い支出した懇親会費等を,事業所得の金額の計算上必要経費に算入することができ,また,...
殺人未遂容疑で被疑者が逮捕された旨の警察の報道発表を受けて掲載された新聞記事の一部に真実と異なる記載が含まれていたとしても,同記事は記事の重要な部分に該当しないとして,新聞記事による被疑者に対する名誉毀損の成立が否定された事例
〔解 説〕
1 事案の概要
本件の事案の概要は,以下のとおりである。
原告は,本判決別紙原告表示目録記載1から3までの各商品表示(原告表示1~原告表示3)を使用して,クレオソートを主成分とする胃腸薬(本件医薬品)のうち,一般に「糖衣錠」と称される種類の錠剤を製造販売している。
被告は,...
〔解 説〕
1 本件は,美容整形手術として脂肪吸引手術(以下「本件手術」という。)を受けた原告が,手術翌日に心肺停止状態となり,救命措置により蘇生するも身体障害者等級1級の後遺障害(以下「本件障害」という。)が残った事案について,執刀した被告に手技上の注意義務違反及び術前の説明義務違反があっ...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,鉄道事業を営んでいる被告が,神田駅付近にある既存の新幹線高架橋を重層化して重層高架橋を建設するなどして東京駅及び上野駅間に新たに線路を敷設することにより,東北線・高崎線・常磐線の東京駅乗り入れ及び東海道線との直通運転を実施することを内容とする「東北縦貫線...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,原告が被告の開設する金融商品取引所に株券を上場していたものであるが,原告の連結子会社が循環取引を行っていたこと等に起因して,原告の監査法人が中間監査報告書において中間連結財務諸表につき「有用な情報を表示しているかどうかについての意見を表明しない。」旨の報...
〔解 説〕
1 事案の概要
半導体基板の製造及び設計開発等を主たる事業とする株式会社である原告は,機械及び装置の増加償却(法定耐用年数を基準とした償却限度額を上回る減価償却を行うこと)の特例の適用要件である増加償却の届出書の提出(法人税法施行令60条)を行っていないにもかかわらず,増加償却...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,担保不動産競売事件の期間入札において,入札価額の記載が不明確であるとして入札を無効とされた抗告人が,その後の特別売却の手続により他の者が受けた売却許可決定に対し執行抗告をした事案であり,主な争点は,抗告人の入札を無効とした執行官の判断の当否である。
本...
被告方法は,「医療用可視画像の生成方法」に 係る特許発明の構成要件を文言上充足せず,特 許発明と同一の作用効果を奏するとはいえず, 控訴人の主張を前提とすると客観的にみて意識的に限定したものとして,均等侵害も成立しな いとされた事例
〔解 説〕
1 事案の概要
平成21年7月25日,元産業廃棄物最終処分場予定地(以下「本件土砂崩壊地」という。)から土砂が崩壊,流出して,下流にあった民家が全壊し,同所の住人Aが死亡,X1が負傷するという事故(以下「本件土砂崩壊事故」という。)が発生した。
本件は,Aの相続人であるX1(...
〔解 説〕
1 事業の概要
Aは,地方公共団体であるB(町)に採用され,昭和49年7月15日から職員として勤務し,平成18年7月には,理事を除いては一般職として最上位にある地位(企画グループ統括・町長秘書を兼務)に就いていたところ,町長選挙で初当選したC町長から,同年8月1日付けで,行政職...
〔解 説〕
1 本件事案の概要は以下のとおりである。
原告は,ピオグリタゾン等に関する特許(原告先行特許)に係る特許権を有していた。 原告先行特許の存続期間が満了したことから,被告らは,原告先行特許発明の技術的範囲に属する製品(被告ら各製品)について,厚生労働大臣から製造販売の承認を受け,...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,発明の名称を「通気口用フィルター部材」とする特許発明についての,無効審判請求成立審決の取消しがされた事案である。
本件特許の請求項は1項のみであり,その請求項1は「……不織布を……レンジフードの角形の通気口に合わせて切断し……通気口を不織布で直接覆って...
著作権侵害を理由とする差止及び損害賠償請求 において,被告の適法引用等の抗弁を排斥して, 請求を一部認容した事例
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,三洋電機株式会社(以下「三洋電機」という。)が平成14年9月中間期から平成16年9月中間期までに行った本件配当について,株主である原告が,関係会社株式の減損処理等の会計処理が公正な会計慣行に準拠していなかったことによって配当可能利益がないのになされた違法...