〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,政府金融機関であるYに勤めていたXが,過去4年に渡る人事考課が不当に低かったことから,①本来であれば昇格できたにも関わらず昇格できなかった,②早期に役職(主任調査役)解任された,③他の事業本部への移籍を排除されたと主張して,昇格していれば,受け取れたはず...
〔解 説〕
1 本件は,指定商品を第3類「せっけん類,化粧品,香料類」とする被告Y社の登録商標「三相乳化」(登録第4776699号,本件商標)につき,原告Xが,商標法50条に基づく登録取消請求をしたところ(取消2010─300858号,予告登録の日は平成22年8月23日),特許庁が商品パンフ...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件訴訟は,自然人である原告が,その有する特許権が侵害されたなどと主張して,被告に対し,特許法100条に基づく差止・廃棄請求とともに,不法行為に基づく損害賠償請求を行った事案である。
原告は,本件訴訟の提起前に,破産手続開始決定を受け,管財事件として破産管財人...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,以前から,被告が紹介する米ドル建ての投資を行うなど,被告と付き合いのあった原告が,被告から購入勧誘を受けた仕組債である金融商品(以下「本件商品」という。)を購入したものの,本件商品に仕組まれていた投資戦略を実行すべき米国の運用会社(以下「本件運用会社」と...
〔解 説〕
1 本件の事案の概要は,以下のとおりである。
原告は,意匠に係る物品を「角度調整金具用浮動くさび」とする意匠登録に係る意匠権(本件意匠権1)及び「角度調整金具用揺動アーム」とする意匠登録に係る意匠権(本件意匠権2)について,専用実施権を有していた。これらの「意匠に係る物品」は,...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,力士である原告が故意による無気力相撲を行ったことを理由とする引退勧告に応じなかったことが被告の秩序を乱す行為であるとして,被告が原告を解雇したところ(「本件解雇」),原告が本件解雇は無効であると主張して,被告に対し,地位確認及び解雇後の給与等の支払並びに...
〔解 説〕
1 本件事案の概要
Y(総合病院の内科部長を務める医師)の弟Aは,平成7年6月,B銀行から4億5000万円の借入れをして,この借入金で新潟市中央区内にある商業ビル(本件ビル)を購入した。Yは,同月,B銀行に対し,この借入金のうち2億5000万円について連帯保証(本件連帯保証契約...
〔解 説〕
1 事案の概要
A社は,Y1銀行から融資を受けて土地を買い受け,ここに8階建ての事務所兼店舗を建築し,1階店舗を第三者に賃貸したが,建物建築請負人であるY2にその代金を支払わないまま民事再生の申立てをして開始決定を受けた。しかし,再生手続はほどなく廃止されて破産手続に移行し,監...
名称を「腫瘍特異的細胞傷害性を誘導するための方法および組成物」とする発明について,進歩性を欠くとして特許拒絶査定不服審判請求を不成立とした審決を取り消した事例
〔解 説〕
1 本件は,6名の破産者の各破産管財人である承継前上告人らが,それぞれ,被上告人に対し,各破産者と被上告人との間の当座勘定取引契約を解約したことに基づく払戻金及び遅延損害金の支払を求める事案である。被上告人は,各破産者の破産手続開始前に,その委託を受けないで,各破産者の債務につい...
〔解 説〕
1 本件は,自動車保険契約の人身傷害補償条項(人身傷害条項)に基づき保険金(人傷保険金)を支払った保険会社による損害賠償請求権の代位取得の範囲が争われた事案であり,最一小判平24.2.20民集66巻2号登載予定,判タ1366号83頁(以下「第一小法廷判決」という。)に続き,最高裁...
工場跡地をガソリンスタンド用地として購入した売買契約において,土壌中に有害物質が含まれていたことが判明した場合について,買主の錯誤による無効が否定され,また,売主の瑕疵担保責任,売主の説明義務違反による債務不履行責任が否定された事例
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,控訴人(X)が被控訴人(Y)に対し過払金返還請求を求めて提訴中に,被控訴人が会社更生の手続に入り,会社更生手続が終結したため(以下「本件更生手続」という。),控訴人の過払金返還請求債権(以下「本件請求債権」という。)が会社更生法204条1項により失権した...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,土地の賃貸借契約を締結して,営業中のゴルフ場の用地(以下「本件土地」という。)をゴルフ場会社Yに貸していたXらが①主位的に,上記賃貸借契約に係るXらとYとの信頼関係が損なわれたとして,債務不履行解除による上記賃貸借契約の終了に基づき,②予備的に,期間満了...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,「Lambormini」との文字部分と,全体として動物の尾のように描かれた図形部分とからなる本件商標についての無効審判請求の不成立審決に対する取消訴訟である。
Xは,Yが有する本件商標は,商標法4条1項7号,10号,15号,19号に違反して登録されたも...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,被告Aらとの間で債務弁済協定調停を行った原告らが,①被告Aは,調停に先立ち,保有資産を信託設定することにより譲渡しているが,これら資産に対する実質的な支配権を有していたことから調停当時の被告Aの資産状況について錯誤があった,②調停当時被告Aが信託設定され...
〔解 説〕
1 本判決の概要
A社はデジタルコンテンツブログなる商品を顧客に販売する事業を行った後に破産した。A社の破産管財人に選任されたXは,この事業が無限連鎖講防止法によって禁じられた無限連鎖講に当たり,また,出資法にも違反すると主張して,この事業に会員として参加して利益を得た元会員で...
〔解 説〕
1 本件は,金銭消費貸借契約の貸主側から貸金返還請求,借主側から不当利得返還請求がされ,多数の法人が登場するが,便宜,借主側の出版社をX1,その代表者をX2,貸主側の複数の会社をY1ないしY5,その代表者(Y3を除く)をY6という。Y1・Y2は,英国領バージン諸島会社法を,Y4は...
〔解 説〕
1 事案の概要
原告らの子であるEは,被告学園の経営する私立中学校の1年生であり,ゴルフ部に所属していたが,自宅で自殺した(本件自殺。)。
本件のうち,被告学園のいじめについての調査報告義務違反に関する部分は,原告らが,「被告学園が,本件自殺の原因について調査し,原告らに報告...