[解 説]
1 事案の概要
Yは,A社から債権管理部長の肩書を与えられ,A社の営むインターネットを介して中古車オークションに参加して入札及び落札をすることができるシステムの会員となった中古車販売業者に対する債権回収業務を行っていた。Yは,A社が上記オークションに参加することができなくなった...
[解 説]
1 事案の概要
①事件は,原告が,「美容製品,せっけん,香料類及び香水類,化粧品」を指定商品として立体商標(判決末尾に添付)を国際出願したところ,拒絶査定を受けたため,拒絶査定不服審判請求について特許庁が同請求は成り立たないとした審決の取消しを求める事案である。審決は,本願商標...
[解 説]
1 事案の概要
原告は,「洗濯用漂白剤その他の洗濯用剤,清浄剤,つや出し剤,擦り磨き剤及び研磨剤,美容製品,せっけん,香料類及び香水類,精油,化粧品,ヘアーローション,歯磨き」を指定商品として,立体商標(判決末尾に添付)を国際出願したところ,拒絶査定を受けた。なお,原告は,本願...
[解 説]
1 事案の概要
本件は,次の第1事案と第2事案が併合されたものである。
第1事案は,Xが貸金業者であるY社に対し,過払利息について不当利得返還請求をしたものであり,この点については実質上争いがない。
第2事案は,Xが貸金業者であるA社に対し過払利息の不当利得返還請求権を有し...
[解 説]
1 本件は,中小企業等協同組合法に基づいて設立された信用協同組合であるYに対して平成11年3月に各500万円の出資をしたXらが,Yが上記各出資の約1年9か月後である平成12年12月に金融機能の再生のための緊急措置に関する法律(平成11年法律第160号による改正前のもの)8条に基づ...
[解 説]
1 本件は,中小企業等協同組合法に基づいて設立された信用協同組合であるYに対して平成12年3月に300万円の出資(以下「本件出資」という。)をしたXが,Yが本件出資の約9か月後である平成12年12月に金融機能の再生のための緊急措置に関する法律(平成11年法律第160号による改正前...
[解 説]
1 本件は,被告大阪司法書士会の会員であった原告が,被告に入会する際に納付した大阪司法書士会館維持協力金20万円について,被告にはこれを取得する法律上の原因がないと主張して,被告に対し,不当利得返還請求権に基づき,20万円及びこれに対する民法704条前段所定の利息の支払を求めた事...
[解 説]
1 本件は,弁護士法人Y1に債務整理を委任していたXが,①Y1の債務整理の処理方法は,特定の担当者を置かないなど,Xの期待に反していたから,債務整理委任契約は,要素の錯誤が存し,無効であり,また,②Y1は不当に辞任して,委任契約を解除したと主張して,Y1に対し,Y1が報酬に充当し...
〔解 説〕
1 本件は,マッサージ機に関する発明に係る被告Y社の特許権(本件特許権)につき,原告X社が特許無効審判請求をしたところ,特許庁が不成立審決をしたので,X社がその取消しを求めた事案である。
審決は,X社の進歩性欠如,分割要件違反,補正要件違反の主張や,明確性要件違反等の記載要件違...
〔解 説〕
1 事案の概要
(1) 本件は,国外に居住していて国内の市町村の区域内に住所を有していない日本国民(以下「在外国民」という。)であるXらが,最高裁判所裁判官国民審査法(以下「国民審査法」という。)8条等の規定は,在外選挙人名簿に登録されている在外国民に最高裁判所の裁判官の任命に関...
〔解 説〕
1 事案の概要
控訴人A法人は,平成2年6月,自己所有建物に根抵当権(以下「本件根抵当権」という。)を設定した。同建物内には,移動式のレントゲンが存在し,エレベーターが設置されていた。平成17年8月,上記根抵当権が実行され,競売手続開始決定がされたところ,控訴人A法人は,上記レ...
〔解 説〕
1 事案の概要
X社はA社を吸収合併した会社であるが,本件は,A社が保有していたPC樹脂の製造装置(PCプラント)に関する図面及び図表(A基本設計図書)に記載されている情報(本件情報)は営業秘密であり,Yらは,B社及びその代表者であるB1並びにC社及びその代表者であるC1と共同...
[解 説]
1 本件は,Yを株式交換完全子会社,株式会社USENを株式交換完全親会社とする株式交換に反対したYの株主であるXらが,Yに対し,Xらが各保有する株式を公正な価格で買い取るよう請求したが,その価格の決定につき協議が整わないため,Xら(X9及びX10を除く。)及びYが,会社法786条...
[解 説]
1 本件の事実関係は,次のとおりである。
(1)昭和38年生まれの女性であるXは,看護師として勤務していたが,改めて大学の法学部に進学するため退職し,大学卒業後の29歳頃から11年間にわたり町役場で勤務していた。その町役場勤務時代に,昔の友人である男性からストーカーまがいの行為...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,「Gold Loan」の欧文字を横書きしてなり,第36類「資金の貸付け」を指定役務とする本願商標の登録出願を拒絶すべきものとした審決に対する取消訴訟である。審決の判断の概要は,次のとおりである。すなわち,本願商標と引用商標(「CitiGold Loan」...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,被告人が共犯者とともに,被害者に対し,長時間にわたり断続的に殴る蹴るの暴行を加え死亡させた事案である。被告人らは,殺人罪の共同正犯として起訴されたが,原審(裁判員裁判)は,被告人らの殺意を認めず,傷害致死罪の共同正犯が成立すると認めて,被告人らを懲役10...
〔解 説〕
1 事案の概要
X1(昭和24年生)は,平成19年8月1日午後2時ころ,Y1の運営する医院の診察を受け,診察を担当したY2に対し,熱感があり,食欲不振,腹部膨満及び秘結感,胃痛,不眠を訴えるとともに,会社出勤がだるくて辛く,特に階段を昇るのが苦しく,歩行も遅くしかできない,胸部...
〔解 説〕
1 本件事案の概要
いわゆるメガバンクであるY銀行は,長崎県内でパチンコ店などを営むX1会社(①事件原告)との間では平成16年3月,福岡県内で足場工事などを業とするX2会社(②事件原告)との間では平成15年7月と平成16年6月,XらがY銀行に対して固定金利(年2.145~3.0...
[解 説]
1 本件は,一般社団法人であるY(日本クレー射撃協会)の正会員又は理事等であったXらが,Yに対し,主位的に,Yの社員総会において,議長が散会を宣言した後に一部の正会員によってされた理事選任決議等が不存在であることの確認及びその後の総会における本件決議によって選任された理事等を承認...
[解 説]
1 事案の概要
(1)本件事故
平成3年5月14日に滋賀県甲賀郡信楽町内(当時)の信楽高原鐵道線(以下「SKR線」という。)上で,同路線に乗り入れていたJR西日本所有列車と被告信楽高原鐵道株式会社(以下「SKR社」という。)所有列車とが正面衝突し,乗客・乗員合わせて42名が死...