[解 説]
1 本件は,大阪府茨木市が市の臨時的任用職員(以下「臨時職員」という。)に対し期末手当に該当する一時金を支給したことにつき,それが非常勤の職員に対する手当であり,その額及び支給方法が条例で定められてもいないから,地方自治法(平成20年法律第69号による改正前のもの。以下同じ。)に...
[解 説]
破産会社Aは,B株式会社(X銀行の完全子会社)との間で継続的なファクタリング取引を行っており,Xは,Aの委託に基づき,Bとの間で当該ファクタリング取引におけるAの債務をXが保証する内容の根保証契約を締結していたところ,Aは,同根保証契約に基づく,Xに対する求償金債務の追加担保とし...
[解 説]
1(1)本件は,交通事故により傷害を受け,その後に後遺障害が残った被害者から加害者に対する損害賠償請求において,被害者が支給を受けた労働者災害補償保険法(以下「労災保険法」という。)に基づく保険給付や公的年金制度に基づく年金給付との間で行う損益相殺的な調整の方法が問題になった事案...
[解 説]
1 本件事案の概要
A(昭和35年12月生まれの男性)は,平成20年12月24日午後10時ころ,飲食・飲酒をして帰宅し,うたた寝をしていたが,翌日午前1時ころに起きざまに飲酒しようとしたときに食吐物誤嚥を起こし,午前2時ころに窒息死した。Xは,この当時,抑うつ症の治療のため,悪...
[解 説]
1 事案の概要
本件は,漁港区域内の土地及び水面上に現存する建物2棟及び桟橋を取得したというX(有限会社)が,漁港漁場整備法(以下「法」という。)39条1項に基づく漁港区域内の公共空地及び水面の一部占有許可申請についてZ(漁港管理者から権限を委任されている神奈川県東部漁港事務所...
[解 説]
1 本件は,XがYとの間で,平成15年以来,半導体容器洗浄装置(本製品)を継続的に製造して供給してもらう旨の契約(期間1年で自動更新条項と競業禁止条項がある。本件基本契約)を締結して,本製品の供給を受けてきたところ,①Yが本件基本契約の競業禁止条項に違反して本製品に類似した製品を...
[解 説]
1 原告は,殺人罪で起訴され,懲役6年の有罪判決を受けた者である。
原告は,上記判決確定後,警察官が上記殺人事件の取調べにおいて,原告に対して暴行により自白を強要した,原告の接見交通権を侵害したなどと主張して,国家賠償法に基づき,損害賠償を請求した。
本事案における争点は,暴...
[解 説]
1 本件は,日本法人であるX(一審原告)が,サムスングループに属する大韓民国法人で韓国内に本店を有するY(一審被告)に対し,Xの有する日本特許権(発明の名称「モータ」,登録日 平成17年6月17日)に基づき,Yが日本国内において上記特許権を侵害するY物件の譲渡の申出を行ったとして...
[解 説]
1 Yは,菓子の製造,販売等を業とする株式会社であるところ,平成17年2月から,平成20年6月まで京都市南区A町所在の工場において,操業を行ってきたが,その近隣に居住する住民Xらが,前記操業による騒音及び悪臭によって,精神的損害又は財産的損害を被ったとし,不法行為に基づき,Yに対...
[解 説]
①事件及び②事件は,いずれも,労働審判法6条に基づき労働審判手続の申立てを却下した事例である。近時,労働審判制度への社会の期待が高まる中,本来,労働審判手続の対象として想定されていなかったような紛争に係る申立て(②事件参照)や濫用的とも見られる申立て(①事件参照)が増加する傾向が...
[解 説]
1 本件は,看護師である被告人が,①入院患者Xの右足の親指及び中指(以下それぞれ「X親指」,「X中指」という)の爪を,爪切り用ニッパーを使用するなどして剥離させ,全治約10日間の機械性爪甲剥離の傷害を負わせ,②入院患者Yの右足の親指(以下「Y親指」という)の爪を,①同様の方法で剥...
[解 説]
1 本件事案の概要は次のとおりである。Y1は,平成14年2月,訴外A社に入社した。訴外A社は,平成15年7月,子会社としてX1会社を設立した。Y1は,平成16年3月,X1会社に転籍し,同社の従業員となった。ところで,Y1は,平成15年6月19日以降,過労とストレスによる業務上の疾...
[解 説]
1 訴外A(昭和11年生)は,平成20年1月2日午後1時55分ころ,千葉市若葉区内のJR東日本旅客鉄道線路内において,進行してきた総武本線上り電車に轢過され,死亡した。
そこで,Aを被保険者として傷害保険契約を締結していたXは,保険金受取人として,保険会社であるYに対し,死亡保...
[解 説]
1 企業の業務効率化に関するコンサルティング及びシステム開発等を業とする株式会社であるXは,学習塾を経営する株式会社であるYとの間で,同社の勘定系基幹システム,学習塾の生徒及び講師の管理を行うためのシステム(以下「本件教室管理システム」という。)及び生徒の成績の管理を行うためのシ...
[解 説]
1 事案の概要
(1)本件は,旧運輸省(国交省)が開発推進を決定し,民間と共同開発を行った高度船舶技術「テクノスーパーライナー」(TSL)の事業化プロジェクトにおいて,同技術を用いた次世代超高速船の管理保有会社として設立され,造船会社との間で同船舶の造船契約を,被告との間で同船...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,かつて大学の研究所に研究者として勤務していた控訴人(原告)Xが,研究室勤務中のX単独発明とする「無機質繊維強化炭素複合材料用の柔軟性中間材及びその製造方法」との本件発明に係る特許を受ける権利を,訴外Z社(本件特許出願人)に譲渡した際,X,被控訴人(被告)...
[解 説]
1 事案の概要
本件は,X(原告・控訴人)が特許料の追納期間の経過後に特許料納付書を提出して特許料及び割増特許料(本件特許料等)の納付手続をしたところ,特許庁長官が同特許料納付書を却下する手続却下の処分(本件却下処分)をしたため,Xが,Y(被告・被控訴人)に対し,追納期間内に特...
〔解 説〕
1 事案の概要
本件は,学校法人であるYの開設する病院(Y病院)において,CV(中心静脈)カテーテルの挿入,留置の医療行為を受けた患者Zの相続人であるXが,①CVカテーテルが下大静脈を超えて右心房を通過し,上大静脈にまで達していた,②これによって胸背部痛に苦しむ患者を同病院の医...
[解 説]
1 本件は,いずれも,被告人らが,高速道路通行料金の支払を免れることを企て,①事件では,被告人らが共犯者と共謀の上,又は単独で,②事件では,被告人が単独で,高速道路株式会社(道路整備特別措置法〔以下「特措法」という。〕2条4項にいう「会社」。以下「会社」という。)の定めた通行方法...
[解 説]
1 事案の概要
著名人である亡Aは,Y1経営のコンビニ(本件店舗)を客として訪れたところ,その様子が本件店舗に設置された監視カメラ(本件監視カメラ)により撮影されていた。その後,Y1の代表者は,本件店舗の店員から商品の一部が不足しているとの報告を受けたことから,本件監視カメラの...