[解 説]
1 X1~X4は,いずれもペルー共和国の国籍を有する外国人である。X1は平成3年に,X2は平成4年に,それぞれ偽造旅券を利用して日系人であると偽り,短期滞在の在留資格を取得して本邦に不法入国した。その後,X1及びX2は本邦で知り合い,交際を始め,平成5年に長男X3,平成9年に長女...
[解 説]
1 本件は,ジュール加熱(電気抵抗のある対象物に電流を流すことにより発生する電気抵抗熱を利用した加熱方法)を使用する連続加熱装置である被告製品を製造,譲渡した被告らに対し,「流動性を有する食品材料の連続加熱装置」に関する特許権を有する原告が,同特許権侵害の不法行為に基づいて,損害...
[解 説]
1 関西を中心に節分にその年の恵方を向いて巻き寿司を食する風習があり,最近では全国に広がりつつあるが,本件は,その節分用巻き寿司の商標権侵害が問題となった事案である。
Xは,大阪市に本店を置く,すしの提供等を業とする老舗の会社で,昭和63年に「招福巻」との商標登録(本件商標)を...
[解 説]
1 本件事案の概要
平成21年8月30日に施行された衆議院議員総選挙(本件選挙)は,全国に設けられた300の小選挙区について,衆議院議員選挙区画定審議会(区画審)が平成12年の国勢調査の結果を踏まえた衆議院議員選挙区画定審議会設置法(区画審設置法)で定めるいわゆる1人別枠方式(...
[解 説]
1 Xは,高齢者向け弁当宅配業の分野で,フランチャイズ事業を展開している事業者である。Y1は,Xとの間で,弁当宅配のフランチャイズ契約を締結していた者であり,Y2は,その連帯保証人である。
Xは,Y1がフランチャイズ契約所定の契約終了後3年間の競業避止義務に違反したと主張し,同...
[解 説]
1 本件は,被告人が地下鉄の駅の上りエスカレーター上で,女性のスカート内を盗撮する目的で,写真機能付きの携帯電話機をスカート下方に差し入れ,人を著しくしゅう恥させ,かつ人に不安を覚えさせるような卑わいな行為をしたとして公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例違反...
[解 説]
1 本件は,被告人が,金品窃取の目的で,店舗併用住宅の1階店舗部分へ,隣接する物置の塩化ビニール製波トタン壁に穴を開けて侵入した上,切手,収入印紙等を窃取した,という住居侵入,窃盗の事案である。
被告人は犯人性を争っており,現場に遺留された毛髪のDNAと被告人の口腔内細胞のDN...
[解 説]
1 本判決は,別掲の最高裁平20(受)第1418号事件(判タ1321号74頁)と同一の原判決のうち後続車の運転者に対する損害賠償請求に関するものである(別掲コメントを参照)。Xら(被上告人ら)の子であるAは,Y(上告人)の過失による交通事故により死亡した。Xらは,Yに対し,不法行...
[解 説]
1 本件は,日本全国各地に居住する原告30名が,大手消費者金融業者である京都市に本店を有する被告に対して,不当利得(過払金)返還請求訴訟を東京地方裁判所に併合提起した(基本事件)ところ,被告が管轄(土地管轄又は事物管轄)違いを理由として原告らの住所地を管轄する各地方裁判所又は簡易...
[解 説]
1 本件は,大正12年生まれ(当時80歳)の女性であるAが,Yの開設するB病院に入院中,当直の看護師らが抑制具であるミトン(ひも付き手袋)を用いてAの両上肢をベッドに拘束したこと(以下「本件抑制行為」という。)につき,診療契約上の義務に違反する違法な行為であると主張して,Yに対し...
[解 説]
1 原告は,大阪市住宅供給公社が昭和46年ころに分譲したマンション4棟からなる総戸数868戸の団地の管理組合である。原告においては,平成16年及び平成19年の2度の総会決議を経て,自ら自己の専有部分に居住しない区分所有者(ただし,
配偶者,3親等以内の親族を居住させる者を除く者。...
[解 説]
1 本件は,警察署留置施設に収容中の被告人の弁護人であった原告が,被告人の所持品の交付(以下「宅下げ」という。)を求めたのに対し,担当検察官が留置担当者に指示して宅下げを拒否したことは,弁護人の秘密接見交通権を侵害する違法なものであるなどとして,被告らに対し,国家賠償法(以下「国...
[解 説]
1 事案の概要
原告は,「BOUTIQUE 9」の文字を標準文字で表し(以下「本願商標」という。),指定商品を第14類「宝飾品,身飾品」等,第18類「ハンドバッグ」等及び第25類「帽子,その他の被服,履物」等とする商標登録出願をしたが,拒絶査定を受け,これに対する不服の審判を請...
[解 説]
1 本件事案の概要は,以下のとおりである。
奈良県警察の警察官は,車上荒らしの容疑車両として追尾していた普通乗用自動車(春川車両)を停止させるべく,春川車両の窓ガラスを何度も叩いたり,止まるよう警告を繰り返し,更には春川車両の進路前方に立ちふさがり,けん銃を構えて停止を求めるな...
[解 説]
1 本件は,原告が被告に対し,①主位的に,原告は被告との間で(被告従業員甲及び乙を使者とするもの)業務委託契約を締結し(民法110条の類推適用),これを履行したと主張して,被告に対し,業務委託料11億円余と遅延損害金の支払,②予備的に,被告従業員甲及び乙が,被告元従業員丙らと共謀...
[解 説]
1 本件は,弁護士である被告に対し,いわゆる弁護過誤を理由に債務不履行に基づく損害賠償を請求した事案であり,事実関係の概要は,次のとおりである。
2 原告X(本人訴訟)は建築関係の請負業を個人で営む者であり,被告Yは弁護士であるところ,Y弁護士は,平成17年2月3日,Xから,同...