《解 説》
1 本件は,①Y1会社の女性従業員であったXが,当時の上司であったY2から,「性的嫌がらせ」(いわゆる「セクシュアル・ハラスメント」)行為をされ,そのため退職を余儀なくされたとして,不法行為に基づき,Yらに対し,連帯して,慰謝料,逸失利益等の損害賠償を請求するのに対し(甲事件)...
《解 説》
1 本件は,交換レンズにつき特許権(以下「本件特許権」という。)を有する世界有数のカメラメーカーである原告(本件では,訴訟承継,訴訟引受がなされているが,ここでは,被訴訟承継人,訴訟承継人・脱退原告,訴訟引受人を区別せずに「原告」という。)が,レンズメーカーである被告の製造販売...
《解 説》
1 本件の2つの判決は,いずれも指定侵入工具の隠匿携帯の事案であり,①の事件では,特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律(以下単に「法」という)4条にいう「業務その他正当な理由による場合」に該当するか否かが,②の事件では,同条にいう「隠して携帯」する場合に該当するか否かが中心的...
《解 説》
1 本件事案の概要は次のとおりである。Xは,有価証券の売買取引等を行うために必要な有価証券市場を開設することを目的として設立された会社であり,N証券は,Xにおいて有価証券の売買取引等の媒介の業務を行っていた会社である。N証券は,平成11年4月27日,同年5月28日付けで廃業する...
《解 説》
1 本件は,年末の真夜中,仕事先の忘年会帰りの被告人及び知人Aが被告人の普通乗用自動車で駐車場を発進する際,被害者を轢過して死亡させたという業務上過失致死,道路交通法違反(その際の酒酔い運転)事件であるが,その運転者が被告人か,Aかが争われた。すなわち,検察官は,本件事故当時,...
《解 説》
1 X1は,医学部受験のための予備校であり,X2,X3はその代表者及び従業員である。Yはインターネット上に「全国の中高,大学生,予備校生のための総合掲示板集」と銘打ち,匿名での意見交換を目的とする電子掲示板を管理・運営する者である。本件は,Yの管理・運営する電子掲示板に,Xらの...
《解 説》
1 マンション「サンピア鎌ヶ谷」の管理組合の理事長であるXは,同マンションの専有部分の建物(以下「本件建物」という。)に対する区分所有法59条1項に基づく競売請求を認容した確定判決を債務名義とし,同判決の被告Y1とY2を相手方として,民事執行法195条に基づき,本件建物に対する...
《解 説》
1 事案の概要
本件は,裁判上の和解調書の条項に基づく条件成就執行文の付与が認められるかが問題となった事案である。
本件の原告は,被告から,建物を賃借してラーメン店を営業しているが,和解が成立した先行訴訟では,本件と原告と被告が逆となっており,賃貸人である本件の被告が賃借人...
《解 説》
本件は,木造居宅に放火することを決意した者が,居宅内の廊下や玄関板張り床上等に灯油を散布した上,玄関前屋外で,手に持った新聞紙にライターで点火したが,その段階で,通行人に新聞紙をはたき落とされたため,玄関床等への点火行為には至らなかったという事案について,現住建造物等放火未遂罪...
《解 説》
1 本件の事案の概要及びその訴訟経過は以下のとおりである。本件は,被告人が,義叔母への不満,将来への絶望感などから,義叔母と同居する二世帯住宅に放火して,建物を全焼させた現住建造物等放火及び3件の住居侵入窃盗,金品窃取目的の住居侵入未遂の事案である。被告人は自首し,捜査段階にお...
《解 説》
1本件は,日本債権信用銀行(特別公的管理を受け,平成13年1月4日あおぞら銀行に商号変更した。以下「日債銀」という。)から債権を譲り受けた原告が,日債銀の取締役であった被告らに対し,被告らの行った日債銀の系列ノンバンクへの支援計画の策定とこれに基づく融資の実行につき,善管注意義...
《解 説》
1(1) 本件は,A保険会社が,Xが他の者と共謀して故意に交通事故を作出して保険金名下に金員を詐取したとして,Xを被告として不法行為に基づく損害賠償を請求した本案訴訟(以下「本件本案訴訟」という。)において,Xが,上記保険金詐欺等に係る被疑事件における共犯者らの司法警察員及び検...
《解 説》
1 本件事案の概要は,次のとおりである。
Xは,平成元年1月,製紙工場を建設するに当たり,Y(県)及びA(市)との間で,Xに供給する工業用水の単価について覚書を取り交わし,次いで,三者間で締結された基本協定書において,工場用地の売買契約及び工業用水の給水契約の締結期限等が定め...
《解 説》
1 Xは,消費者契約法施行後にYとの間で締結した信用保証委託契約(本件保証委託契約)に基づき,YのA銀行に対する借入元金及びその利息を代位弁済したと主張して,Yに対し,本件保証委託契約に基づき,求償金元金及び約定損害金の支払を求めた。
原審(東京地判平16.2.5本号277頁...
《解 説》
(1) 「■■□□■■交換最優先856」と名乗る者(以下「ユーザー856」という。)は,コンピュータにインストールしたWinMXプログラムを使用して,Xらのプライバシーを侵害する情報の書き込まれた電子ファイルにつき,WinMXプログラムを使用する不特定の第三者の受信可能な状態に...
《解 説》
1 事案の概要
原告らは,詩人又は童話作家である。被告は,学習教材等を製作販売する教材出版社である。原告らは,小学校の国語教科書に掲載されている著作物(本件著作物)の著作者であり,著作権者である。被告は,本件各著作物を複製した教材(本件教材。国語ドリルや中学入試用問題集等)を...