《解 説》
1 本件は,漁業に従事する相手方Xが原告となり,抗告人であるY県らを被告として,空港拡張事業及び同周辺整備事業に伴う海面埋立てに関し,XがY県知事の許可を受けて操業している機船船びき網漁業(漁業種類パッチ網漁業。以下「本件許可漁業」という。)に対する補償金等の支払を求める本案訴...
《解 説》
1 本件は,預託金会員制のゴルフクラブが設けられているゴルフ場の営業譲渡がされ,譲渡人が用いていたゴルフクラブの名称を譲受人が継続して使用している場合,譲受人が,商法26条1項の類推適用により,会員が譲渡人に交付した預託金の返還義務を負うか否かが争われた事案である。
2 A社...
《解 説》
1 Yは,中小企業等への金銭の貸付けを業とする商工ローン業者で,貸金業の規制等に関する法律(以下「法」という。)3条の登録をした貸金業者である。本件は,Yから多数回にわたり金銭を借り入れていたX会社が,Yからの本件各貸付け及び返済について法43条1項の規定の要件を欠き,これらを...
《解 説》
1 Yは,中小企業等への金銭の貸付けを業とするいわゆる商工ローン業者で,貸金業の規制等に関する法律(以下「法」という。)3条の登録をした貸金業者である。本件は,訴外会社AのYからの借入金債務につき連帯保証(根保証)をしたAの代表者であるXが,この貸付け及び返済について法43条1...
《解 説》
1 本件事案の概要は次のとおりである。Yの従業員であったKは,平成13年4月3日から同年8月8日までの間に,Yのためにすることを示して,Xから,JR券等を大量に購入した(以下「本件取引」という)。Yは,本件取引のうち,平成13年4月から7月分の代金は,Xに対しこれまで支払ってき...
《解 説》
1 Xは,ダイエット食品等の卸・小売等を営むかたわら,航空機等のリースビジネスを展開していたところ,その一環として,Y担当者の投資勧誘により,平成13年6月,エス・エル・レマン・リミテッド(特別目的会社,SPC)をレッサー(貸主)とし,スイス航空をレッシー(借主)とするエアバス...
《解 説》
1 事案の概要
患者Aは,自覚症状はなかったが,心電図異常を指摘されたため,Yが設置する被告病院を受診し,精密検査を受けた結果,冠動脈に狭窄病変があることが判明した。そこでAは,平成12年2月,被告病院において,左前下行枝中間部に対する経皮的冠動脈形成術(PTCA)を受けたが...
《解 説》
1 Y1会社は,その発行する週刊誌に,平成13年1月から3月にかけて,3回にわたり,昭和36年に発掘調査された聖嶽遺跡から発掘された石器に関する疑惑を記載した記事を掲載した。Y2は同週刊誌の編集長であり,Y3は同週刊誌の取材記者である。
同記事掲載後,同発掘調査の責任者であっ...
《解 説》
1 本件は,公文書非開示処分の取消訴訟における原告の死亡と訴訟の帰すうが問題となった事件である。
鹿児島県(以下「県」という。)の住民である原告ら19名は,旧鹿児島県情報公開条例(昭和63年鹿児島県条例第4号。平成12年鹿児島県条例第113号による全部改正前のもの。以下「本件...
《解 説》
1 事案の概要
(1) 本件は,被告の元従業員であった原告が,在職中にしたアスパルテーム(物質名L―α―アスパルチル―L―フェニルアラニンメチルエステル。以下「APM」という。)の工業的晶析法等に関する発明(本件各発明)が職務発明であり,被告に特許を受ける権利を承継したとして...
《解 説》
1 A市は,同市の元市長B1,元助役B2,元企画部長B3がB1らを被告として提起された地方自治法(平成14年法律第4号による改正前のもの。以下「旧法」という。これに対して改正後のものを「現行法」という。)242条の2第1項4号に基づく住民訴訟において勝訴したことから,旧法242...
《解 説》
1 事案の概要
原告は,青色申告の承認を受けていたもので,北欧に本拠を置く企業グループの日本法人であるところ,平成3年にグループ内の兄弟会社(共通の親会社を有するが,相互間では出資関係がない会社)が行っていた北欧における移動電話機販売事業を引き継ぐため,スウェーデンの休眠会社...
《解 説》
1 事案の概要
原告は東京弁護士会所属の弁護士であるところ,東京弁護士会は,その国選弁護運営規則9条1項に基づいて原告に対し国選弁護人の推薦を1年間停止する旨の本件決定をした。原告がこれに不服申立てをしたのに対し,東京弁護士会は推薦停止期間を6月に変更する旨の本件変更決定をし...
《解 説》
1 本件事案は,概略,以下のとおりである。すなわち,Xは,金銭貸付業等を目的とする株式会社であり,Yは,昭和44年に弁護士登録をし,Xの監査役を務めていたが,平成8年7月に弁護士登録を抹消のうえ,Xの監査役を辞任したところ,YはXの監査役辞任後,Xに対し,新規事業として,消費者...
《解 説》
1 本件は,公正証書遺言の公正証書の原本に公証人の署名があったかどうかが争われた事案である(以下,本件で問題となる遺言を「本件遺言」といい,遺言公正証書を「本件公正証書」という。)。
2 遺言者Aは,平成5年6月2日,証人2人と共に公証人Bが執務する公証人役場に赴き,B公証人...
《解 説》
1 本件は,住民基本台帳ネットワークシステム(いわゆる「住基ネット」)の適法性に関し,初めての司法判断を示したものである。
2 本件において,原告らは,市民にとって住基ネットが施行されることによる利益はほとんどないなどとして立法事実を争う一方,住基ネットにはハッカーなどによる...
《解 説》
1 本件は,民事再生法に基づき再生債務者(Y)が行った担保権消滅許可の申立てに対し,価額決定の請求を申し立てた債権者(X)が,同決定のため同人が予納した手続費用が共益債権に当たると主張し,Yに対し,その支払を求めた事案である。
2 民事再生法(以下「法」という。)は,再生債務...