《解 説》
一 本件は、「愛媛玉串料訴訟」として著名な住民訴訟事件についての最高裁大法廷の判決であり、国や地方公共団体の行為が憲法の政教分離規定に違反するという判断を示した初めての最高裁判決である。
本件の事案は、愛媛県が、昭和五六年から昭和六一年にかけて、宗教法人靖國神社の挙行した恒例...
《解 説》
一 本件は、公職選挙法一九九条の二第一項、二四九条の二第一項の公職の候補者等の寄附禁止違反の罪の成否が問題となった事案の上告審判決である。
被告人は、現職の市長であったが、再選を目指して立候補を予定していた次期市長選挙の約三か月前に、「初盆参り」と称して市内の初盆を迎えた家庭...
《解 説》
Xらは平成八年五月一日に婚姻を届け出、同年六月ころ、旅行会社Yとの間でYが主催する「ハネムーンプラン グレートバリアリーフの休日&エアーズロック、シドニー九日 ヘイマン島コース」との旅行契約を締結し、各自旅行代金四五万円余を支払って、同年七月六日から同月一四日までの九日間、右旅...
《解 説》
一 本件の事案は複雑であり、詳細は判文に譲るが、概要は次のとおりである。
Xは、エアーソフトガン(ガス圧又は空気圧を利用してプラスチック製弾丸を発射する射的銃)及びBB弾(プラスチック製弾丸)を製造販売することを業とする者であり、Y1は、エアーソフトガンの製造を行う中小規模の...
《解 説》
一 本件は、未成熟子を連れて別居し単独で子の監護に当たっている妻から夫に対する離婚訴訟である。控訴審は、妻の離婚請求を認容し、子の親権者を妻と定めるなどしたほか、夫に対し、別居の翌月から子が成年に達する月までの期間における子の監護費用(養育費)の支払を命じた(毎月ごとの定期給付...
《解 説》
一 Xは、平成三年一月、ゴルフ会員権販売を業とするY1会社から、株式会社広栄観光が開設する「飯塚国際ゴルフ倶楽部」の会員権(以下「本件会員権」という。)を代金五五〇万円で購入し、入会金、預託金等として四三二万五六三二円を支払ったが、同年五月には広栄観光は倒産状態になり、右ゴルフ...
《解 説》
本件は、業務用通信カラオケ機器のリース業者であるXが、右リースを受けていたYに対し、未払リース料と規定損害金の支払を求めたところ、XがYのリース料不払を理由にカラオケ情報の配信を停止した期間中についてもリース料の支払を請求できるか否かが主な争点となった事案である。
本件では、...
《解 説》
一 本件は、平成六年法律第一一六号(以下「改正法」という。)による法改正の結果存続期間が延長された特許権の特許権者である原告が、特許権の存続期間が延長された期間中に、右特許権の技術的範囲に含まれる製剤を製造、販売している被告らに対し、その製造頒布の差止を求めた事案である。被告ら...
《解 説》
本件は、約束手形金請求事件の訴訟代理人であった被告人が、その依頼人所有の敷地に強制競売の申立てがなされたことを奇貨として、共犯者から強制執行停止保証金名下に金員を騙し取ろうと持ちかけられた際、共犯者に弱みを握られていたため、その誘いを断りきれずに承諾し、依頼人から一六〇〇万円を...
《解 説》
一 本件は、昭和六三年一〇月から平成元年六月にかけて五人の幼女を誘拐するなどし、そのうち四人を殺害した幼女連続誘拐殺害事件の第一審判決である。
二 本件公訴事実は、①被害者A(当時四歳)の誘拐・殺害・死体損壊(A事件)、②同B(当時七歳)の誘拐・殺害(B事件)、③同C(当時四...
《解 説》
一 愛媛県北条市は、農業地域工業等導入促進法による工業団地建設を計画し、Xら住民らからY公社による土地買収を進めた。本件土地買収の対象となった用地の総面積は約一二ヘクタールで、地権者は八八名であったが、Y公社は、対象土地を国道バイパスとの遠近によりA、B、Cの三ランクに区分して...
《解 説》
T県民であるXら九名は、建設会社のYら五社がT県の水道管理所監視制御装置の更新工事二件の指名競争入札において談合し、いずれもY1をして適正な価格の二ないし三割増しで落札させ(契約は、平成三年五月及び同五年六月)、T県に少なくとも一億二六八九万円余の損害を与えたが、T県は損害賠償...
《解 説》
一 原告は平成元年度の京都府知事交際費に関する公文書の公開を請求したところ、知事は資金前渡金受払表を支出相手方の記載部分を除いて公開した。原告は支出相手方部分を非公開とした処分の取消しを求めて訴えを提起した。一審京都地裁は、非公開の部分のうち、支出相手方が購入業者であるものの公...
《解 説》
一 分譲マンションの六階に居住するYと七階に居住するXとは、上下の居住関係にあるが、Yは、平成元年ころからゴロゴロという騒音が階上から聞こえる旨訴えるようになった。Yは、右騒音はXのゴルフのパター練習音によるものではないかと考え、深夜X方を訪れて問いただしたが、Xが、その場で実...
《解 説》
一 本件は、乳癌の診断方法が適切であったか、乳房温存療法でなく、乳房切除術を選択・施行したことにつき、それが適切であったか、説明義務違反がなかったかなどが争われた医療過誤事件である。
Xは、昭和二一年生まれの女性である。Xは、平成元年一月中旬ころ右乳頭から出血があったため、同...
《解 説》
本判決は、当事者双方の主張及び理由の大部分について原判決を引用しており、本件の事案の詳細は不明であるが、同族会社X1がその元代表者Y1に対し、Y1が会社整理の申立てをしたことを忠実義務、善管注意義務違反及び不法行為に当たるなどと主張して損害賠償等を求め(なお、右会社整理の申立て...
《解 説》
一 Xは株式会社Y1に正社員として雇用されていた者であり、Y2は同社の取締役(専務)、Y3は代表取締役である。
Y1の社員Aは、女子更衣室にビデオカメラを設置して秘かに撮影していた。平成七年六月ころ、Y3は撮影の事実に気付いたが、カメラを逆さにしただけで、その他に何の措置も取...